第四話 クスリ
結局一通り行為する羽目になり、その間に少しカマをかけてみたらポロポロ得意げに話してくれた
今はシャワーで体を洗っていた
5回目だが…
『……………キモチワルイ…』
そして何が悲しい…
絶 対 先 輩 に 声 聞 か れ た
何が悲しくてよりによって自分の上司に…
尊敬している人聞かれなくてはいけないのだ…
………しかも演技だから結構大きめ…
先輩の存在を思い出したのは行為終盤で…
思わず藤岡に不審がられたくらいには動揺してしまった…
『はぁ……今日は最悪な日だ…』
とりあえず降谷が待っている
シャワーを浴びジンに報告する
連日の急な呼び出しはさすがにイラっとしたので「腰痛いからしばらく情報収集はベルモットにお願いしてください」と言っておいた
まぁ変な間はあったが怪しんで、ということではないだろうから大丈夫だろう
そして十中八九腰が痛いというワードに反応された気がする
さっさと用意されていた服に着替えて部屋を出る
元々この部屋に誘導するつもりだったので、この部屋に着替え(デザインなどが同じ別のドレス)を用意していた
ガチャッ
扉を開ければ、腕を組み壁に寄りかかるバーボンの姿があった
『(安室、バーボン、降谷…この3人は同じ降谷さんなのに全く別人の雰囲気なんだよなぁ…)』
監視カメラの機能は、今の時間の間にバーボンが停止させているので、ここでは降谷・##NAME1##として接せれる
『すみません。遅くなりました』
バ「気にするな
…終わったのか?」
『えぇ、無事に…あとは帰るだけです』
颯爽とエレベーターへと向かう2人だったが…
…あのデブの体重のせいで本気で腰痛いじゃないか…
本気で腰が犠牲になったようだ
世の女性は知っているだろうか
腰が痛くなるのはただ単に激しいだけでなく男性のテクと気配りが下手だからということを…
歩くのも憂鬱だが、まだここは潜入先
まだ気は抜けないので令嬢としての品格に注意しなければ…
『(ちょっとまて私今週末は##NAME4##として西川と…
え、私生きてられるかな?;)』
エレベーターを待っている間、西川との約束を思い出し冷や汗が出てくる
すると降谷が急に手を腰に回してきた
『!?
…え、っと…降谷さん?』
降「…今回は手ごわいやつだったみたいだな」
『!…すみません』
降「謝る必要はない
叱っているわけじゃないんだ
ただ…たぶん、相当無茶させられただろう?」
『っ!////』
そうだった声聞かれてるんだった!!
え、これ私降谷さんに顔向けできなかったやつじゃ…?
この状況…どうしよう…;