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蜀軍 同盟延長

夢小説設定

この小説の夢小説設定
主人公の名前

馬超さんが頑張って書簡を終えたので、私に宛てられた客室に行って徐庶さんを呼び、自腹で肉まんの材料を購入しに城下町に向かった。馬岱さんに伝えたから大丈夫だと思われる

「お、俺でよかったんですか?…一緒に来るの…」
「はい。馬超さんは書簡を諸葛亮様に持って行ってもらわねばいけませんし、馬岱様もお仕事がありますので…。徐庶様は私に宛てがわれた部屋で退屈でしょうから体を動かして頂こうと」
「そ、そうでしたか……」

この後、徐庶さんと沢山色んなことを話しながら買い物を終え、城に戻った。門を通る時にふと木の上を見た徐庶さんは、いきなり慌てふためき始め少し首を傾げる

「如何なさいましたか?」
「りゅ、劉禅様!またそんな所に登って…!」
「え?」

木の上を見上げると、のんびりお昼寝しているおっとりした表情の男性が。完全に眠っていらっしゃる為寝返りをうてば落ちてしまうだろう。通りで徐庶さんが驚く筈だ
私は取り敢えず徐庶さんに荷物を渡し、木に近づいて劉禅さんという方の元へ登った。懐かしいなぁ木登り。つい数ヶ月前にしたようなしてない様な

颯閃殿!危ないですよ!」
「これでも木登りは小さい頃からしてるので…よっと」

徐庶さんに返事をして劉禅さんを抱き抱える。そして劉禅さんが起きないようにゆっくり木を降りた

「この方はどうすればいいでしょうか」
「えっと…寝室に運んであげればいいのでは…。……って、颯閃殿…力持ちですね」
「よく言われるようになりました」
「そ、そうですか……えっと、まずは行きましょうか」

流れる様な徐庶さんとの会話。その会話の途中劉禅さんを背負う形に変えて、二人で劉禅さんの寝室へと向かった

颯閃殿、変わりましょうか?」
「いえ、大丈夫です。劉禅様は軽いので」
「成人男性軽いって言ってしまうのか………」

凄いな……と付け足して遠い目をする徐庶さん。劉禅さんそんなに重くないけれど……まぁ、人それぞれだし気にしない気にしない

「んんぅ……」
「あ、起きたみたいだ……。劉禅様、木の上には登ってはいけないと周りのものから言われているかと思われますが…」
「彼処は丁度いい日陰があり、寝心地がいいのだ……」
「落ちては元も子もありませんよ?」

徐庶さんの心配そうな声を聞いて、私はここに来て見つけた昼寝にピッタリと場所を思い出す。あそこならこの人も木の上に登ることはないのでは?

「日陰が心地良いなら私が見つけた昼寝場所をお教えさせて頂きますが、どうでしょう?」
「おぉ、それはいい。…むぅ、だが背負われるのも良いな…」
「劉禅様……はぁ」

徐庶さんの疲労が手に取るようにわかる。今私が背負っている劉禅さんは皆さんを困らせたいるようだ。通常運転か…?

「貴女は…?」
颯閃と申します。魏軍と蜀軍の友好関係を継続する交渉をしに参りました。数日程此処に泊まらせて頂く予定で御座います」
「そうか…説明ありがとう。そして運ばせてしまい申し訳ない…」
「いえ、落ちては危険でしたので」

劉禅さんの寝室について、取り敢えず降ろした。劉禅さんが名残惜しそうに私の背中を見つめる

「まるで母に背負われている感覚だったのだが……もう終わりか……」
「…劉禅様。お眠りになられるなら、どうか寝室で…。木の上は絶対におやめ下さい…」
「分かった…。今度は颯閃の言っていた昼寝場所で眠るとしよう……」
「あの、聞いてました?」

徐庶さんの苦労が本当にわかる。誰か、この人のストッパーいないの?

「あぁ、徐庶…。颯閃を借りてもいいだろうか…」
颯閃殿を…ですか?颯閃殿が良いならば……」

ちらっと私を見てくる徐庶さんに「構いませんよ」と答えると微妙な顔をした。なぜ

「では借りよう…。颯閃、寝かしつけてほしい…」
「ふふ、かしこまりました」

なんだか我が子のような感覚に口元が緩みながらも、劉禅さんの寝室へ。劉禅さんはベッドに入りジーッと私を見つめてきた

颯閃…貴女はなぜ私に付き合ってくれるのだ…?皆は押し付け合うように私を拒む者が多いのだが…」
「貴方を拒む理由が私には全く御座いません故……。貴方のことを周りがどう思っていようと、私はそうは思わないので」

それは貴方とて同じこと…と付けたしぽんぽんと幼い子供をあやす様に一定のリズムを保って掛け布団を優しく叩く。劉禅さんの細い瞳がうっとりとしてきた

「…あやすのが…上手なのか……?」
「そうですね…。人を眠らせるのは得意です。小さい頃から子供をあやしていましたから」
「ふふ…そうなのか……お休み、颯閃………」
「おやすみなさいませ、劉禅様…」

小さな寝息を立てて眠りについた劉禅さん。まだ朝の九時くらいだけど今寝て大丈夫なのかな、と今更思う。でも……

「すぅ…すぅ…」
「こんなに気持ちよさそうに寝ていたら…起こせないわよね」

私は静かに寝室をあとにして、徐庶さんの元へ向かった。やっぱり幸せそうな寝顔って癒されるわ~


《劉禅視点》

「……もう行ってしまったか…」

薄ら瞳を開けて寝たフリをしていたが、私が寝たとわかると少しだけぽんぽんと優しく叩いて帰ってしまった颯閃。私の事を思っての退室だとは分かっているが、やはり物寂しい

「そう言えば…」

颯閃は徐庶と共に何かを買い出しに行っていた様子。袋からして食べ物だろうか。何を作るのか気になる…

「ふふふ……わたしも貰いに行こう…」

颯閃の手作りならば食べておかなければ…と心で思い寝具から降りる。颯閃は一体、何を作ってくれるのだろうな………
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