all night long
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✭✭✭✭✭✭✭
『この前、気付いたんですけど、あの教室って……正面ロビーのエレベーターからすぐなんですよ。
知ってました?』
『えっ、そうなの?』
『あはっ……そうなんです~
知ってたら、迷わないですよね。』
『うん……』
ニコニコ笑う彼女と並んで歩いてると、自然と笑顔になっていた。
俺、大学で久々に笑った気がする。
『あ……、そっちじゃないですよ。
こっち、こっち。』
『えっ?!
そこ、曲がるの?』
『そうです。
それで、この長い廊下を抜けますよ~』
『はぁ……そうなんだ……
こりゃ、迷うはずだ。』
大地と一緒に上京したものの、お互い別々の大学に通う毎日。
大地は黒尾と同じ大学(それも同じ学部。アイツら、どんだけ仲良いんだよ……)だけど、
俺には当時 この大学に知り合いがいなくてなかなか馴染めず、精神的にまいっていた。
だから、そんな俺に向けられる彼女の明るさや優しさが凄く嬉しくて……
その後 何を話したのか、正直 覚えてないくらい。
だけど、別れ際 彼女が……
『すぐ角の教室ですから。
次からは正面ロビーから入ってエレベーター使った方がわかりやすいですよ!
じゃ、私はこれで。』
愛らしい笑顔と一緒に、次回 一人でも迷わないように……とくれたアドバイスだけは今も忘れられない。
『あ……うん。
ありがとう……』
多分、彼女にとって……
この出来事や俺のことなんて記憶にも残らないくらい些細な事だろう。
でも、俺にとっては忘れられない出会いになった。
それ以来、彼女の姿を見ると胸がドキドキして……
自分が平岩さんに恋にしてしまったことに気付いた。
✭✭✭✭✭✭✭
「……はぁっ、これからどうしよう……」
シャワーを浴びつつ、これからのことをシミュレーションする。
だが、俺の頭の中は恐ろしいほど、邪念が広がっていた。
健全な男子が好きな人と同じ屋根の下にいて、冷静でいられるはずない!
「あぁっ……ダメダメダメ!」
邪念を掻き消そうとシャワーの温度調節を水へと切り替えて、水量を最大に出して頭から被る。
折角、店長が「菅原くん、オススメだよ」って俺の事を推してくれてるのに裏切ったらマズいだろ……
おまけに突然迫ったりしたら、平岩さんから何て思われるか!
ダメ、絶対!!
「おい、頼むから……
マジで血迷うなよ、俺。」
自分で自分に釘刺した。
『この前、気付いたんですけど、あの教室って……正面ロビーのエレベーターからすぐなんですよ。
知ってました?』
『えっ、そうなの?』
『あはっ……そうなんです~
知ってたら、迷わないですよね。』
『うん……』
ニコニコ笑う彼女と並んで歩いてると、自然と笑顔になっていた。
俺、大学で久々に笑った気がする。
『あ……、そっちじゃないですよ。
こっち、こっち。』
『えっ?!
そこ、曲がるの?』
『そうです。
それで、この長い廊下を抜けますよ~』
『はぁ……そうなんだ……
こりゃ、迷うはずだ。』
大地と一緒に上京したものの、お互い別々の大学に通う毎日。
大地は黒尾と同じ大学(それも同じ学部。アイツら、どんだけ仲良いんだよ……)だけど、
俺には当時 この大学に知り合いがいなくてなかなか馴染めず、精神的にまいっていた。
だから、そんな俺に向けられる彼女の明るさや優しさが凄く嬉しくて……
その後 何を話したのか、正直 覚えてないくらい。
だけど、別れ際 彼女が……
『すぐ角の教室ですから。
次からは正面ロビーから入ってエレベーター使った方がわかりやすいですよ!
じゃ、私はこれで。』
愛らしい笑顔と一緒に、次回 一人でも迷わないように……とくれたアドバイスだけは今も忘れられない。
『あ……うん。
ありがとう……』
多分、彼女にとって……
この出来事や俺のことなんて記憶にも残らないくらい些細な事だろう。
でも、俺にとっては忘れられない出会いになった。
それ以来、彼女の姿を見ると胸がドキドキして……
自分が平岩さんに恋にしてしまったことに気付いた。
✭✭✭✭✭✭✭
「……はぁっ、これからどうしよう……」
シャワーを浴びつつ、これからのことをシミュレーションする。
だが、俺の頭の中は恐ろしいほど、邪念が広がっていた。
健全な男子が好きな人と同じ屋根の下にいて、冷静でいられるはずない!
「あぁっ……ダメダメダメ!」
邪念を掻き消そうとシャワーの温度調節を水へと切り替えて、水量を最大に出して頭から被る。
折角、店長が「菅原くん、オススメだよ」って俺の事を推してくれてるのに裏切ったらマズいだろ……
おまけに突然迫ったりしたら、平岩さんから何て思われるか!
ダメ、絶対!!
「おい、頼むから……
マジで血迷うなよ、俺。」
自分で自分に釘刺した。