厄介な軍団との戦い
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私は夏侯覇君と共に近辺の捜索に出た。ルンルンと嬉しそうにスキップしている夏侯覇君が可愛いけれど言ったら拗ねられそうだからやめておこう
「にしても、曹操様は相当颯閃さんのこと気に入ってますね」
「そう?まぁ、理由はわかるけれど…」
「…えっ、そういう仲なんですか?」
「お酒を飲み合う中では無いけど、提供する側ではあるわ」
「あ、そっち」
「他に何か?」
「いやいやいや、何もないです!」
何を勘違いしていたのか顔を真っ赤にして手と首を振り全力で訴えてくる夏侯覇くん。なんだろう、気になる…
なんてやっていると遠方から何やら騒がしい声が。噂の呂布軍かなぁなんて思いながらそちらに行ってみると…
「あっははぁ、俺は董卓に未練はありませんよ。ただ、今の主があんたの首を持って来いって五月蝿くってね」
「ふん、お前如きが俺の首を取るだと?笑わせる」
「呂布殿、ここは一度引くべきでは…」
「そうですぞ呂布殿!相手がどのような策を持っているかも分かりませぬゆえ、今はどうか、どうか撤退を!」
曹操軍の領域で敵同士がぶつかり合ってるのを見てこれ相殺されない?と淡い期待を抱くも呂布さんがアラビアン風の男性の率いる軍隊を怯ませた(一部壊滅)後、そそくさと去ってしまったため望みは消えた。そう上手くは行かないか
「…困ったもんだ。収穫無しで帰ったら怒られる」
「では、この軍の村々を襲いますか?」
「んー、曹操軍は領域は狭くとも軍としてはずば抜けて強い。勝手に敵に回して後々面倒ごとは起こしたくないが…」
「証拠を消せば…」
「それだと村人全員を殺す事になる。それを行うにはこの状態じゃ無理だ。少なからずとも情報が残り、結局は軍に知れる。今回は仕方ないが帰るとするかね。相手の兵士の数を把握出来ただけでも良しとしよう」
側近としてきた人の言葉を全て拒否したアラビアン風の男性は部隊を連れてその場から去った。結局なんだったの、これ
「颯閃さん、呂布達を追いかけます?」
「そうね、追いかけましょ」
「よし!確かこっちの方向でしたよね」
「多分ね。さぁ、行こうか」
「はい!」
夏侯覇君を連れてそのまま呂布軍を追いかける。交渉で済ませたいけど、無理だったら逃げるしかない
《数分後》
「ふーっ、久々に外で運動したから体が訛っちゃってて辛いわー」
「颯閃さんずっと体調が優れてませんでしたもんね…。あっ、ここらに川がありますけど休みます?」
「呂布軍を追いかけたいけど、休まないとやってけないかも…。ごめんね」
「いやいやいや、颯閃さんの疲労は把握済みですから!無理されるとこっちの身が持ちませんって」
「ふふ、有難う」
笑顔だお礼を言うと顔を赤くして俯いた夏侯覇君。可愛いなぁ、弟ってほんと可愛いわ(弟じゃないけど)
顔の赤い夏侯覇君を少し弄りながら川に向かうと、川と言うよりは滝壺に近い場所に辿りついた。夏侯覇君が「いっけね!道間違えた!」と言っているけど、水が飲めて休めるなら滝壺でも全然OKである
「ぷはっ!自然のお水美味しー」
「疲れたあとだと余計美味しく感じますよね!あっ、こんなこともあろうかと竹筒持ってきてるんで水確保しておきますね」
「あら、有難う夏侯覇君。そこまで頭が回らなかったわ…」
「大丈夫ですよ颯閃さん。誰しも疲れ果ててると頭まわりませんから。……よし、水確保!もう少ししたらまた探しに行きましょうか」
「了解」
暫く自然に囲まれた状態で息を整える。体が訛っているから、前みたいにしっかり動けるか心配なのだけど…大丈夫かしら
「あっ、兎だ」
「兎?あら可愛い。おいでー」
ちょいちょいと指先を動かして兎を誘うとぴょこぴょこ小さく飛びながら歩み寄ってきた。膝に来た瞬間の可愛さと嬉しさは半端ない。お腹の下に手を入れても逆に押し込んでくるのがまた可愛くてそのまま抱っこした。もふもふ…
「可愛い…飼育したい…」
「……ほんと可愛い…」
「でしょー?ふふふ…本当なら飼育したいんだけどねー。お世話できる自信ないし…」
「…兎の話する颯閃さん、本当に楽しそうですね」
「そう?」
「はい」
