all night long
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それにしても、今日知り合ったばかりの人の家に、何気無く立ち寄ることになるなんて……
「私ってば、何しちゃってるのかな……」
ちょっと……いや、かなり大胆なことをしているんだなと今更ながらに後悔していた。
でも……今日 菅原くんと話してみて、何か悪い事を仕出かす人ではなさそう。
店長も『オススメ!』と断言してたし。
っていうか、ここまで来てしまった手前、良い人と信じたい!!
「そういえば、今 何時だろ……」
日はとっぷりと暮れ、アパートの廊下の外灯が消えかかっているのか、不規則に点滅し始めた。
鞄のポケットに入れていたスマホを取り出せば、午後9時。
既に門限の時間を過ぎている。
いつもなら母親からスマホに連絡が入るはずだが、昨日から父親と共にが海外旅行に行っていて、とやかく言うお目付け役はいない。
それに明日は2限目が休講で、大学には昼から行けばいい。
だから、今夜はお風呂に入った後にソファで寝そべり、テレビ見ながら アイスでも食べて夜更かしする計画だったのに……
「うまくはいかないもんだね……」
ぼんやりたそがれていると、ガタンと大きな音と共に目の前のドアが開く。
突然のことに驚いて身動き出来ずにいると、
「ご、ごめんね。
お待たせしちゃって……どうぞ。」
中から玉のような汗を額から流す菅原くんがタイミングよく現れた。
まるで私の呟きが聞こえていたかの如く……
✽✽✽✽✽✽✽
「あのさ……あんま、じろじろ見ないで。
恥ずかしいから……」
お邪魔した菅原くんの部屋は意外に片付いていた。
入ってすぐの台所では料理をしているのか、
ガスコンロには片手鍋が置かれ、シンク横に洗われたグラスや食器が無造作に重ねられている。
「菅原くんって、料理するの?」
「あ、うん。
実家から米とか野菜とか大量に送ってくるから、作らないとすぐ傷んじゃって……勿体無いから。」
「そうなんだ……」
随分前にテレビで料理する男子の特集を見たけど、そんな人 いる訳ないと思ってた。
でも、こんなところにちゃんといたんだ……
私は一人 感心しながら、菅原くんの後を追った。
✽✽✽✽✽✽✽
「さ、どうぞ。
座布団、使って。」
「うん。
ありがとう……」
私が通された部屋は、台所の隣にある6畳くらいの和室。
部屋にはあまり荷物がなく、部屋の中央にちゃぶ台、奥にテレビ……
よくある『茶の間』の光景が広がり、壁にはカレンダーと『当番表』と銘打った小さな表が貼られていた。
「当番表?」
よく見ると、家事を分担する表になっているのか、そこには『掃除・洗濯』、『食事当番・ゴミ捨て』、『スガ』、『大地』と書かれたプレートが貼ってある。
『スガ』は菅原くんか、じゃ この『大地』って……誰だろ?
「あ……ここ、友達とルームシェアしてて。
ここは共同スペースで、この隣が俺の部屋でむこうが友達の部屋。」
私が表を眺めていることに気付いたのか、わざわさご丁寧に説明してくれた。
今夜、そのお友達はバイトで不在らしい。
「ルームシェアか……すごいね。
私、実家だから、他の人と共同生活とかしたことないから憧れるな。」
実家暮らしの私に一人暮らしなんて夢のまた夢だ。
そんなつもりで呟くと、
「えっ、平岩さんって実家?
ちょっ、家に連絡した?!」
私が首を横に振ると、血相を変えた菅原くんが慌てふためく。
「私ってば、何しちゃってるのかな……」
ちょっと……いや、かなり大胆なことをしているんだなと今更ながらに後悔していた。
でも……今日 菅原くんと話してみて、何か悪い事を仕出かす人ではなさそう。
店長も『オススメ!』と断言してたし。
っていうか、ここまで来てしまった手前、良い人と信じたい!!
「そういえば、今 何時だろ……」
日はとっぷりと暮れ、アパートの廊下の外灯が消えかかっているのか、不規則に点滅し始めた。
鞄のポケットに入れていたスマホを取り出せば、午後9時。
既に門限の時間を過ぎている。
いつもなら母親からスマホに連絡が入るはずだが、昨日から父親と共にが海外旅行に行っていて、とやかく言うお目付け役はいない。
それに明日は2限目が休講で、大学には昼から行けばいい。
だから、今夜はお風呂に入った後にソファで寝そべり、テレビ見ながら アイスでも食べて夜更かしする計画だったのに……
「うまくはいかないもんだね……」
ぼんやりたそがれていると、ガタンと大きな音と共に目の前のドアが開く。
突然のことに驚いて身動き出来ずにいると、
「ご、ごめんね。
お待たせしちゃって……どうぞ。」
中から玉のような汗を額から流す菅原くんがタイミングよく現れた。
まるで私の呟きが聞こえていたかの如く……
✽✽✽✽✽✽✽
「あのさ……あんま、じろじろ見ないで。
恥ずかしいから……」
お邪魔した菅原くんの部屋は意外に片付いていた。
入ってすぐの台所では料理をしているのか、
ガスコンロには片手鍋が置かれ、シンク横に洗われたグラスや食器が無造作に重ねられている。
「菅原くんって、料理するの?」
「あ、うん。
実家から米とか野菜とか大量に送ってくるから、作らないとすぐ傷んじゃって……勿体無いから。」
「そうなんだ……」
随分前にテレビで料理する男子の特集を見たけど、そんな人 いる訳ないと思ってた。
でも、こんなところにちゃんといたんだ……
私は一人 感心しながら、菅原くんの後を追った。
✽✽✽✽✽✽✽
「さ、どうぞ。
座布団、使って。」
「うん。
ありがとう……」
私が通された部屋は、台所の隣にある6畳くらいの和室。
部屋にはあまり荷物がなく、部屋の中央にちゃぶ台、奥にテレビ……
よくある『茶の間』の光景が広がり、壁にはカレンダーと『当番表』と銘打った小さな表が貼られていた。
「当番表?」
よく見ると、家事を分担する表になっているのか、そこには『掃除・洗濯』、『食事当番・ゴミ捨て』、『スガ』、『大地』と書かれたプレートが貼ってある。
『スガ』は菅原くんか、じゃ この『大地』って……誰だろ?
「あ……ここ、友達とルームシェアしてて。
ここは共同スペースで、この隣が俺の部屋でむこうが友達の部屋。」
私が表を眺めていることに気付いたのか、わざわさご丁寧に説明してくれた。
今夜、そのお友達はバイトで不在らしい。
「ルームシェアか……すごいね。
私、実家だから、他の人と共同生活とかしたことないから憧れるな。」
実家暮らしの私に一人暮らしなんて夢のまた夢だ。
そんなつもりで呟くと、
「えっ、平岩さんって実家?
ちょっ、家に連絡した?!」
私が首を横に振ると、血相を変えた菅原くんが慌てふためく。