董卓討伐戦
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
お腹が妊娠状態の様になってから翌日。寝たらお腹が元に戻っていた。寝てる最中は消化しにくいって聞いていたのだけど?
「姉上、おはようございます」
「楽進おはよう。はぁ、楽進の腕の中は暖かいわねー」
「そ、そうでしょうか。嬉しいです…」
照れる楽進をもうちょっと弄ろうかなとか思ったけれど、可哀想だしやり返されそうだからやめておいて起床した
「うーん、なぜか心身ともに軽い気がする」
「?なぜでしょう」
「わからない…まぁ、いいわ。仕事に行きましょ!」
「その前にご飯です!」
「あら」
着替えをしてそのまま引きづられるようにご飯を食べに行った。昨日の案件を知っている人が大勢居たため目を見開いて私のお腹を見る。物凄く恥ずかしいのだけど
「颯閃!?お前その腹どうした!」
「昨日までは妊娠したかのように膨らんでいたのに…」
「朝起きたらこうなってました」
「消化するの早くないか!?」
夏侯惇さんと孫尚香さんに迫られてあたふたしてしまうが、楽進が凄い笑顔で私を背中に隠してくれたお陰で何とかなった
「御二方は何をなさっていたんですか?」
「あぁ、ばったり食堂であったから話をな」
「案外話があっちゃって」
「何の話を?」
「……秘密だ」
「えぇ、秘密」
「????」
なんの話しをしていたのか聞いてみたけど秘密と言われてしまった。とても気になる…
「まぁ、それはいいでしょう。姉上、食べましょうか」
「そうね。2人とも、また」
「あぁ。今日は杏仁豆腐が出てたぞ」
「杏仁豆腐!食べるしかない!楽進早く!」
「姉上、杏仁豆腐は逃げませんよ…」
杏仁豆腐はあまりでないからついウキウキしてしまった。ちょっと反省
「いただきまーす」
「頂きます」
朝ごはんは一緒に起床するから基本は一緒に食べる。まぁ、朝じゃなくても昼夜一緒に食べるんだけどね。流れで
「おっ、颯閃さんやっぱり杏仁豆腐付きを選んだんですね」
「李典様おはよう御座います。とても美味しいんですよ、これ」
「みたいですね。俺にひと口くれません?」
「杏仁豆腐付きを選べばよかったじゃないですか」
「いやー、杏仁豆腐が付いてくるのは嬉しいんですけど、今日は辛いのは食べない方がいい気がして」
李典君お馴染み『勘』が発動しているらしく仕方なく一口あげた。美味しいって言ってくれるから作り手からしたら作りがいあるわよねー。私も今度作ってみようかしら。なんて思いながら杏仁豆腐を1口食べた。朝ごはんは麻婆豆腐に例のパンに似た餅。凄い美味しいのである
「あ、颯閃殿。私も一口…」
「楽進様もですか?仕方ないですねぇ…」
「はむ……あっ、有難うございます!」
楽進も欲しがるなんて珍しいなー、なんて思いながら1口あげた。向かいの席にいる李典君のこめかみが一瞬だけだけどピクリと動いた気がするが、なんともないので気の所為だろう
「颯閃、おはよー…」
「孫策さん、おはよう」
「おう…」
妙に元気の無い孫策さんに首を傾げていると苦笑いの孫堅さんと呆れ気味の黄蓋さんが食堂に現れた。孫権さんもそれを追う形で食堂に現れたが彼も少し呆れている様子
「…どうしたんですか孫策さん」
「昨日夏侯惇に叱られたのが相当自尊心を傷つけられたのではないかと…」
私の右横に来た孫権さんに聞いてみたら先程の返答が来た。孫策さんも男だからねぇ、なんて思いながらもぐもぐご飯を食べる
(あっ…)
李典君が兵達の鍛錬があるからと向かいの席から立つと速攻孫策さんが来た。ムッとした表情をしているけれど、話しかけていいのかわからないのでちょっと困惑
「…なぁ颯閃」
「ん?なに?」
「おっ、俺の事…嫌いになったか」
「……へ?」
唐突の質問に素っ頓狂な声が出てしまう。それをどう受け取ったのかすごく落ち込んでしまった孫策さん。プライドも何も、この落ち込み方は違うのでは?
