これが乱世
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「んぅ……ん?」
「あ、起きましたか。すみませんが腕の力を緩めてくださると助かります」
「す、すまん!っ…」
「あぁ、無理はなさらずに」
吃驚して大きく動いてしまった青年が痛みに顔を歪ませた。ゆっくりと離れて、ちょっと我慢して立ってもらう
「な、なんだ?」
「……この位だと徐晃さんくらいですかね」
「じょ、じょこう?」
「あぁ、私の仲間です。こんな衣服じゃ私も居づらいし、血の匂いが凄いので着替えて頂こうと。ちょっと待っててくださいね、すぐそこなのですぐ戻ってきます」
「……帰ってくるか?」
「えぇ、必ず」
彼が不安そうに聞いてきたので断言した。そうすると彼は座り込んで、ぎゅぅっと握っていた私の服の袖を離した
「急がないと…!」
いつ彼の言っていた追手が来るかわからないので素早く行動して徐晃さんの部屋に行った。ちゃんとノックして入ったからよし
「徐晃さん、要らない平服とか有りますか?」
「む、拙者の物でござろうか。少し窮屈になって勿体なく捨てられなかったものならばござい申すが…」
「それで大丈夫です!1着お譲りください」
「暫し待たれよ」
徐晃さんが立ち上がって寝室に姿を消し数分、すぐに彼は戻ってきて私に平服を渡してくれた
「ありがとうございます。ちょっと必要でして」
「そうでござったか……その、何に使うかお聞きしても?」
「徐晃さんと同じ身長のお方の衣服が大変なことになってまして、駄目でしょうか…」
「いや、颯閃殿の人の為に動く信念、拙者は尊敬しており申す。どうぞ使ってくだされ。その平服も使って頂ければ喜びもうそう」
「ありがとうございます!それでは!」
手を合わせて部屋を退室。全速疾走で青年の元へと向かった
「お待たせしました!」
「おぉ、早かったな。すまない、俺の為に…」
「いえいえ。ささ、脱いでください」
「ま、また脱ぐのか!」
「当たり前です。脱がないとこれ着れませんよ」
「は、恥ずかしいのだが…」
「もう、恥ずかしがってる場合じゃないですよ。これ着たら故郷までお供致しますから」
「と、遠いぞ?」
「まぁ、それはまた交渉してきますからまずは着てください」
青年を説得して、まともに体を動かせない彼の代わりに私が着付けを行う。顔真っ赤にしてるけれど、女官さんとかに着付け手伝ってもらったりとかしないのかしら。全部自分でやってる?曹操さん女官さんに手伝わせてるけど…あの人が特殊なだけか
「はい、出来ましたよ」
「す、すまん……」
「なんで謝るんですか……あ、そうだ。貴方の故郷は何処ですか?」
「ほ、本当に連れ帰ってくれるのか…?俺の故郷は涼州だが…」
「それなら走って2日ですかねー」
「いや、早馬で走っても1週間は掛かるぞ!?」
「大丈夫ですよ、そこら辺心配ご無用です。ちょっと上司に休暇貰ってきますね」
「…………」
ポカンとあっけらかんとした青年を尻目に今度は夏侯惇さんの元へ。走ってばっかだなぁ今日
「夏侯惇さん!」
「ぬぉっ!挨拶しろ!」
「あ、すみません、緊急事態でして…」
「なに?何があった」
「それはですね─────」
簡潔に話してみると、夏侯惇さんは少し悩んで頭を抱えたけれど、なにかブツブツいって許可を出してくれた。期限は最大でも六日だそうだ
「ありがとうございます!」
「お前も人が良すぎるぞ?送ったらすぐ帰ってこい。いいな?」
「はい!あ、楽進や呂布さんには宜しく言っててくださいね」
「……あぁ、任せろ」
また頭を抱え始めた夏侯惇さんだけれど、今回は本当に緊急事態だから帰ってきたらマッサージでもしてあげよう。あと頭痛と腹痛に効く薬お父さんから送ってもらおう
そしてそのまま遠出の準備をして青年の元までまた走った。途中赤兎馬で戻ってくる呂布さん居たけど知らね
「ただ今戻りました!」
「…本当にいいのか?」
「許可もらってきたあとにそれは無いです」
「す、すまん…」
準備したものを詰めた袋を背負い、青年を抱き上げる。これどうにかならないのかと言われたけれどどうにもならないですねーと返した。担いだら傷に響くし、背中には皮袋があっておんぶ出来ないし
「んじゃ、舌噛むと思うのでお口は閉じてギュッと目を瞑っててくださいね!」
「わ、分かった!」