暖かい眼差しで見つめられ姉ではなく妹として見られる危機感を覚えそっと兎を膝に下ろした。ただ兎ちゃんが私の足にしがみついて離れようとしないので立ち上がれない。この可愛さはもう罪だ
「…そろそろ探さないとね」
「だってよ兎。颯閃さんとはまた今度なー」
「……キュッ!」
「うぉっ!兎が鳴いた!」
「兎って鳴くのねー」
兎の初鳴き声を聞いて渋々兎ちゃんとはお別れ。ただ、また会えますようにと念じて首元に私の青い手拭いの切れ端をスカーフ状に結んでおいた。また会う時はそのスカーフ取れてないといいわね兎ちゃん
「呂布軍は逃げている最中だから野宿よね」
「そうなりますね」
「洞窟とかに居るかしら」
「いやいやいや、流石にそこらの洞窟には──」
「颯閃殿!なぜ颯閃殿がここに…」
「居たし!」
洞窟内には警戒中だった張遼さん、その後ろには食事中の呂布さん達が居た。呂布さんから見て私と夏侯覇君は逆光で見えないようなのでこのまま進めようと思う(呂布さん私の名前知らないみたいだし)
「実は────」
長くなるので要約するが、聞き出しに来た事を言って質問してみた。すると簡単に答えてくれた張遼さんにこの人もうちょっと私たちに警戒しなよと思ってしまった。前命狙ってきたのに軽いなこの人……
「───つまり、呂布殿は俺たちには話せない理由で董卓を討ったと」
「あぁ、それで合っている」
「その『話せない部分』は、やはり我々には話して頂けないのでしょうか。その理由が本題と言いますか、聞き出したい点なのですが…」
ちょっと下手で聞いてみると首を振られてしまった。なんでも「呂布殿の事情だから」との事。なら、本人から聞いてもOKなのかしら
「なら、呂布様ご本人からお聞きしてもよろしいでしょうか」
「え?」
「そっか、張遼殿が話せないんなら本人から聞いちまえば良いのか!颯閃さん頭良いー!」
「ここを通ってもいいですね?」
ニコニコと笑って威圧したら張遼さんが呂布さんに許可取りに行った。どこかで見たことある男性が慌てふためいていたけど呂布さんが受け入れてしまったので大人しくし始めた。なんだったんだろう
「失礼します……あれ?陳宮殿?」
「あっ…」
「あ、お話は兼ね兼ね。ですが何故あなたがここに…?」
青ざめ始めた陳宮さんに(あ、この人呂布さんについて行く気なんだな)と悟り夏侯覇君にも「後で私が話しておくわね」と言って口止めしておいた。陳宮さんはなんだか分からないけれど、呂布さんの所にいた方がいい気がする
「…女、お前は確か……」
「虎牢関にて一度刃を交わらせてもらったものです。名を颯閃と申します、以後お見知りおきを」
「颯閃…か。お前、最近体の具合が良くなかったそうだな」
「え?なぜそれを…」
「陳宮から聞いた」
「????」
話の流れが全く掴めずなにこれ状態になっていると、陳宮さんが話してくれた
曰く、「陳宮さん が呂布さんと密会した時、曹操軍から来たという事で私のことを聞かれ、近状を教えたら急に怒り出していつの間にか董卓討伐が終わってた」…との事。なにそれ
「え、じゃぁ、呂布殿が董卓殿を討った理由は颯閃さん…?」
「あぁ」
「でも、なぜ私が理由で彼を……?」
「最近変な術を使う男と手を組み、その暁にと自分の顔に泥を塗った女に不幸をと言っていたのを思い出しただけだ」
「でもそれだけで…」
「………俺の勝手だ。お前を助けようと思った訳でもない、お前に恩を着せようと思った訳でもない。ただ、そんな自分の力で倒せもしないで小細工をする様なあの男に腹が立っただけだ」
最もなことを言われて納得し、今回得た情報を曹操さんに報告するためその場を離れることに。すると当然のように呂布さんが着いてきた
「……えっと?」
「曹操には一度話をしておこうと思い着いてきているだけだ。決してお前を追いかけている訳では無い」
「は、はぁ…」
何だこの人、なんて思いながらそのままお城に戻る。怖いなー、この人なんでめっちゃ見てくるのかなーなんて思ってたら張遼さんが横に来た
「颯閃殿、先日は申し訳ございませぬ…」
「私は構いませんよ、あの時は敵同士でしたでしょう?」
「だが、こちらから和解をしようと呼んだというのに…」
「あれも策のうち、ですよ。この乱世で策を立てない軍はありません、そうでしょう?」
「……」
