厄介な軍団との戦い
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「颯閃、なぜ怒っている?」
「……」
「颯閃、こっちを向け」
「………」
「颯閃殿…?」
「…………」
私は今現在、呂布さんやほかの人たちの言葉を全部無視し続けていた。下邳の人達にほんとうに申し訳ない……
「…陳宮、城を攻める兵は」
「はい、十分な兵力でございます」
「そうか。颯閃、お前は張遼と一緒に居ろ、すぐに終わらせる」
「………」
ここは止めた方がいいんだろうけど、どうしたら止められるのだろう。そう必死になって考えてみるも私の足りない脳みそでは『下邳の兵達にこのことを伝える』という選択肢しか思いつかなかった。阻止はこの人数で、しかも呂布さんも居るとなると無謀の極みである
「……君、お願いできるかな」
「チュ?」
偶然通ってくれた(と言うより、多分ここのあたりに巣がある)ネズミ君に緊急を知らせる紙を括りつけた。何を思ったのかネズミ君、とっても嬉しそうにくるくる回っている
「これをね、あのお城のお偉いさんか誰かにわたして欲しいの。ポトっと落とすだけでもいいから……出来る?」
「チュッ!」
「有難う、帰ってきたらお礼させてね」
スリスリしてくる可愛いネズミ君を見送り、我ながら藁にもすがる思いでやったんだと心で思いつつそっと本陣の端に戻った。あのまま逃げてもよかったけど、それだと攻められることに気がつけなかった下邳の人が準備に遅れて劣勢になるかもしれないし、戦を止めれなかった私からの唯一の出来ることである
「颯閃殿、やはり怒っていらっしゃるのだろうか…」
「当たり前です、無関係な方を巻き込んだ事はとても腹が立ちます」
「……すまない、だが呂布殿の気持ちも分かるのだ」
「私は全くわからないですね」
「……彼がこんなに必死になる事はそう多くはなかった。いや、正しくいえば焦るように動いたことが少なかったと言うべきか。彼はいつも自分の武が一番であると確信しており、その余裕で焦ることなど無かった。だが、貴殿の前ではあの様に動揺し何かを成すために必死になる。前回の董卓への裏切りも……」
「?裏切りと私がどんな関係性を…?」
「…いや、何でも無い、聞かなかった事にしてくだされ。これを言ったとなると彼に叱られてしまう」
少し困ったように言われてしまい、この人も苦労人なんだなぁと解決させて取り敢えず待機した
そんな中、ネズミ君がチュウチュウ鳴きながら帰ってきた。張遼さんもネズミ君には気づかず、兵士たちと会話をしているから今のうちだ
「ネズミ君、手紙は渡せた?」
「チュゥッ♪」
「有難うネズミ君。よし、暫く一緒にいてくれる?」
「チュゥ~♡」
「ふふふ、可愛いなぁ…」
掌に擦り寄ってくる可愛らしいネズミの姿を見て、野生のチンチラかな?なんて思いながらその背を撫でる。でも、チンチラって中国に居たっけ?まぁいいか、可愛いし、と完結させ存分にチンチラをモフった
ちなみに豆知識。ネズミは害獣と言われているけれど、7種類ほど飼育出来るネズミがいる。そのうちの1匹がチンチラで、他にもパンダマウスやカヤネズミ等も飼育できるネズミの一種。もしネズミが好きで幸せにしてあげられる自信がある人は『ネズミ 飼育方法』で検索して見てくださいね!
「颯閃殿、そのネズミは…」
「先程森から来た子です。可愛らしくて…」
「…そう、ですな。可愛らしい」
チュウチュウ鳴きながら掌で踊る感じで転がっているネズミがもう可愛い。可愛すぎてもう飼育したい
「伝令!曹操軍の援軍が現れたとの事です!劉備軍に着きました!」
「…当たり前ですぞ。颯閃殿をあのような形で連れてくれば、攫ったも同然。あれほど感情で動くことは危険だと…うっ、胃が……」
「大丈夫ですか?アカメガシワの樹皮とかアロエとか、持ってません?」
「持ってるわけがありませんぞ…うぅっ……しかも『あろえ』とはなんなのか…」
あ、今アロエないのか、でもなんでうちの家にはウコンやアロエなんていう薬草類があったんだろう。なんて思いつつネズミ君を肩に乗せて陳宮さんの介抱をした
「伝令!劉備軍が今の状況を理解し戦闘態勢に入りました!敵の数およそ五万!」
「うぅむ…曹操軍の援軍が痛手か。呂布殿、ここは如何なされるおつもりで」
「この俺の武で、全員蹴散らすに決まっているだろう!!あんな雑魚共、俺一人で十分だ!颯閃、必ずやお前と住める城の安全を確保してきてやる!」
「いや、もういっその事曹操軍に────」
「はぁぁぁぁっ!」
「人の話聞きましょうよー」
私の意見をガン無視して戦場に突っ込んで行った呂布さん。女性二人もなんか「颯閃殿と暮らしたい!」とかなんとか言って出ていってしまった。何この軍全く話聞かない
「…すみませぬぞ颯閃殿…アイタタタ…」
「陳宮様だけです私の気持ちを理解してくださるのは…」