きゅぅっと目を瞑った青年に素直だなぁと思いながら走り出した。最初乾いた声が彼から出たけど今は無視しよう
「あ、起きましたか。すみませんが腕の力を緩めてくださると助かります」
「す、すまん!っ…」
「あぁ、無理はなさらずに」
吃驚して大きく動いてしまった青年が痛みに顔を歪ませた。ゆっくりと離れて、ちょっと我慢して立ってもらう
「な、なんだ?」
「……この位だと徐晃さんくらいですかね」
「じょ、じょこう?」
「あぁ、私の仲間です。こんな衣服じゃ私も居づらいし、血の匂いが凄いので着替えて頂こうと。ちょっと待っててくださいね、すぐそこなのですぐ戻ってきます」
「……帰ってくるか?」
「えぇ、必ず」
彼が不安そうに聞いてきたので断言した。そうすると彼は座り込んで、ぎゅぅっと握っていた私の服の袖を離した
「急がないと…!」
いつ彼の言っていた追手が来るかわからないので素早く行動して徐晃さんの部屋に行った。ちゃんとノックして入ったからよし
「徐晃さん、要らない平服とか有りますか?」
「む、拙者の物でござろうか。少し窮屈になって勿体なく捨てられなかったものならばござい申すが…」
「それで大丈夫です!1着お譲りください」
「暫し待たれよ」
徐晃さんが立ち上がって寝室に姿を消し数分、すぐに彼は戻ってきて私に平服を渡してくれた
「ありがとうございます。ちょっと必要でして」
「そうでござったか……その、何に使うかお聞きしても?」
「徐晃さんと同じ身長のお方の衣服が大変なことになってまして、駄目でしょうか…」
「いや、颯閃殿の人の為に動く信念、拙者は尊敬しており申す。どうぞ使ってくだされ。その平服も使って頂ければ喜びもうそう」
「ありがとうございます!それでは!」
手を合わせて部屋を退室。全速疾走で青年の元へと向かった
「お待たせしました!」
「おぉ、早かったな。すまない、俺の為に…」
「いえいえ。ささ、脱いでください」
「ま、また脱ぐのか!」
「当たり前です。脱がないとこれ着れませんよ」
「は、恥ずかしいのだが…」
「もう、恥ずかしがってる場合じゃないですよ。これ着たら故郷までお供致しますから」
「と、遠いぞ?」
「まぁ、それはまた交渉してきますからまずは着てください」
青年を説得して、まともに体を動かせない彼の代わりに私が着付けを行う。顔真っ赤にしてるけれど、女官さんとかに着付け手伝ってもらったりとかしないのかしら。全部自分でやってる?曹操さん女官さんに手伝わせてるけど…あの人が特殊なだけか
「はい、出来ましたよ」
「す、すまん……」
「なんで謝るんですか……あ、そうだ。貴方の故郷は何処ですか?」
「ほ、本当に連れ帰ってくれるのか…?俺の故郷は涼州だが…」
「それなら走って2日ですかねー」
「いや、早馬で走っても1週間は掛かるぞ!?」
「大丈夫ですよ、そこら辺心配ご無用です。ちょっと上司に休暇貰ってきますね」
「…………」
ポカンとあっけらかんとした青年を尻目に今度は夏侯惇さんの元へ。走ってばっかだなぁ今日
「夏侯惇さん!」
「ぬぉっ!挨拶しろ!」
「あ、すみません、緊急事態でして…」
「なに?何があった」
「それはですね─────」
簡潔に話してみると、夏侯惇さんは少し悩んで頭を抱えたけれど、なにかブツブツいって許可を出してくれた。期限は最大でも六日だそうだ
「ありがとうございます!」
「お前も人が良すぎるぞ?送ったらすぐ帰ってこい。いいな?」
「はい!あ、楽進や呂布さんには宜しく言っててくださいね」
「……あぁ、任せろ」
また頭を抱え始めた夏侯惇さんだけれど、今回は本当に緊急事態だから帰ってきたらマッサージでもしてあげよう。あと頭痛と腹痛に効く薬お父さんから送ってもらおう
そしてそのまま遠出の準備をして青年の元までまた走った。途中赤兎馬で戻ってくる呂布さん居たけど知らね
「ただ今戻りました!」
「…本当にいいのか?」
「許可もらってきたあとにそれは無いです」
「す、すまん…」
準備したものを詰めた袋を背負い、青年を抱き上げる。これどうにかならないのかと言われたけれどどうにもならないですねーと返した。担いだら傷に響くし、背中には皮袋があっておんぶ出来ないし
「んじゃ、舌噛むと思うのでお口は閉じてギュッと目を瞑っててくださいね!」
「わ、分かった!」
きゅぅっと目を瞑った青年に素直だなぁと思いながら走り出した。最初乾いた声が彼から出たけど今は無視しよう