君のせいだよ
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あれから、どれくらい歩いただろう?
高い木々の枝は張り巡らされ、再び 薄暗い森の中だ。
日陰のせいか、木の幹や地面には苔が生え、空気も何だかジメジメしてて肌寒く感じる。
映画『もの●け姫』の一場面、
白い得体の知れない物体がたくさん出て来た森っぽくて、正直 薄気味悪い。
「……っ?!」
って言うか、坂を上がった岩の上、何か動いたような……
もしかして、白いの(『コ●マ』)出ちゃったとか?
恐る恐る顔を上げると、岩の辺りから白い物体二つがユラユラしている。
「あれ?」
スニーカー……?
よく見れば、足がプランプランと不規則に揺れていた。
「えっ……?」
こんなところに誰かいるの?
シューズのサイズからして然程大きくないってことは子供か、女子か?
足早に山道を上がると、岩の上にいた人物と目が合う。
「あれ、及川くん?」
声を掛けてきたのは、同じ学校のジャージを着た少しぽっちゃりした女子だった。
名前はえぇっと……何だったっけ?
マッキーと同じクラスの子で、あだ名が『マロちゃん』(←身体がマシュマロみたいな柔らかさから、そう名付けられたとか・マッキー談。)って呼ばれてたような……
「あ……こんにちは……」
それにしても、どうしてこんな山の中、岩の上にレジャーシート敷いて一人で何してんの?
っていうか、弁当食べてんの?
食べるなら、もっと景色の良いとこで食べればいいのに……
いろいろ疑問は尽きないが、とりあえず 岩ちゃん達がここを通ったか……聞いてみよう。
俺はゆっくり彼女に近付くと、レジャーシートの上にお茶のペットボトルがあることに気付いた。
自然と喉が鳴る。
「あのさ……ちょっと聞いてみるんだけど……」
岩ちゃん達が通らなかったか?って聞かなきゃ……
寸前までそう思ってたのに。
「……その、お茶っ……俺にくれない?」
人間、追い詰められると正常な判断が出来なくなる。
俺は身を以て体験した。
✪✪✪✪✪✪✪
「んぐ、んぐ、んぐっ…………っぷはぁっ……」
口を着けたペットボトルの温いお茶は、あっという間に渇いていた俺の喉を通っていく。
勿論、緑茶の旨味を味わう余裕もない。
「はははっ……」
すると、隣で『マロちゃん』こと、平岩 夏乃の笑い声が聞こえ、ふと視線を彼女へ向けた。
「何?」
お茶をくれた彼女には感謝しているけど、そのバカにしたような笑い声が燗に障る。
威嚇するつもりで少し睨みつけるように彼女を見たが、
「あ、及川くんのその腰にある手が栄養ドリンクのCMみたいだなと思って……」
全く気にも留めてない様子。
あっけらかんとそう言い放ち、弁当からウインナーをつまむとその口へと放り込んだ。
「はぁ?
何それ……」
「え、ウインナー。」
「いや、そうじゃなくて……」
俺 いつも女子に対して、そんな態度取らないんだけど……
「どうして、こんなところに一人でいるの?
もしかして……皆からハブられてんの?」
今日は虫の居所が悪いせいか、売られてもない喧嘩を買ってしまう。
「……さぁ。
及川くんはどう思う?」
彼女は太股の上に置いた弁当を見つめたまま、俺の質問に質問で返す。
「さぁね、そんなの知らないよ。」
同じ学年だけど、全く接点のなかった彼女のことなんてわかるはずない。
吐き捨てるようにそう言い放つ。
高い木々の枝は張り巡らされ、再び 薄暗い森の中だ。
日陰のせいか、木の幹や地面には苔が生え、空気も何だかジメジメしてて肌寒く感じる。
映画『もの●け姫』の一場面、
白い得体の知れない物体がたくさん出て来た森っぽくて、正直 薄気味悪い。
「……っ?!」
って言うか、坂を上がった岩の上、何か動いたような……
もしかして、白いの(『コ●マ』)出ちゃったとか?
恐る恐る顔を上げると、岩の辺りから白い物体二つがユラユラしている。
「あれ?」
スニーカー……?
よく見れば、足がプランプランと不規則に揺れていた。
「えっ……?」
こんなところに誰かいるの?
シューズのサイズからして然程大きくないってことは子供か、女子か?
足早に山道を上がると、岩の上にいた人物と目が合う。
「あれ、及川くん?」
声を掛けてきたのは、同じ学校のジャージを着た少しぽっちゃりした女子だった。
名前はえぇっと……何だったっけ?
マッキーと同じクラスの子で、あだ名が『マロちゃん』(←身体がマシュマロみたいな柔らかさから、そう名付けられたとか・マッキー談。)って呼ばれてたような……
「あ……こんにちは……」
それにしても、どうしてこんな山の中、岩の上にレジャーシート敷いて一人で何してんの?
っていうか、弁当食べてんの?
食べるなら、もっと景色の良いとこで食べればいいのに……
いろいろ疑問は尽きないが、とりあえず 岩ちゃん達がここを通ったか……聞いてみよう。
俺はゆっくり彼女に近付くと、レジャーシートの上にお茶のペットボトルがあることに気付いた。
自然と喉が鳴る。
「あのさ……ちょっと聞いてみるんだけど……」
岩ちゃん達が通らなかったか?って聞かなきゃ……
寸前までそう思ってたのに。
「……その、お茶っ……俺にくれない?」
人間、追い詰められると正常な判断が出来なくなる。
俺は身を以て体験した。
✪✪✪✪✪✪✪
「んぐ、んぐ、んぐっ…………っぷはぁっ……」
口を着けたペットボトルの温いお茶は、あっという間に渇いていた俺の喉を通っていく。
勿論、緑茶の旨味を味わう余裕もない。
「はははっ……」
すると、隣で『マロちゃん』こと、平岩 夏乃の笑い声が聞こえ、ふと視線を彼女へ向けた。
「何?」
お茶をくれた彼女には感謝しているけど、そのバカにしたような笑い声が燗に障る。
威嚇するつもりで少し睨みつけるように彼女を見たが、
「あ、及川くんのその腰にある手が栄養ドリンクのCMみたいだなと思って……」
全く気にも留めてない様子。
あっけらかんとそう言い放ち、弁当からウインナーをつまむとその口へと放り込んだ。
「はぁ?
何それ……」
「え、ウインナー。」
「いや、そうじゃなくて……」
俺 いつも女子に対して、そんな態度取らないんだけど……
「どうして、こんなところに一人でいるの?
もしかして……皆からハブられてんの?」
今日は虫の居所が悪いせいか、売られてもない喧嘩を買ってしまう。
「……さぁ。
及川くんはどう思う?」
彼女は太股の上に置いた弁当を見つめたまま、俺の質問に質問で返す。
「さぁね、そんなの知らないよ。」
同じ学年だけど、全く接点のなかった彼女のことなんてわかるはずない。
吐き捨てるようにそう言い放つ。