唯一話を聞いてくれる陳宮さんをめいいっぱい労る私。この人が再起不能になったら私は終わる。確信持って言える
「……」
「颯閃、こっちを向け」
「………」
「颯閃殿…?」
「…………」
私は今現在、呂布さんやほかの人たちの言葉を全部無視し続けていた。下邳の人達にほんとうに申し訳ない……
「…陳宮、城を攻める兵は」
「はい、十分な兵力でございます」
「そうか。颯閃、お前は張遼と一緒に居ろ、すぐに終わらせる」
「………」
ここは止めた方がいいんだろうけど、どうしたら止められるのだろう。そう必死になって考えてみるも私の足りない脳みそでは『下邳の兵達にこのことを伝える』という選択肢しか思いつかなかった。阻止はこの人数で、しかも呂布さんも居るとなると無謀の極みである
「……君、お願いできるかな」
「チュ?」
偶然通ってくれた(と言うより、多分ここのあたりに巣がある)ネズミ君に緊急を知らせる紙を括りつけた。何を思ったのかネズミ君、とっても嬉しそうにくるくる回っている
「これをね、あのお城のお偉いさんか誰かにわたして欲しいの。ポトっと落とすだけでもいいから……出来る?」
「チュッ!」
「有難う、帰ってきたらお礼させてね」
スリスリしてくる可愛いネズミ君を見送り、我ながら藁にもすがる思いでやったんだと心で思いつつそっと本陣の端に戻った。あのまま逃げてもよかったけど、それだと攻められることに気がつけなかった下邳の人が準備に遅れて劣勢になるかもしれないし、戦を止めれなかった私からの唯一の出来ることである
「颯閃殿、やはり怒っていらっしゃるのだろうか…」
「当たり前です、無関係な方を巻き込んだ事はとても腹が立ちます」
「……すまない、だが呂布殿の気持ちも分かるのだ」
「私は全くわからないですね」
「……彼がこんなに必死になる事はそう多くはなかった。いや、正しくいえば焦るように動いたことが少なかったと言うべきか。彼はいつも自分の武が一番であると確信しており、その余裕で焦ることなど無かった。だが、貴殿の前ではあの様に動揺し何かを成すために必死になる。前回の董卓への裏切りも……」
「?裏切りと私がどんな関係性を…?」
「…いや、何でも無い、聞かなかった事にしてくだされ。これを言ったとなると彼に叱られてしまう」
少し困ったように言われてしまい、この人も苦労人なんだなぁと解決させて取り敢えず待機した
そんな中、ネズミ君がチュウチュウ鳴きながら帰ってきた。張遼さんもネズミ君には気づかず、兵士たちと会話をしているから今のうちだ
「ネズミ君、手紙は渡せた?」
「チュゥッ♪」
「有難うネズミ君。よし、暫く一緒にいてくれる?」
「チュゥ~♡」
「ふふふ、可愛いなぁ…」
掌に擦り寄ってくる可愛らしいネズミの姿を見て、野生のチンチラかな?なんて思いながらその背を撫でる。でも、チンチラって中国に居たっけ?まぁいいか、可愛いし、と完結させ存分にチンチラをモフった
ちなみに豆知識。ネズミは害獣と言われているけれど、7種類ほど飼育出来るネズミがいる。そのうちの1匹がチンチラで、他にもパンダマウスやカヤネズミ等も飼育できるネズミの一種。もしネズミが好きで幸せにしてあげられる自信がある人は『ネズミ 飼育方法』で検索して見てくださいね!
「颯閃殿、そのネズミは…」
「先程森から来た子です。可愛らしくて…」
「…そう、ですな。可愛らしい」
チュウチュウ鳴きながら掌で踊る感じで転がっているネズミがもう可愛い。可愛すぎてもう飼育したい
「伝令!曹操軍の援軍が現れたとの事です!劉備軍に着きました!」
「…当たり前ですぞ。颯閃殿をあのような形で連れてくれば、攫ったも同然。あれほど感情で動くことは危険だと…うっ、胃が……」
「大丈夫ですか?アカメガシワの樹皮とかアロエとか、持ってません?」
「持ってるわけがありませんぞ…うぅっ……しかも『あろえ』とはなんなのか…」
あ、今アロエないのか、でもなんでうちの家にはウコンやアロエなんていう薬草類があったんだろう。なんて思いつつネズミ君を肩に乗せて陳宮さんの介抱をした
「伝令!劉備軍が今の状況を理解し戦闘態勢に入りました!敵の数およそ五万!」
「うぅむ…曹操軍の援軍が痛手か。呂布殿、ここは如何なされるおつもりで」
「この俺の武で、全員蹴散らすに決まっているだろう!!あんな雑魚共、俺一人で十分だ!颯閃、必ずやお前と住める城の安全を確保してきてやる!」
「いや、もういっその事曹操軍に────」
「はぁぁぁぁっ!」
「人の話聞きましょうよー」
私の意見をガン無視して戦場に突っ込んで行った呂布さん。女性二人もなんか「颯閃殿と暮らしたい!」とかなんとか言って出ていってしまった。何この軍全く話聞かない
「…すみませぬぞ颯閃殿…アイタタタ…」
「陳宮様だけです私の気持ちを理解してくださるのは…」
唯一話を聞いてくれる陳宮さんをめいいっぱい労る私。この人が再起不能になったら私は終わる。確信持って言える