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「なにこれ?」
「だから、スマホに海映せばいいかなって思って」
倉田にアドバイスされた日。帰ってすぐ、僕はラブの怪訝そうな顔に気圧されながら、ジップロックに入れたスマホを渡す。手のひらサイズの液晶画面にはどこかの海外のダイバーの撮った海の映像が流れている。
「こんなもので満足できると思うわけ?」
「ごめん……」
「別にいいわ。ナルなりに頑張ってくれてるのね」
僕にスマホを手渡すラブ。ジップロックには人工海水が付着している。雫が落ちて僕の手につたう。
これじゃだめなのか。一体どうしたらいいんだ。僕の頭は少しだけ下を向く。ひんやりした風呂場のタイルが僕を見つめ返す。
ラブはふーっと息を吐くと「気にしないで」と言う。僕は顔を上げて声の主を見る。
「私は海に、できたら行ければいいなって感じだから、ものすごく行きたいわけじゃないの。だから大丈夫よ」
寂しそうに笑うその顔を、どうにかしてあげたかった。
「だから、スマホに海映せばいいかなって思って」
倉田にアドバイスされた日。帰ってすぐ、僕はラブの怪訝そうな顔に気圧されながら、ジップロックに入れたスマホを渡す。手のひらサイズの液晶画面にはどこかの海外のダイバーの撮った海の映像が流れている。
「こんなもので満足できると思うわけ?」
「ごめん……」
「別にいいわ。ナルなりに頑張ってくれてるのね」
僕にスマホを手渡すラブ。ジップロックには人工海水が付着している。雫が落ちて僕の手につたう。
これじゃだめなのか。一体どうしたらいいんだ。僕の頭は少しだけ下を向く。ひんやりした風呂場のタイルが僕を見つめ返す。
ラブはふーっと息を吐くと「気にしないで」と言う。僕は顔を上げて声の主を見る。
「私は海に、できたら行ければいいなって感じだから、ものすごく行きたいわけじゃないの。だから大丈夫よ」
寂しそうに笑うその顔を、どうにかしてあげたかった。
