厄介な軍団との戦い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
司馬懿さんに謝罪のし合いを止められ、今は下邳城にて話し合い。呂布さんには処刑しない代わりに、様々な条件が課せられるとの事。その条件云々は今から決めるらしい
「まず最初は、やはり次はないというものでどうだ。あぁ何度も颯閃を連れて何処(いずこ)に行かれても困る」
「颯閃を攫って戦を起こさない……と」
「…」
条件に私の名前があるだけで憂鬱になってしまう。いや、好きで攫われた訳じゃないんですよホント
「次は?」
「うぅむ、颯閃はこの容姿ゆえ狙われる事も多かろう。夏侯惇、颯閃に護衛は必要か?」
「え、いや、私一介の文官で───」
「いいんじゃないか、孟徳。コイツは抜けてる時があるから不安だ」
「えー!私文官!文官!文官ですよ!」
「3回も言わずとも分かっておる。だが、そろそろ文官職ではお主の実力に合わぬと思っていたところだ。この機会に昇格してもらうぞ」
「そんな…!」
ゆったりのんびり文官職を楽しんでいた私にとってその言葉は嬉しくもなんともなかった。確かに文官という仕事はとてもしんどくて辛いものだ。でも、仕事は順調で不自由はなかった。今変えられたら愚図るぞいいのか。本来の目的(お酒提供の仕事の予定)からかけ離れているがいいのか
その後も話は続き、色々条件付けられてたけど結局はこんな感じ
・次に酷い迷惑をかけたら処刑
・呂布、呂玲綺、及び陳宮は颯閃の側近として颯閃の仕事を手伝うこと(外に出る際は呂布は武装をして護衛すること)
・張遼は正式に曹操軍に入ること
・貂蝉は踊り子の仕事を続ける事
この4つだった。一つおかしいのが混じってて聞いてみたけど真顔で普通だろって言われてしまった、辛い
「私、一介の文官なのに…」
「お前の実力に見合う職を貰うというのに、なぜそこまで落ち込む。私ならば顔に出すかはどうとして喜ぶが」
「司馬懿様もお喜びになられる時があるのですね…」
「おい、貴様今失礼な事を言わなかったか」
「気の所為では?」
司馬懿さんに危険な発言してしまったのでなんとかその場から逃げ出した私。行く場所も限られているので取り敢えず庭に向かった
「わぁ、綺麗な花…鈴蘭かしら」
庭に咲くとても綺麗な一輪の花(鈴蘭)に手を伸ばす。なんの警戒もなく伸ばした手は、急に後ろから手首を掴まれそのまま後ろに下がらされた
「鈴蘭を素手で触るのは危険だ!かぶれていたりはしないか?」
「だ、大丈夫です……えっと、有難うございます。鈴蘭がそういった花だって知らなくて…」
「まぁ、美しい花には棘があるというし、少し気をつけてみてくれ。では、私はこれで」
「はい、有難うございました」
美青年がその場を立ち去ると、入れ違いで何か小瓶のようなものを持った男性が庭に来た。私を見ると少し焦ったようにこちらに来る
「すまない、えっと…ここの鈴蘭に触ってしまったのだろうか」
「あ、いえ。先程危険であるということを教えて頂きましたので触れてはいません」
そう言うと男性はほっとしたように息をついた。そして、手袋をして小瓶の中に鈴蘭を回収すると、私に向き直った
「えっと…すまない。俺はここに来たばかりでよく分からないんだけれど…名前はなんて言うんだい?」
「申し遅れました、私は颯閃と申します。残念ながら劉備軍のものではございません」
「え、ということは今来ている曹操軍か、孫堅軍の…?」
「はい。曹操軍の文官として城勤めさせて頂いております。貴方様は…」
聞いてみると男性は慌てて自己紹介をしてくれた。彼曰く「徐元直」との事。名を聞いたら『庶』だったので、徐庶さんといえばいいのだろう
