蜀軍 同盟延長
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劉禅さんの部屋を対してした後、すぐに徐庶さんに追いつき二人で厨房に向かった。美味しい肉まんを作ってみせると意気込み、早速肉まんの準備をする
「お手伝いしましょうか?」
「いえ、大丈夫です。徐庶様はそこでお待ち下さい」
「……はい」
しょんぼりして調理場の備え付けの椅子に座る徐庶さん。その姿が子犬みたいに見えてなんだか申し訳ない気持ちになってきた
それでも手伝わせる訳には…と思い調理を開始する。後ろからはしょんぼりオーラが漂ってくるので気になってしまい、集中出来ない
「…徐庶様、お手伝いをして頂けませんか?」
「!はい!」
ぱぁっと明るくなった表情。どれだけお手伝いするのが大好きなんだろうと考えたが、相手が嫌じゃないならして頂こう
「お水を蒸し器に入れて、蒸発させておいてくれませんか」
「はい、えっと…こうですか?」
「はい、それで暫く火を見ておいてください」
「わかりました」
私は手早く肉まんを作っていく。馬超さんに馬岱さん、徐庶さんが多くて4個ずつ分けるとして私が一個…ふむ、13個…いや、15個くらい作っておこうとなんて考えながら肉まんの下作り終了。蒸し器の間から熱そうな湯気がこれでもかと溢れそうになっているので蓋を取り肉まんを設置
「これで暫く待つのですが…ここで、私の祖国の食べ物を作りたいと思います」
「颯閃殿は中国出身では……」
「あ、中国出身ですけれど…まぁ見ててくださいな」
日本の伝統料理だったかどうかは忘れてしまったが、私の好きなみたらし団子を作る。たった5分で出来る優れものである
「砂糖と醤油を大さじ二杯、片栗粉を大さじ一杯。水を…えっと、これくらい?」
「水適当過ぎじゃありませんか!?」
「だって、此処には計量器ないんですもの………」
「っっ……なら仕方ありませんね…」
「?」
何故か悶絶している徐庶さんをこの際無視してみたらし団子のタレを作る。かき混ぜながら火を通すのがポイント。こうすると滑らかになるって婆さんが言ってた
「完成…っと、あと団子……」
団子をこねて丸めてお湯に投入。モチモチになるのは目安なので本人の力量に任されるってばa(ry
「はい、出来上がり。…徐庶様?」
出来たので話しかけたらまたぼーっとしてた。なに考えてるんだろうと少し気になったりもしたが、取り敢えずもう一回話しかけておく
「徐郭様?」
「はっ……!す、すみません!物思いにふけっていました…」
「いえいえ、一度話しかけたのですが、反応がなくて少し驚きました……。みたらし団子を持って行ってくれませんか?肉まんはまだ少し掛かりそうなので繋ぎに」
「わかりました。わぁ、美味しそう………では」
「はい」
みたらし団子を見つめながら調理場から退出した徐庶さん。みたらし団子気に入ってくれるといいのだけど、取り敢えず肉まんを見なきゃ
「あ、そろそろ…」
そうこうしていれば肉まんが蒸しあがった頃になったので、蓋を開ける。そこには美味しそうな肉まんが計15個あって、それを皿に盛り付けてお盆がある場所を探した
「あったあった。よし、あとはこれを………んーっ」
簡単に見つかったお盆置き場に近づき、つま先立ちして手を伸ばすが、身長が足りなくて全く届く気配がない。皆これをどうやってとってるんだろう
「はぁ……これっ、無理……」
諦めて足台を探そうとした時、後ろから手が伸びて苦戦していたお盆をとった。そして自然と私の手の中へ
「あ、有難うございます。全く取れなくって……」
「いえいえ、後の恩返し…楽しみにしてますよ」
「?はい……」
見たことのない方に首を傾げつつ相手を見送る。見たことないってことは多分下邳の後に仲間入りした人だろう。だけどまぁ、後で恩返しはしないと……何がいいかな、恩返し
「あ、持っていかなきゃ」
私は少し恩返しのことを考えながら肉まんの入った器をお盆に乗せ馬超さんの執務室へと急いだ
《馬超 執務室》
「馬超様。颯閃です、失礼致します」
「あぁ!」
