厄介な軍団との戦い
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あれから小一時間が経過し、等々ガチもんの戦が始まったらしくとても騒がしくなった。私の肩にいるネズミ君はプルプル震えて、陳宮さんはお腹の痛みがマシになったのか作戦を練り始めた
「…はぁ、どうしてこんな事に…」
「チュ~?」
「…ネズミ君は可愛いけど、この状況がどうにかなる訳じゃないのよね…」
「チュ~……」
肩で落ち込むネズミ君を他所に張遼さんを見上げて様子をうかがった。警戒しているのか私の視線にもすぐ気がつく
「颯閃殿、なにか?」
「いえ、なにも」
「…逃げ出そうとは考えぬよう。兵に颯閃殿の事はお伝えしておりませぬ故囲まれて怪我をするのが目に見えているので」
「…はいはい」
張遼さんからの情報によれば、この本陣の表を守ってるのは私を囲めるくらいの兵士。だが張遼さんは私に対しての落ち度がある。私がいつ、どこで、武器だけが取り柄だと思ったのか……体も鍛えていて当然だと言うのに
「張遼様!前線の兵が押されております!呂布様は単騎で敵本陣に…!」
「…陳宮殿、ここはお任せしても?前線を建て直した後、すぐに舞い戻って参りますゆえ」
「お任せを!」
「…では颯閃殿、ごゆるりと」
ゆっくりなんて出来るか!なんて心の中で叫びつつ、策練りに集中する陳宮さんから目線を逸らした。私を出すなとでも言われているのか、数人の兵士はチラチラ見てくる
「…ネズミ君、ちょーっと暴れるけど…隠れとく?」
「チュッ!」
「賢明な判断ね」
私の胸元にネズミ君が入り込み、それを確認した後本陣の門を突っ走った。兵たちはまだ気づいてないけれど、私って存在確認されてる?
「あーもう!颯閃さん本陣にいるって分かってるなら突っ込めばいいじゃん!なぁ親父!」
「俺もそう思ったんだけどよォ、惇兄に作戦あるから待機しとけって言われたんだよなぁ…それに、颯閃もネズミ使う辺り余裕だから自分で行動するだろうって」
「うぅー…颯閃さんに早く会いたい…」
「颯閃好き過ぎだろ息子よ…」
曹操軍の砦に呆気なく到着してしまい拍子抜け。途中何人か敵兵さんの真横通り過ぎたのにちょっと首傾げただけで無視してらっしゃったんだけど
「…あのー…」
「ぬぁぁぁっ!」
「颯閃さーん!」
砦の中にいる夏侯親子に話しかけたら夏侯淵さんは絶叫、夏侯覇くんは凄い輝かしい笑顔で走りよってきた。そして、そのまま胸元に目線が
「あ、あれ?そんなに緩かったっけ?」
「あぁ、ここにね…」
「チュー!」
「あ!ネズミ!お前なんて羨ま……所に!」
胸の間からヨチヨチと這い出てきたネズミ君を見て夏侯覇くんが何か言いかけたけど、それをブンブン首を振ってかき消し怒り始めた。可愛いなー
「…はっ!こんなことしてる場合じゃねぇ!息子よ!ここ頼んでいいか!惇兄達に颯閃が戻ってきたって言わねぇと!」
「了解!んじゃ、颯閃さんは隠れといてくれ!」
「わかった」
木箱の陰に隠れて、その前に木箱を置いて夏侯覇君がそれに座った。これで見つかりにくくなったことだろう。だが、敵が来れば対応しなくてはならないので夏侯覇君はここから離れる。その間、どうやって身を隠すか考えた
「颯閃殿ー!」
「うわっ!張遼きた!」
「颯閃殿はどこだ!出せ!」
「知らねぇよ!てか本陣に居ねぇの!?」
「こ、ここには来ていない……?いや、颯閃殿が隠れている可能性も捨てきれない!この砦はいただく!」
夏侯覇君の素晴らしい演技に騙されてくれたけど、可能性に掛けてこの砦乗っ取ろうとし始めた。やばい、夏侯覇君だけで対応できるかな…
「颯閃ー!」
「あ!夏侯惇さん!」
「颯閃はどうした!ここに居るんじゃないのか!」
「あーもう!張遼の相手してくれるんなら颯閃さん安全な場所に移動させます!」
「頼む!」
夏侯覇君が張遼さんの武器を何とか押し返した瞬間、夏侯惇さんが代わりに前に出て張遼さんを追撃した。張遼さんも走り回ってやっと着いた砦で二人がかりはキツかったのか少し息が乱れているみたいだ
「颯閃さん!本陣に行きましょう!」
「あ、足なら任せて!はい、乗って乗って」
「の、乗る!!?俺乗っちゃって大丈夫ですか?!鎧来てるし、重いし…」
「良いからいいから、はい」
「う……しっ、失礼します!」
ぎゅむっと抱きつく形で背中に乗ってきた夏侯覇君。よっこいせと抱え直して勢いよく走り出した
「ひょぁぁぁあっ!はやっ!早いぃぃッ!」
「自慢なのよー」
「早すぎてしぬぅぅぅっ!」
キャンキャン私の背中で泣き喚く夏侯覇君を他所に本陣まで頑張った。いやぁ、鎧って案外軽いわね?