「颯閃ー!そろそろ帰るってよー!」
「わかったー!…それでは徐庶様、私はこれにて失礼致します。またの機会がございましたらお会い致しましょう」
「分かった、その日まで待っているよ………敵同時でないことを願うばかりだね」
「はい」
徐庶さんにお辞儀をして孫策さんの声のした方に向かう。そこには馬に乗った皆さんが集まっていて、馬の数からしてなんとなく私は徒歩なんだろうと予想した次の瞬間
「颯閃!俺の前に来い!」
「え?私徒歩じゃないの?」
「何言ってんだよ、こっから徒歩とか俺鬼じゃねぇ!ほら、乗った乗った!」
孫策さんの勢いに負けてそのまま馬に乗らせてもらった。それを確認すると曹操さんや孫堅さんが先頭で走り始めた。夏侯惇さんが戦闘はやめておけと言っているけれど、二人は無視。なんだか似てるわねぇ…
「…呂布様、少しよろしいですか?」
「なんだ颯閃」
「…私なんかの側近、満足しませんよね?やっぱり守るなら貂蝉様の様な儚く美しい方が───」
「安心しろ颯閃、俺が認めた女はお前のみ。俺の力は今も、これからもお前だけに使う」
「……不満じゃないならいいです」
ドヤ顔しそうな勢いの呂布さんから目を逸らして前を見据える。貂蝉さん、踊り子の仕事を続ける事って言われていたけれど、拠点とかはどうなるのだろう。拠点があった方が活動しやすいだろうし…
「颯閃、そんな難しい顔すんなよ。なんかあったのか?」
「ううん、ただ、色々この先になって心配になってくるようなことが頭に浮かんで…ちょっと話さないといけないかなって」
「真面目だなぁ颯閃、孫権みてぇだぜ。まっ、颯閃はそれでいいんだけどよ!」
ニカッと笑う孫策さんに私も微笑んでおいた。孫策さんが笑ってるのを見てるとこっちも笑顔になれる。不思議だ…
こうして、厄介な軍団(呂布軍)との戦いは幕を閉じた。ただ、油断はできない。いつなん時、どんなことが起こるかわからないのがこの時代。私は改めて気を引き締め、城に着いてからの自分の行いを考えたのであった
「まず最初は、やはり次はないというものでどうだ。あぁ何度も颯閃を連れて何処(いずこ)に行かれても困る」
「颯閃を攫って戦を起こさない……と」
「…」
条件に私の名前があるだけで憂鬱になってしまう。いや、好きで攫われた訳じゃないんですよホント
「次は?」
「うぅむ、颯閃はこの容姿ゆえ狙われる事も多かろう。夏侯惇、颯閃に護衛は必要か?」
「え、いや、私一介の文官で───」
「いいんじゃないか、孟徳。コイツは抜けてる時があるから不安だ」
「えー!私文官!文官!文官ですよ!」
「3回も言わずとも分かっておる。だが、そろそろ文官職ではお主の実力に合わぬと思っていたところだ。この機会に昇格してもらうぞ」
「そんな…!」
ゆったりのんびり文官職を楽しんでいた私にとってその言葉は嬉しくもなんともなかった。確かに文官という仕事はとてもしんどくて辛いものだ。でも、仕事は順調で不自由はなかった。今変えられたら愚図るぞいいのか。本来の目的(お酒提供の仕事の予定)からかけ離れているがいいのか
その後も話は続き、色々条件付けられてたけど結局はこんな感じ
・次に酷い迷惑をかけたら処刑
・呂布、呂玲綺、及び陳宮は颯閃の側近として颯閃の仕事を手伝うこと(外に出る際は呂布は武装をして護衛すること)
・張遼は正式に曹操軍に入ること
・貂蝉は踊り子の仕事を続ける事
この4つだった。一つおかしいのが混じってて聞いてみたけど真顔で普通だろって言われてしまった、辛い
「私、一介の文官なのに…」
「お前の実力に見合う職を貰うというのに、なぜそこまで落ち込む。私ならば顔に出すかはどうとして喜ぶが」
「司馬懿様もお喜びになられる時があるのですね…」