声が返ってきたので執務室に入ると、美味しそうにみたらし団子を食べている馬超さんと馬岱さん、徐庶さんの姿があった。気に入ってもらえたようで美味しそうに食べている。それをみて私は嬉しくてつい頬が上がる
「颯閃殿料理上手だねぇ!俺尊敬するよぉ」
「そんな…嬉しい限りです」
「謙遜することは無い。現にこの甘味…凄く美味しい。名前はなんて言うんだ?」
「みたらし団子よ。お餅を丸めてお湯で茹でた物を団子と称するんだけど、みたらし団子は…えっと、そうね。そのタレを付けたものを言うの」
「このタレをか…。えっと、凄く美味しかったです。また作って頂けますか?」
「はい、材料さえあれば何時でも」
わーい、と子供のようにはしゃぐ馬超さんと馬岱さん。その様子を暖かい目で見守る徐庶さんに口元が緩んだ。めっちゃ平和、数日前に変な輩に絡まれた時とは大違いである
「あ、颯閃殿も食べなよ。自分が作ったんだからさ!」
「ですが、それは馬超様方に作った物で───」
「問答無用!」
「むぐっ!?」
馬超さんが団子用に用意した串で私の口の中へみたらし団子を押し込む。口の中へ入ってしまったので仕方なく噛んだ
「どうだ、その布を綺麗に避けて食べさせてやったぞ」
「若凄いね…。その技術をどこで習得したのやら」
「そう言えば颯閃殿。そのお盆高い所にあったと思うんですが…取れたんですか?」
「取れなかったのですが、代わりに軍師と思しき方が取ってくださいまして…」
「軍師?諸葛亮殿じゃないよねぇ?……笠付けてた?」
「いえ。少し褐色で黒い髪でほんの少し長くて…。あっ、恩返しが何とか…?お盆とってもらったお返しって何がいいですかね」
そこまで言うと馬超さんがガタっと音を立てて立ち上がった。その他のふたりもどんどん青ざめていっている
「えっと…如何なさいましたか?」
「颯閃!今すぐ法正に【恩返し】してこい!」
「そうだよぉ!後で何されるか分かったもんじゃないよ!」
「い、今すぐ行っても逆に何をされるか…。取り敢えず、1人にならないで下さい!」
「でも、あの方は危険な方では───」
「「「頼む/お願いだよォ!/お願いします!」」」
「は、はい!」
三人同時にずいっと体を寄せられそう答えるしかなかった…が、そんなにあの人は危険な人物なのだろうか。そうは思えなかったけど……
「お手伝いしましょうか?」
「いえ、大丈夫です。徐庶様はそこでお待ち下さい」
「……はい」
しょんぼりして調理場の備え付けの椅子に座る徐庶さん。その姿が子犬みたいに見えてなんだか申し訳ない気持ちになってきた
それでも手伝わせる訳には…と思い調理を開始する。後ろからはしょんぼりオーラが漂ってくるので気になってしまい、集中出来ない
「…徐庶様、お手伝いをして頂けませんか?」
「!はい!」
ぱぁっと明るくなった表情。どれだけお手伝いするのが大好きなんだろうと考えたが、相手が嫌じゃないならして頂こう
「お水を蒸し器に入れて、蒸発させておいてくれませんか」
「はい、えっと…こうですか?」
「はい、それで暫く火を見ておいてください」
「わかりました」
私は手早く肉まんを作っていく。馬超さんに馬岱さん、徐庶さんが多くて4個ずつ分けるとして私が一個…ふむ、13個…いや、15個くらい作っておこうとなんて考えながら肉まんの下作り終了。蒸し器の間から熱そうな湯気がこれでもかと溢れそうになっているので蓋を取り肉まんを設置
「これで暫く待つのですが…ここで、私の祖国の食べ物を作りたいと思います」
「颯閃殿は中国出身では……」
「あ、中国出身ですけれど…まぁ見ててくださいな」
日本の伝統料理だったかどうかは忘れてしまったが、私の好きなみたらし団子を作る。たった5分で出来る優れものである
「砂糖と醤油を大さじ二杯、片栗粉を大さじ一杯。水を…えっと、これくらい?」
「水適当過ぎじゃありませんか!?」
「だって、此処には計量器ないんですもの………」
「っっ……なら仕方ありませんね…」
「?」
何故か悶絶している徐庶さんをこの際無視してみたらし団子のタレを作る。かき混ぜながら火を通すのがポイント。こうすると滑らかになるって婆さんが言ってた
「完成…っと、あと団子……」
団子をこねて丸めてお湯に投入。モチモチになるのは目安なので本人の力量に任されるってばa(ry
