紅をさす
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何か、気に入らなかったのだろうか?
それとも、鏡なんて見なくても自分の美しさを自覚してるのか?
「どうしたの?」
恐々と彼の様子を窺うと、綺麗なお顔が突然近付いてきた。
「んんっ……」
気付けば、彼の赤い唇が私の口を塞いでいた。
唇にぬるりとした物が這ったかと思えば、あっという間に口内へと入り込む。
それは私の舌に触れた途端、執拗に絡み付いていく。
息……出来ない。
慌てて彼の胸を押し返そうとするが、男子に力で敵うはずもなく、唇を貪られ続ける。
このままじゃ、ダメ。
意を決して アカアシくんの顎に手を当て、強く押し返す。
すると、ようやく彼の唇が離れていく。
「……はぁ……っ……、はぁ、っ……」
乱れた呼吸をゆっくり整えながら、唇から顎にかけて手の甲で拭う。
口元はどちらの物か わからない唾液がダラリと伝い、手の甲には口紅の赤い染料が着く。
「平岩先輩……」
名前を呼ばれ、ふと顔を上げるとアカアシくんは口元を真っ赤に染めている。
キスしたせいで完璧だった口元はホラー映画のゾンビ状態。
「やっぱり、否定してください。
『木兎さんと付き合ってない』って。」
「えっ……」
「好きなんです、平岩先輩のこと。
だから、俺の為に否定して……」
突然の告白に混乱していた私を強く抱き締めたと思ったら、再び 彼は強引に唇を塞いできた。
♡♡♡♡♡♡♡
「夏乃、赤葦の支度出来た?」
部室のドアの外から木兎の声が聞こえる。
「ん、あと少し。」
私はアカアシくんの唇にリップブラシで口紅を塗っていると、乱暴にドアが開く。
すると、
「うわっ、超本格的な巫女じゃん。
神社でバイト出来るな。」
「ああ。
赤葦、マジ綺麗……」
部室に入ってすぐに飛び込んできたアカアシくんの姿に木兎と木葉が感嘆の声を漏らす。
その瞬間、目の前のアカアシくんと目が合うと彼は穏やかに微笑む。
「俺……この赤葦となら付き合えるかも。」
「マジかよ?」
本気か、冗談か……
木兎がバカなことを言い始め、木葉が大笑いしてる。
「だって、どう見たって巫女さんだし。
なぁ、赤葦 付き合ってくれ!」
うわっ、こりゃマジだ。
「光太郎、止めてよ。」
本気になる前に木兎を何とかしないと。
「アカアシくん、私の彼氏だから手を出さないでね。」
その瞬間、木兎と木葉は冗談かと思ったのか、鼻で笑っていたが……
「平岩先輩が言ったこと、本当ですから。
木兎さん、平岩先輩に手を出さないでくださいね。
あと、馴れ馴れしく名前で呼ぶのも止めてください。」
さっき、彼氏になったばかりのアカアシくんが二人に淡々と言い聞かせると部室に絶叫が響く。
それをBGMに私は美しい彼の唇に紅をさす。
それとも、鏡なんて見なくても自分の美しさを自覚してるのか?
「どうしたの?」
恐々と彼の様子を窺うと、綺麗なお顔が突然近付いてきた。
「んんっ……」
気付けば、彼の赤い唇が私の口を塞いでいた。
唇にぬるりとした物が這ったかと思えば、あっという間に口内へと入り込む。
それは私の舌に触れた途端、執拗に絡み付いていく。
息……出来ない。
慌てて彼の胸を押し返そうとするが、男子に力で敵うはずもなく、唇を貪られ続ける。
このままじゃ、ダメ。
意を決して アカアシくんの顎に手を当て、強く押し返す。
すると、ようやく彼の唇が離れていく。
「……はぁ……っ……、はぁ、っ……」
乱れた呼吸をゆっくり整えながら、唇から顎にかけて手の甲で拭う。
口元はどちらの物か わからない唾液がダラリと伝い、手の甲には口紅の赤い染料が着く。
「平岩先輩……」
名前を呼ばれ、ふと顔を上げるとアカアシくんは口元を真っ赤に染めている。
キスしたせいで完璧だった口元はホラー映画のゾンビ状態。
「やっぱり、否定してください。
『木兎さんと付き合ってない』って。」
「えっ……」
「好きなんです、平岩先輩のこと。
だから、俺の為に否定して……」
突然の告白に混乱していた私を強く抱き締めたと思ったら、再び 彼は強引に唇を塞いできた。
♡♡♡♡♡♡♡
「夏乃、赤葦の支度出来た?」
部室のドアの外から木兎の声が聞こえる。
「ん、あと少し。」
私はアカアシくんの唇にリップブラシで口紅を塗っていると、乱暴にドアが開く。
すると、
「うわっ、超本格的な巫女じゃん。
神社でバイト出来るな。」
「ああ。
赤葦、マジ綺麗……」
部室に入ってすぐに飛び込んできたアカアシくんの姿に木兎と木葉が感嘆の声を漏らす。
その瞬間、目の前のアカアシくんと目が合うと彼は穏やかに微笑む。
「俺……この赤葦となら付き合えるかも。」
「マジかよ?」
本気か、冗談か……
木兎がバカなことを言い始め、木葉が大笑いしてる。
「だって、どう見たって巫女さんだし。
なぁ、赤葦 付き合ってくれ!」
うわっ、こりゃマジだ。
「光太郎、止めてよ。」
本気になる前に木兎を何とかしないと。
「アカアシくん、私の彼氏だから手を出さないでね。」
その瞬間、木兎と木葉は冗談かと思ったのか、鼻で笑っていたが……
「平岩先輩が言ったこと、本当ですから。
木兎さん、平岩先輩に手を出さないでくださいね。
あと、馴れ馴れしく名前で呼ぶのも止めてください。」
さっき、彼氏になったばかりのアカアシくんが二人に淡々と言い聞かせると部室に絶叫が響く。
それをBGMに私は美しい彼の唇に紅をさす。
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