「女の扱い方なんてわかんねぇよー…」
「あ、兄上?自尊心が傷つけられたのでは…」
「自尊心?なんで自尊心傷つくんだよ」
「夏侯惇に叱られた後からだったので…」
「だってよー、そんな扱いしてたら颯閃に嫌われるぞって言われて落ち込まねぇ奴いねぇーだろ!」
夏侯惇さん何いってんの?なんて思いながら「嫌いじゃ無いわよ」って言ったら急に笑顔になってぱぁぁっと表情が輝き始めた。どれだけ私と仲良くしたかったんだ孫策さん
「良かったぁ!お前に嫌われたかと思って話しかけずらかったんだ!良かった良かった!へへっ、これからも宜しくな!」
「えぇ、よろしくね。孫策さん」
なんだか彼の悩みも吹っ飛んだことだしと私はご飯も食べ終わったので立ち上がる。するときゅぅっ、と服の袖を誰かに握られた。左側なので楽進なのだが…
「…どうしたんですか楽進様」
「どこへ行く気ですか」
「え?仕事ですけど…」
「身体の方は大丈夫なのですか?」
「大丈夫ですよ?起きた時言ったじゃないですか、身も心も軽い気がするって」
「気がするだけですよね?」
ジーッと見てくる楽進に困ったなぁ、なんて思っていると食堂にとある人物が現れる
「緊急軍議が決定した!隊を持つ者は軍議室へ、兵士は食事を終え次第武具の手入れをして戦の準備を!颯閃貴様は私についてこい!」
「まさかの名指し」
司馬懿さんに名指しで呼ばれた為楽進の手をやんわりと離させて皿も片付け司馬懿さんの元へ。司馬懿さんから「虎牢関の戦いから少しやつれたか?」と言われてしまいマジかと頬を摩ってみる。確かにちょっと頬がやつれてる?いや、触っただけじゃわからないけれども
「颯閃、お前にも軍議には参加してもらう予定だ。いいな?」
「拒否権は無いかと」
「いや、お前のその状態から拒否権は一応ある。戦が終わってからのやつれ具合はこちらとしても心配だ」
「司馬懿様が人の心配…?」
「貴様……人が心配してやっているというのになんだ!」
「光線準備しないでください!わー!」
ガチ怒な司馬懿さんを怖がっていると曹丕君がどこからとも無く現れて羽交い締めで制止してくれた
「落ち着け仲達。お前が人を心配することがないからこうなるんだ」
「そ、曹丕様……今の私はそんなに凶暴ですか」
「手負いの颯閃を襲おうとするくらいには凶暴だ」
「言い方が凄い怖い」
曹丕くんと司馬懿さんの話が面白いなぁなんて思っていると、曹丕くんに腕を掴まれそのまま軍議室に連れてこられた。司馬懿さん、貴方なんでそんなに呆れ顔なの
「おぉ、来たか。では、軍議を始めよう」
私や曹丕くん、司馬懿さんが来た途端軍議が始まった。慌てて近くの空いている席に座ると、左横が空いていたので曹丕くんが座る。私の右横は見知らぬ人
「…えっと、初めまして颯閃です」
「ん?あぁ、わしは典韋ってんだ!宜しくな!」
「はい、宜しくお願いします」
大きな体だなぁ、と見上げていると曹丕くんから集中しろと叱咤されたので軍議に集中。話しによると、董卓が討死したらしい
「えっ、なんであの男が……」
「あの男の傍に居た鬼神呂布が裏切ったのだ。その知らせは先程届いた物だが長安の方が騒がしく呂布率いる少数の兵がこの辺りで目撃されたという話しがある。間者を送ったが董卓が死んだのは間違いないだろう」
知らせを聞いた人達は一同絶句。私は呂布さんという方がなぜ彼を裏切ったのかがとても知りたい
「呂布という御方が董卓という御方を裏切った詳細は知られていますでしょうか」
「詳細…か。間者からの詳しい通達がまだ故そこは分からぬ。だが、良い質問だ。 その理由によるが……我が軍に呂布一行を迎えたい」
「孟徳…またお前は無茶を……」
「そうでございます曹操様。呂布は義父を二人も裏切り殺しており、曹操様をも裏切る可能性が高い。そんな男を迎える訳にはいかぬかと」
腹心と軍師に言われてしまい一瞬眉間にシワを寄せた曹操さん。だけどすぐにいつもの表情に戻り私に顔を向けた
「颯閃、呂布の目撃情報が出ていると言うならばやはり詳細はそちらから聞いておくのも良いだろう。誰か伴に付けて呂布を探し出せ」
「私でよろしいのですか?」
「颯閃の実力は把握済みよ。故に、お主に任せるのだ」
部下が喜ぶ言葉を掛けられ断れなくなった私は頷いた。そしてその瞬間私に集まる視線
『ジーッ…』
十人程の視線が私につき刺さる中、誰がいいのかなぁと悩む。仕事が少なくて余裕のある人にしておいた方がいいのだけど……
「…今仕事に余裕ある人ー」
「はい!」
「俺も余裕ある!」
「ちっ…」
今誰か舌打ちしたんだけど!?なんて思いながら嬉しそうに腕を上げる楽進と夏侯覇君。だが私は知っている。楽進、貴方執務があるじゃない…文官の把握料舐めないでよ…