「おい、貴様今失礼な事を言わなかったか」
「気の所為では?」
司馬懿さんに危険な発言してしまったのでなんとかその場から逃げ出した私。行く場所も限られているので取り敢えず庭に向かった
「わぁ、綺麗な花…鈴蘭かしら」
庭に咲くとても綺麗な一輪の花(鈴蘭)に手を伸ばす。なんの警戒もなく伸ばした手は、急に後ろから手首を掴まれそのまま後ろに下がらされた
「鈴蘭を素手で触るのは危険だ!かぶれていたりはしないか?」
「だ、大丈夫です……えっと、有難うございます。鈴蘭がそういった花だって知らなくて…」
「まぁ、美しい花には棘があるというし、少し気をつけてみてくれ。では、私はこれで」
「はい、有難うございました」
美青年がその場を立ち去ると、入れ違いで何か小瓶のようなものを持った男性が庭に来た。私を見ると少し焦ったようにこちらに来る
「すまない、えっと…ここの鈴蘭に触ってしまったのだろうか」
「あ、いえ。先程危険であるということを教えて頂きましたので触れてはいません」
そう言うと男性はほっとしたように息をついた。そして、手袋をして小瓶の中に鈴蘭を回収すると、私に向き直った
「えっと…すまない。俺はここに来たばかりでよく分からないんだけれど…名前はなんて言うんだい?」
「申し遅れました、私は颯閃と申します。残念ながら劉備軍のものではございません」
「え、ということは今来ている曹操軍か、孫堅軍の…?」
「はい。曹操軍の文官として城勤めさせて頂いております。貴方様は…」
聞いてみると男性は慌てて自己紹介をしてくれた。彼曰く「徐元直」との事。名を聞いたら『庶』だったので、徐庶さんといえばいいのだろう
「颯閃ー!そろそろ帰るってよー!」
「わかったー!…それでは徐庶様、私はこれにて失礼致します。またの機会がございましたらお会い致しましょう」
「分かった、その日まで待っているよ………敵同時でないことを願うばかりだね」
「はい」
徐庶さんにお辞儀をして孫策さんの声のした方に向かう。そこには馬に乗った皆さんが集まっていて、馬の数からしてなんとなく私は徒歩なんだろうと予想した次の瞬間
「颯閃!俺の前に来い!」
「え?私徒歩じゃないの?」
「何言ってんだよ、こっから徒歩とか俺鬼じゃねぇ!ほら、乗った乗った!」
孫策さんの勢いに負けてそのまま馬に乗らせてもらった。それを確認すると曹操さんや孫堅さんが先頭で走り始めた。夏侯惇さんが戦闘はやめておけと言っているけれど、二人は無視。なんだか似てるわねぇ…
「…呂布様、少しよろしいですか?」
「なんだ颯閃」
「…私なんかの側近、満足しませんよね?やっぱり守るなら貂蝉様の様な儚く美しい方が───」
「安心しろ颯閃、俺が認めた女はお前のみ。俺の力は今も、これからもお前だけに使う」
「……不満じゃないならいいです」
ドヤ顔しそうな勢いの呂布さんから目を逸らして前を見据える。貂蝉さん、踊り子の仕事を続ける事って言われていたけれど、拠点とかはどうなるのだろう。拠点があった方が活動しやすいだろうし…
「颯閃、そんな難しい顔すんなよ。なんかあったのか?」
「ううん、ただ、色々この先になって心配になってくるようなことが頭に浮かんで…ちょっと話さないといけないかなって」
「真面目だなぁ颯閃、孫権みてぇだぜ。まっ、颯閃はそれでいいんだけどよ!」
ニカッと笑う孫策さんに私も微笑んでおいた。孫策さんが笑ってるのを見てるとこっちも笑顔になれる。不思議だ…
こうして、厄介な軍団(呂布軍)との戦いは幕を閉じた。ただ、油断はできない。いつなん時、どんなことが起こるかわからないのがこの時代。私は改めて気を引き締め、城に着いてからの自分の行いを考えたのであった
6/6ページ