シュンとしてしまった張遼さんに慌てて「曹操様は兎も角、私は気にしてませんよ」とフォローを入れたら少し表情が和らいだ。よかった…
というか、呂布軍数名がいる 状況は曹操さんや夏侯惇さんにどう説明しましょう……
「にしても、曹操様は相当颯閃さんのこと気に入ってますね」
「そう?まぁ、理由はわかるけれど…」
「…えっ、そういう仲なんですか?」
「お酒を飲み合う中では無いけど、提供する側ではあるわ」
「あ、そっち」
「他に何か?」
「いやいやいや、何もないです!」
何を勘違いしていたのか顔を真っ赤にして手と首を振り全力で訴えてくる夏侯覇くん。なんだろう、気になる…
なんてやっていると遠方から何やら騒がしい声が。噂の呂布軍かなぁなんて思いながらそちらに行ってみると…
「あっははぁ、俺は董卓に未練はありませんよ。ただ、今の主があんたの首を持って来いって五月蝿くってね」
「ふん、お前如きが俺の首を取るだと?笑わせる」
「呂布殿、ここは一度引くべきでは…」
「そうですぞ呂布殿!相手がどのような策を持っているかも分かりませぬゆえ、今はどうか、どうか撤退を!」
曹操軍の領域で敵同士がぶつかり合ってるのを見てこれ相殺されない?と淡い期待を抱くも呂布さんがアラビアン風の男性の率いる軍隊を怯ませた(一部壊滅)後、そそくさと去ってしまったため望みは消えた。そう上手くは行かないか
「…困ったもんだ。収穫無しで帰ったら怒られる」
「では、この軍の村々を襲いますか?」
「んー、曹操軍は領域は狭くとも軍としてはずば抜けて強い。勝手に敵に回して後々面倒ごとは起こしたくないが…」
「証拠を消せば…」
「それだと村人全員を殺す事になる。それを行うにはこの状態じゃ無理だ。少なからずとも情報が残り、結局は軍に知れる。今回は仕方ないが帰るとするかね。相手の兵士の数を把握出来ただけでも良しとしよう」
側近としてきた人の言葉を全て拒否したアラビアン風の男性は部隊を連れてその場から去った。結局なんだったの、これ
「颯閃さん、呂布達を追いかけます?」
「そうね、追いかけましょ」
「よし!確かこっちの方向でしたよね」
「多分ね。さぁ、行こうか」
「はい!」
夏侯覇君を連れてそのまま呂布軍を追いかける。交渉で済ませたいけど、無理だったら逃げるしかない
《数分後》
「ふーっ、久々に外で運動したから体が訛っちゃってて辛いわー」
「颯閃さんずっと体調が優れてませんでしたもんね…。あっ、ここらに川がありますけど休みます?」
「呂布軍を追いかけたいけど、休まないとやってけないかも…。ごめんね」
「いやいやいや、颯閃さんの疲労は把握済みですから!無理されるとこっちの身が持ちませんって」
「ふふ、有難う」
笑顔だお礼を言うと顔を赤くして俯いた夏侯覇君。可愛いなぁ、弟ってほんと可愛いわ(弟じゃないけど)
顔の赤い夏侯覇君を少し弄りながら川に向かうと、川と言うよりは滝壺に近い場所に辿りついた。夏侯覇君が「いっけね!道間違えた!」と言っているけど、水が飲めて休めるなら滝壺でも全然OKである
「ぷはっ!自然のお水美味しー」
「疲れたあとだと余計美味しく感じますよね!あっ、こんなこともあろうかと竹筒持ってきてるんで水確保しておきますね」
「あら、有難う夏侯覇君。そこまで頭が回らなかったわ…」
「大丈夫ですよ颯閃さん。誰しも疲れ果ててると頭まわりませんから。……よし、水確保!もう少ししたらまた探しに行きましょうか」
「了解」
暫く自然に囲まれた状態で息を整える。体が訛っているから、前みたいにしっかり動けるか心配なのだけど…大丈夫かしら
「あっ、兎だ」
「兎?あら可愛い。おいでー」
ちょいちょいと指先を動かして兎を誘うとぴょこぴょこ小さく飛びながら歩み寄ってきた。膝に来た瞬間の可愛さと嬉しさは半端ない。お腹の下に手を入れても逆に押し込んでくるのがまた可愛くてそのまま抱っこした。もふもふ…
「可愛い…飼育したい…」
「……ほんと可愛い…」
「でしょー?ふふふ…本当なら飼育したいんだけどねー。お世話できる自信ないし…」
「…兎の話する颯閃さん、本当に楽しそうですね」
「そう?」
「はい」
暖かい眼差しで見つめられ姉ではなく妹として見られる危機感を覚えそっと兎を膝に下ろした。ただ兎ちゃんが私の足にしがみついて離れようとしないので立ち上がれない。この可愛さはもう罪だ
