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部活も終わり。
いつものように一年だけでだらだらと歩いて、坂ノ下商店へ向かう道すがら……
「「ちーかーらーっ!」」
西谷と田中がニヤニヤしつつ近付いてくる。
こいつら二人、こんな顔して寄ってくるときって大体 何かあるときだ。
「何だよ?
気持ち悪いな。」
さっき、部室でノートは貸したはずだけど……
他にも別の教科のノートを「寄越せ」とでもいうのだろうか?
「なぁ、俺達に何か報告することがあるんじゃねぇの?」
「報告ぅ?!」
一体、何のことを言ってるのだろう?
もしかして……
「さっき、清水先輩の片付け手伝ってお礼言われたこと?」
体育館の片付けを済ませ、引き上げる途中にドリンクケースを洗っていたマネージャーの手伝いを買って出たことだろうか?
だが、
「はあぁぁーーーっ?!」
顎が外れそうなほど大きく開かれた西谷の口からバカデカい声が発せられる。
近所迷惑甚だしい雄叫びに耳を塞ぐ。
……どうやらハズレたようだ。
すると、隣にいた田中が身体を戦慄かせながら、俺の胸ぐらに掴み掛かる。
「力、お前っ!!
南雲だけじゃなく、潔子さんにまで手出してるのか?!」
「田中っ、止めろよ!」
目の前の凄い形相で食って掛かる田中の身体を成田や木下が捕まえ、止めに入る。
「うっせぇ!
ちょい、離せよ!!」
どうして、南雲さんの名前が出るんだ?
田中が激昂する様子を見ながら、呆然としていると、
「明日から放課後、南雲と図書室で勉強するんだろ?」
俺の隣で西谷が呟いた。
「えっ?」
南雲さんと約束した内容をさらりと言われる。
「え……」
南雲さんに限って、親しくもない西谷達に言ったってことは考えにくい。
もしかして、朝のやり取りを覗かれてたのだろうか?
いやいや、まさか……
覗いていたなら、朝の時点で弄られるはず。
「な、何で……」
何故、知っているのか?
西谷に尋ねようとした途端、突然 手にしていたスマホの画面を俺の目前に突き付けた。
「夏目がツイッターで呟いてる。」
そこには、
『なぐもっちが最近、縁下に夢中で相手にしてくれない( TДT)』
とか、
『明日から放課後、図書室で二人してお勉強するんだって~
このリア充め(#`皿´)』
等と書かれている。
その瞬間、一斉に鳥肌が立つ。
夏目さん……
そういえば、西谷と仲良かったっけ。
時々、廊下で話してるの……見たような気がする……
それにしてもSNSでこんなこと呟いちゃ、ダメだろ。
気が動転している中、背後から肩をポンポンと叩かれ、恐々振り返ると……
「『縁下』って、誰かさんと同じ名字ですよねぇ?」
田中が不気味な笑みを浮かべている。
余りの気持ち悪さに絶句していると、成田や木下達まで俺を取り囲む。
「力、ちゃーんとご説明していただけますかぁ?」
西谷が逃がさないとばかりに俺の鞄を掴んだ。
あぁ……
もう逃れることは出来ないようだ。
とりあえず、彼女とは正直に『お友達』って説明しよう(多分、信じてもらえないだろうけど……)。
いつものように一年だけでだらだらと歩いて、坂ノ下商店へ向かう道すがら……
「「ちーかーらーっ!」」
西谷と田中がニヤニヤしつつ近付いてくる。
こいつら二人、こんな顔して寄ってくるときって大体 何かあるときだ。
「何だよ?
気持ち悪いな。」
さっき、部室でノートは貸したはずだけど……
他にも別の教科のノートを「寄越せ」とでもいうのだろうか?
「なぁ、俺達に何か報告することがあるんじゃねぇの?」
「報告ぅ?!」
一体、何のことを言ってるのだろう?
もしかして……
「さっき、清水先輩の片付け手伝ってお礼言われたこと?」
体育館の片付けを済ませ、引き上げる途中にドリンクケースを洗っていたマネージャーの手伝いを買って出たことだろうか?
だが、
「はあぁぁーーーっ?!」
顎が外れそうなほど大きく開かれた西谷の口からバカデカい声が発せられる。
近所迷惑甚だしい雄叫びに耳を塞ぐ。
……どうやらハズレたようだ。
すると、隣にいた田中が身体を戦慄かせながら、俺の胸ぐらに掴み掛かる。
「力、お前っ!!
南雲だけじゃなく、潔子さんにまで手出してるのか?!」
「田中っ、止めろよ!」
目の前の凄い形相で食って掛かる田中の身体を成田や木下が捕まえ、止めに入る。
「うっせぇ!
ちょい、離せよ!!」
どうして、南雲さんの名前が出るんだ?
田中が激昂する様子を見ながら、呆然としていると、
「明日から放課後、南雲と図書室で勉強するんだろ?」
俺の隣で西谷が呟いた。
「えっ?」
南雲さんと約束した内容をさらりと言われる。
「え……」
南雲さんに限って、親しくもない西谷達に言ったってことは考えにくい。
もしかして、朝のやり取りを覗かれてたのだろうか?
いやいや、まさか……
覗いていたなら、朝の時点で弄られるはず。
「な、何で……」
何故、知っているのか?
西谷に尋ねようとした途端、突然 手にしていたスマホの画面を俺の目前に突き付けた。
「夏目がツイッターで呟いてる。」
そこには、
『なぐもっちが最近、縁下に夢中で相手にしてくれない( TДT)』
とか、
『明日から放課後、図書室で二人してお勉強するんだって~
このリア充め(#`皿´)』
等と書かれている。
その瞬間、一斉に鳥肌が立つ。
夏目さん……
そういえば、西谷と仲良かったっけ。
時々、廊下で話してるの……見たような気がする……
それにしてもSNSでこんなこと呟いちゃ、ダメだろ。
気が動転している中、背後から肩をポンポンと叩かれ、恐々振り返ると……
「『縁下』って、誰かさんと同じ名字ですよねぇ?」
田中が不気味な笑みを浮かべている。
余りの気持ち悪さに絶句していると、成田や木下達まで俺を取り囲む。
「力、ちゃーんとご説明していただけますかぁ?」
西谷が逃がさないとばかりに俺の鞄を掴んだ。
あぁ……
もう逃れることは出来ないようだ。
とりあえず、彼女とは正直に『お友達』って説明しよう(多分、信じてもらえないだろうけど……)。