第四話 クスリ






purrrr purrrrr



『……………』



降「…………」





なぜコイツは毎度図ったように登庁と同時に電話を鳴らすのだろうか?


もしかしてGPSでもついているのか?と疑ってしまった





『すみません』


一言断ってから車に再度入り電話に出る


降谷も待ってくれるようで鍵を渡す素振りもなくバンパーに寄りかかる





『…毎度毎度…タイミング最っ悪ですね







ジン』














ジ「<戯言はいい
今から送る場所へ来い>」



『…内容は?
こちらも前回の様に到着と同時だと時間食うので、できれば事前に知っておきたいのですが?』



ジ「<チッ

…今回は拷問じゃねぇ>」




『…ということは暗殺ですか?それとも情報が?』



ジ「<情報だ

時間がねぇ。送った場所でやってるパーティーに潜入し、ターゲットから情報を取れ
邪魔になったやつは排除していい

後始末はこっちでやる


今回はパートナーがいるからな








バーボンと行け>」












『……………バーボンと?』



確かに情報収集なら私とバーボンは幹部内でもツートップと言われるほどだが…



『ベルモットは手が空いてないのですか?』



ジ「<あぁ。今はイギリスだ>」



『わかりました
彼にはこのことを?』



ジ「<いや、まだだ>」



『なら打ち合わせもかねて私から報告しておきます』



ジ「<あぁ、わかった>」






pi










『……………』




ガチャ




降「どうした?」




電話を切ってすぐ項垂れるように助手席に身を預けた##NAME2##を見て、運転席から降谷が入ってきた



『……………ジンから任務です』



降「…そうか
なら今日はお前の分もやっててや『バーボンもですよ』…俺も?」



『えぇ…20時からのパーティーに潜入してターゲットから情報を取れとのことです

で、パーティーだからバーボンと組んで行け、と』




降「…はぁ

参ったな」



『えぇ、参りました




次登庁したときは確実に…』















降「『山が増えてる』」


















ただでさえ山が2つあると風見さんから連絡が来ていたのに…
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