「…そろそろ探さないとね」
「だってよ兎。颯閃さんとはまた今度なー」
「……キュッ!」
「うぉっ!兎が鳴いた!」
「兎って鳴くのねー」
兎の初鳴き声を聞いて渋々兎ちゃんとはお別れ。ただ、また会えますようにと念じて首元に私の青い手拭いの切れ端をスカーフ状に結んでおいた。また会う時はそのスカーフ取れてないといいわね兎ちゃん
「呂布軍は逃げている最中だから野宿よね」
「そうなりますね」
「洞窟とかに居るかしら」
「いやいやいや、流石にそこらの洞窟には──」
「颯閃殿!なぜ颯閃殿がここに…」
「居たし!」
洞窟内には警戒中だった張遼さん、その後ろには食事中の呂布さん達が居た。呂布さんから見て私と夏侯覇君は逆光で見えないようなのでこのまま進めようと思う(呂布さん私の名前知らないみたいだし)
「実は────」
長くなるので要約するが、聞き出しに来た事を言って質問してみた。すると簡単に答えてくれた張遼さんにこの人もうちょっと私たちに警戒しなよと思ってしまった。前命狙ってきたのに軽いなこの人……
「───つまり、呂布殿は俺たちには話せない理由で董卓を討ったと」
「あぁ、それで合っている」
「その『話せない部分』は、やはり我々には話して頂けないのでしょうか。その理由が本題と言いますか、聞き出したい点なのですが…」
ちょっと下手で聞いてみると首を振られてしまった。なんでも「呂布殿の事情だから」との事。なら、本人から聞いてもOKなのかしら
「なら、呂布様ご本人からお聞きしてもよろしいでしょうか」
「え?」
「そっか、張遼殿が話せないんなら本人から聞いちまえば良いのか!颯閃さん頭良いー!」
「ここを通ってもいいですね?」
ニコニコと笑って威圧したら張遼さんが呂布さんに許可取りに行った。どこかで見たことある男性が慌てふためいていたけど呂布さんが受け入れてしまったので大人しくし始めた。なんだったんだろう
「失礼します……あれ?陳宮殿?」
「あっ…」
「あ、お話は兼ね兼ね。ですが何故あなたがここに…?」
青ざめ始めた陳宮さんに(あ、この人呂布さんについて行く気なんだな)と悟り夏侯覇君にも「後で私が話しておくわね」と言って口止めしておいた。陳宮さんはなんだか分からないけれど、呂布さんの所にいた方がいい気がする
「…女、お前は確か……」
「虎牢関にて一度刃を交わらせてもらったものです。名を颯閃と申します、以後お見知りおきを」
「颯閃…か。お前、最近体の具合が良くなかったそうだな」
「え?なぜそれを…」
「陳宮から聞いた」
「????」
話の流れが全く掴めずなにこれ状態になっていると、陳宮さんが話してくれた
曰く、「
「え、じゃぁ、呂布殿が董卓殿を討った理由は颯閃さん…?」
「あぁ」
「でも、なぜ私が理由で彼を……?」
「最近変な術を使う男と手を組み、その暁にと自分の顔に泥を塗った女に不幸をと言っていたのを思い出しただけだ」
「でもそれだけで…」
「………俺の勝手だ。お前を助けようと思った訳でもない、お前に恩を着せようと思った訳でもない。ただ、そんな自分の力で倒せもしないで小細工をする様なあの男に腹が立っただけだ」
最もなことを言われて納得し、今回得た情報を曹操さんに報告するためその場を離れることに。すると当然のように呂布さんが着いてきた
「……えっと?」
「曹操には一度話をしておこうと思い着いてきているだけだ。決してお前を追いかけている訳では無い」
「は、はぁ…」
何だこの人、なんて思いながらそのままお城に戻る。怖いなー、この人なんでめっちゃ見てくるのかなーなんて思ってたら張遼さんが横に来た
「颯閃殿、先日は申し訳ございませぬ…」
「私は構いませんよ、あの時は敵同士でしたでしょう?」
「だが、こちらから和解をしようと呼んだというのに…」
「あれも策のうち、ですよ。この乱世で策を立てない軍はありません、そうでしょう?」
「……」
シュンとしてしまった張遼さんに慌てて「曹操様は兎も角、私は気にしてませんよ」とフォローを入れたら少し表情が和らいだ。よかった…
というか、
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