「はい、出来上がり。…徐庶様?」
出来たので話しかけたらまたぼーっとしてた。なに考えてるんだろうと少し気になったりもしたが、取り敢えずもう一回話しかけておく
「徐郭様?」
「はっ……!す、すみません!物思いにふけっていました…」
「いえいえ、一度話しかけたのですが、反応がなくて少し驚きました……。みたらし団子を持って行ってくれませんか?肉まんはまだ少し掛かりそうなので繋ぎに」
「わかりました。わぁ、美味しそう………では」
「はい」
みたらし団子を見つめながら調理場から退出した徐庶さん。みたらし団子気に入ってくれるといいのだけど、取り敢えず肉まんを見なきゃ
「あ、そろそろ…」
そうこうしていれば肉まんが蒸しあがった頃になったので、蓋を開ける。そこには美味しそうな肉まんが計15個あって、それを皿に盛り付けてお盆がある場所を探した
「あったあった。よし、あとはこれを………んーっ」
簡単に見つかったお盆置き場に近づき、つま先立ちして手を伸ばすが、身長が足りなくて全く届く気配がない。皆これをどうやってとってるんだろう
「はぁ……これっ、無理……」
諦めて足台を探そうとした時、後ろから手が伸びて苦戦していたお盆をとった。そして自然と私の手の中へ
「あ、有難うございます。全く取れなくって……」
「いえいえ、後の恩返し…楽しみにしてますよ」
「?はい……」
見たことのない方に首を傾げつつ相手を見送る。見たことないってことは多分下邳の後に仲間入りした人だろう。だけどまぁ、後で恩返しはしないと……何がいいかな、恩返し
「あ、持っていかなきゃ」
私は少し恩返しのことを考えながら肉まんの入った器をお盆に乗せ馬超さんの執務室へと急いだ
《馬超 執務室》
「馬超様。颯閃です、失礼致します」
「あぁ!」
声が返ってきたので執務室に入ると、美味しそうにみたらし団子を食べている馬超さんと馬岱さん、徐庶さんの姿があった。気に入ってもらえたようで美味しそうに食べている。それをみて私は嬉しくてつい頬が上がる
「颯閃殿料理上手だねぇ!俺尊敬するよぉ」
「そんな…嬉しい限りです」
「謙遜することは無い。現にこの甘味…凄く美味しい。名前はなんて言うんだ?」
「みたらし団子よ。お餅を丸めてお湯で茹でた物を団子と称するんだけど、みたらし団子は…えっと、そうね。そのタレを付けたものを言うの」
「このタレをか…。えっと、凄く美味しかったです。また作って頂けますか?」
「はい、材料さえあれば何時でも」
わーい、と子供のようにはしゃぐ馬超さんと馬岱さん。その様子を暖かい目で見守る徐庶さんに口元が緩んだ。めっちゃ平和、数日前に変な輩に絡まれた時とは大違いである
「あ、颯閃殿も食べなよ。自分が作ったんだからさ!」
「ですが、それは馬超様方に作った物で───」
「問答無用!」
「むぐっ!?」
馬超さんが団子用に用意した串で私の口の中へみたらし団子を押し込む。口の中へ入ってしまったので仕方なく噛んだ
「どうだ、その布を綺麗に避けて食べさせてやったぞ」
「若凄いね…。その技術をどこで習得したのやら」
「そう言えば颯閃殿。そのお盆高い所にあったと思うんですが…取れたんですか?」
「取れなかったのですが、代わりに軍師と思しき方が取ってくださいまして…」
「軍師?諸葛亮殿じゃないよねぇ?……笠付けてた?」
「いえ。少し褐色で黒い髪でほんの少し長くて…。あっ、恩返しが何とか…?お盆とってもらったお返しって何がいいですかね」
そこまで言うと馬超さんがガタっと音を立てて立ち上がった。その他のふたりもどんどん青ざめていっている
「えっと…如何なさいましたか?」
「颯閃!今すぐ法正に【恩返し】してこい!」
「そうだよぉ!後で何されるか分かったもんじゃないよ!」
「い、今すぐ行っても逆に何をされるか…。取り敢えず、1人にならないで下さい!」
「でも、あの方は危険な方では───」
「「「頼む/お願いだよォ!/お願いします!」」」
「は、はい!」
三人同時にずいっと体を寄せられそう答えるしかなかった…が、そんなにあの人は危険な人物なのだろうか。そうは思えなかったけど……