all night long
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「お待たせ~
……で、シロップはどれにする?」
今にも脱力しそうな私とは正反対の菅原くんは、練乳のチューブ片手に子どものようにはしゃいでいる。
夜中なのにテンション高くて、めちゃ無邪気……
こんな人が私に如何わしい事を致そうだなんて思うはずもない。
ごめんね、菅原くん。
変な妄想しちゃって……
「じゃ、赤で……」
「了解っ!
練乳はどうする?」
さすが、料理大好きなだけあるわ……
私が削ったかき氷の上、赤のシロップの瓶を手に嬉しそうに笑う。
「じゃ、掛けてください。」
「わかった!
俺が美味しくしてあげるね~」
彼はニッと微笑むと、目の前の真っ白なかき氷を赤く染める。
その言葉通り、彼から手渡されたかき氷は冷たくて甘かった。
✽✽✽✽✽✽✽
「……平岩さん?」
午前2時過ぎ。
茶の間でかき氷を食べた私達は互いの話をしていたが、気を抜くと今にも瞼が閉じようとしていた。
……ね、眠い。
「……あっ。」
危ない、危ない。
あと少しで壁に凭れたまま、寝るところだった。
慌てて姿勢を正すと菅原くんが無言で立ち上がり、茶の間の押し入れをソッと開ける。
どうやら、来客用の布団を敷いてくれるようだ。
「あ、私……自分で敷くよ。」
何でもかんでも人にさせてはいけない!
急いで立ち上がり、
「いいよ、俺がするって……」
「いいえ、私がっ!!」
菅原くんの手から敷き布団を強引に奪い取る。
だが、バランスを崩して、
「あっ!」
布団を持ったまま畳へと倒れ込む。
「ちょっ……大丈夫?!
平岩さん……頭、打たなかった?」
布団に埋もれた顔を横にずらすと、心配そうな表情で近付いていた菅原くんと目が合う。
「……うん、大丈夫。」
この人、本当に優しいな……
菅原くんが初めての彼氏だったら、良かったのに。
布団の柔らかな感触に負け、次第に眠たくなってきた私はぼんやりと彼を見つめる。
「平岩さん……」
名を呼ぶ声が心地良い。
返事もせずにただ彼の顔を眺めていると、菅原くんの顔がゆっくりと近付いてくるように感じた。
何だか、頬が赤らんでいるようにも見える。
「眠いの?」
頭の上に大きな手が置かれ、生乾きの髪を優しく撫でられた。
「……ん、まだ……大丈夫。
もう少し、このまま……」
菅原くんの手、気持ちいい。
私が猫だったら、完全に服従ポーズでキメてゴロゴロ言うわ。
「わかった……少しだけだよ。」
彼は優しく微笑むと私の髪をそっと撫でてくれる。
何度も何度も……
「気持ちいい?」
「……うん……」
ボーッとしていたら、何だか瞼が重くなってきた。
眠たい……
「きもち、いい……」
ダメだ……
睡魔と戦ってみたが、もう限界。
次の瞬間、私は完全に目を閉じてしまっていた。
……で、シロップはどれにする?」
今にも脱力しそうな私とは正反対の菅原くんは、練乳のチューブ片手に子どものようにはしゃいでいる。
夜中なのにテンション高くて、めちゃ無邪気……
こんな人が私に如何わしい事を致そうだなんて思うはずもない。
ごめんね、菅原くん。
変な妄想しちゃって……
「じゃ、赤で……」
「了解っ!
練乳はどうする?」
さすが、料理大好きなだけあるわ……
私が削ったかき氷の上、赤のシロップの瓶を手に嬉しそうに笑う。
「じゃ、掛けてください。」
「わかった!
俺が美味しくしてあげるね~」
彼はニッと微笑むと、目の前の真っ白なかき氷を赤く染める。
その言葉通り、彼から手渡されたかき氷は冷たくて甘かった。
✽✽✽✽✽✽✽
「……平岩さん?」
午前2時過ぎ。
茶の間でかき氷を食べた私達は互いの話をしていたが、気を抜くと今にも瞼が閉じようとしていた。
……ね、眠い。
「……あっ。」
危ない、危ない。
あと少しで壁に凭れたまま、寝るところだった。
慌てて姿勢を正すと菅原くんが無言で立ち上がり、茶の間の押し入れをソッと開ける。
どうやら、来客用の布団を敷いてくれるようだ。
「あ、私……自分で敷くよ。」
何でもかんでも人にさせてはいけない!
急いで立ち上がり、
「いいよ、俺がするって……」
「いいえ、私がっ!!」
菅原くんの手から敷き布団を強引に奪い取る。
だが、バランスを崩して、
「あっ!」
布団を持ったまま畳へと倒れ込む。
「ちょっ……大丈夫?!
平岩さん……頭、打たなかった?」
布団に埋もれた顔を横にずらすと、心配そうな表情で近付いていた菅原くんと目が合う。
「……うん、大丈夫。」
この人、本当に優しいな……
菅原くんが初めての彼氏だったら、良かったのに。
布団の柔らかな感触に負け、次第に眠たくなってきた私はぼんやりと彼を見つめる。
「平岩さん……」
名を呼ぶ声が心地良い。
返事もせずにただ彼の顔を眺めていると、菅原くんの顔がゆっくりと近付いてくるように感じた。
何だか、頬が赤らんでいるようにも見える。
「眠いの?」
頭の上に大きな手が置かれ、生乾きの髪を優しく撫でられた。
「……ん、まだ……大丈夫。
もう少し、このまま……」
菅原くんの手、気持ちいい。
私が猫だったら、完全に服従ポーズでキメてゴロゴロ言うわ。
「わかった……少しだけだよ。」
彼は優しく微笑むと私の髪をそっと撫でてくれる。
何度も何度も……
「気持ちいい?」
「……うん……」
ボーッとしていたら、何だか瞼が重くなってきた。
眠たい……
「きもち、いい……」
ダメだ……
睡魔と戦ってみたが、もう限界。
次の瞬間、私は完全に目を閉じてしまっていた。