「…はぁ、どうしてこんな事に…」
「チュ~?」
「…ネズミ君は可愛いけど、この状況がどうにかなる訳じゃないのよね…」
「チュ~……」
肩で落ち込むネズミ君を他所に張遼さんを見上げて様子をうかがった。警戒しているのか私の視線にもすぐ気がつく
「颯閃殿、なにか?」
「いえ、なにも」
「…逃げ出そうとは考えぬよう。兵に颯閃殿の事はお伝えしておりませぬ故囲まれて怪我をするのが目に見えているので」
「…はいはい」
張遼さんからの情報によれば、この本陣の表を守ってるのは私を囲めるくらいの兵士。だが張遼さんは私に対しての落ち度がある。私がいつ、どこで、武器だけが取り柄だと思ったのか……体も鍛えていて当然だと言うのに
「張遼様!前線の兵が押されております!呂布様は単騎で敵本陣に…!」
「…陳宮殿、ここはお任せしても?前線を建て直した後、すぐに舞い戻って参りますゆえ」
「お任せを!」
「…では颯閃殿、ごゆるりと」
ゆっくりなんて出来るか!なんて心の中で叫びつつ、策練りに集中する陳宮さんから目線を逸らした。私を出すなとでも言われているのか、数人の兵士はチラチラ見てくる
「…ネズミ君、ちょーっと暴れるけど…隠れとく?」
「チュッ!」
「賢明な判断ね」
私の胸元にネズミ君が入り込み、それを確認した後本陣の門を突っ走った。兵たちはまだ気づいてないけれど、私って存在確認されてる?
「あーもう!颯閃さん本陣にいるって分かってるなら突っ込めばいいじゃん!なぁ親父!」
「俺もそう思ったんだけどよォ、惇兄に作戦あるから待機しとけって言われたんだよなぁ…それに、颯閃もネズミ使う辺り余裕だから自分で行動するだろうって」
「うぅー…颯閃さんに早く会いたい…」
「颯閃好き過ぎだろ息子よ…」
曹操軍の砦に呆気なく到着してしまい拍子抜け。途中何人か敵兵さんの真横通り過ぎたのにちょっと首傾げただけで無視してらっしゃったんだけど
「…あのー…」
「ぬぁぁぁっ!」
「颯閃さーん!」
砦の中にいる夏侯親子に話しかけたら夏侯淵さんは絶叫、夏侯覇くんは凄い輝かしい笑顔で走りよってきた。そして、そのまま胸元に目線が
「あ、あれ?そんなに緩かったっけ?」
「あぁ、ここにね…」
「チュー!」
「あ!ネズミ!お前なんて羨ま……所に!」
胸の間からヨチヨチと這い出てきたネズミ君を見て夏侯覇くんが何か言いかけたけど、それをブンブン首を振ってかき消し怒り始めた。可愛いなー
「…はっ!こんなことしてる場合じゃねぇ!息子よ!ここ頼んでいいか!惇兄達に颯閃が戻ってきたって言わねぇと!」
「了解!んじゃ、颯閃さんは隠れといてくれ!」
「わかった」
木箱の陰に隠れて、その前に木箱を置いて夏侯覇君がそれに座った。これで見つかりにくくなったことだろう。だが、敵が来れば対応しなくてはならないので夏侯覇君はここから離れる。その間、どうやって身を隠すか考えた
「颯閃殿ー!」
「うわっ!張遼きた!」
「颯閃殿はどこだ!出せ!」
「知らねぇよ!てか本陣に居ねぇの!?」
「こ、ここには来ていない……?いや、颯閃殿が隠れている可能性も捨てきれない!この砦はいただく!」
夏侯覇君の素晴らしい演技に騙されてくれたけど、可能性に掛けてこの砦乗っ取ろうとし始めた。やばい、夏侯覇君だけで対応できるかな…
「颯閃ー!」
「あ!夏侯惇さん!」
「颯閃はどうした!ここに居るんじゃないのか!」
「あーもう!張遼の相手してくれるんなら颯閃さん安全な場所に移動させます!」
「頼む!」
夏侯覇君が張遼さんの武器を何とか押し返した瞬間、夏侯惇さんが代わりに前に出て張遼さんを追撃した。張遼さんも走り回ってやっと着いた砦で二人がかりはキツかったのか少し息が乱れているみたいだ
「颯閃さん!本陣に行きましょう!」
「あ、足なら任せて!はい、乗って乗って」
「の、乗る!!?俺乗っちゃって大丈夫ですか?!鎧来てるし、重いし…」
「良いからいいから、はい」
「う……しっ、失礼します!」
ぎゅむっと抱きつく形で背中に乗ってきた夏侯覇君。よっこいせと抱え直して勢いよく走り出した
「ひょぁぁぁあっ!はやっ!早いぃぃッ!」
「自慢なのよー」
「早すぎてしぬぅぅぅっ!」
キャンキャン私の背中で泣き喚く夏侯覇君を他所に本陣まで頑張った。いやぁ、鎧って案外軽いわね?