「では、夏侯覇様についてきて頂いても宜しいでしょうか」
「やったー!」
「あっ、姉上…なぜ私を差し置いて夏侯覇殿を…うぅぅー…」
「楽進様は執務があるので」
「………」
執務の話をしたら俯いてしまった楽進。横にいる李典君からトントンと慰められ始めた
「よし。では後の軍議は颯閃と夏侯覇抜きで行うとしよう。颯閃、頼むぞ」
「はい。曹操様のご期待に添えるよう尽力致します」
「うむ」
曹操さんの力強い頷きに頭を下げて軍議室を出た。戦闘着に着替えて戟を持っていかないと。念の為に…
「姉上、おはようございます」
「楽進おはよう。はぁ、楽進の腕の中は暖かいわねー」
「そ、そうでしょうか。嬉しいです…」
照れる楽進をもうちょっと弄ろうかなとか思ったけれど、可哀想だしやり返されそうだからやめておいて起床した
「うーん、なぜか心身ともに軽い気がする」
「?なぜでしょう」
「わからない…まぁ、いいわ。仕事に行きましょ!」
「その前にご飯です!」
「あら」
着替えをしてそのまま引きづられるようにご飯を食べに行った。昨日の案件を知っている人が大勢居たため目を見開いて私のお腹を見る。物凄く恥ずかしいのだけど
「颯閃!?お前その腹どうした!」
「昨日までは妊娠したかのように膨らんでいたのに…」
「朝起きたらこうなってました」
「消化するの早くないか!?」
夏侯惇さんと孫尚香さんに迫られてあたふたしてしまうが、楽進が凄い笑顔で私を背中に隠してくれたお陰で何とかなった
「御二方は何をなさっていたんですか?」
「あぁ、ばったり食堂であったから話をな」
「案外話があっちゃって」
「何の話を?」
「……秘密だ」
「えぇ、秘密」
「????」
なんの話しをしていたのか聞いてみたけど秘密と言われてしまった。とても気になる…
「まぁ、それはいいでしょう。姉上、食べましょうか」
「そうね。2人とも、また」
「あぁ。今日は杏仁豆腐が出てたぞ」
「杏仁豆腐!食べるしかない!楽進早く!」
「姉上、杏仁豆腐は逃げませんよ…」
杏仁豆腐はあまりでないからついウキウキしてしまった。ちょっと反省
「いただきまーす」
「頂きます」
朝ごはんは一緒に起床するから基本は一緒に食べる。まぁ、朝じゃなくても昼夜一緒に食べるんだけどね。流れで
「おっ、颯閃さんやっぱり杏仁豆腐付きを選んだんですね」
「李典様おはよう御座います。とても美味しいんですよ、これ」
「みたいですね。俺にひと口くれません?」
「杏仁豆腐付きを選べばよかったじゃないですか」
「いやー、杏仁豆腐が付いてくるのは嬉しいんですけど、今日は辛いのは食べない方がいい気がして」
李典君お馴染み『勘』が発動しているらしく仕方なく一口あげた。美味しいって言ってくれるから作り手からしたら作りがいあるわよねー。私も今度作ってみようかしら。なんて思いながら杏仁豆腐を1口食べた。朝ごはんは麻婆豆腐に例のパンに似た餅。凄い美味しいのである
「あ、颯閃殿。私も一口…」
「楽進様もですか?仕方ないですねぇ…」
「はむ……あっ、有難うございます!」
楽進も欲しがるなんて珍しいなー、なんて思いながら1口あげた。向かいの席にいる李典君のこめかみが一瞬だけだけどピクリと動いた気がするが、なんともないので気の所為だろう
「颯閃、おはよー…」
「孫策さん、おはよう」
「おう…」
妙に元気の無い孫策さんに首を傾げていると苦笑いの孫堅さんと呆れ気味の黄蓋さんが食堂に現れた。孫権さんもそれを追う形で食堂に現れたが彼も少し呆れている様子
「…どうしたんですか孫策さん」
「昨日夏侯惇に叱られたのが相当自尊心を傷つけられたのではないかと…」
私の右横に来た孫権さんに聞いてみたら先程の返答が来た。孫策さんも男だからねぇ、なんて思いながらもぐもぐご飯を食べる
(あっ…)
李典君が兵達の鍛錬があるからと向かいの席から立つと速攻孫策さんが来た。ムッとした表情をしているけれど、話しかけていいのかわからないのでちょっと困惑
「…なぁ颯閃」
「ん?なに?」
「おっ、俺の事…嫌いになったか」
「……へ?」
唐突の質問に素っ頓狂な声が出てしまう。それをどう受け取ったのかすごく落ち込んでしまった孫策さん。プライドも何も、この落ち込み方は違うのでは?
「女の扱い方なんてわかんねぇよー…」
「あ、兄上?自尊心が傷つけられたのでは…」
「自尊心?なんで自尊心傷つくんだよ」
「夏侯惇に叱られた後からだったので…」
「だってよー、そんな扱いしてたら颯閃に嫌われるぞって言われて落ち込まねぇ奴いねぇーだろ!」
夏侯惇さん何いってんの?なんて思いながら「嫌いじゃ無いわよ」って言ったら急に笑顔になってぱぁぁっと表情が輝き始めた。どれだけ私と仲良くしたかったんだ孫策さん
「良かったぁ!お前に嫌われたかと思って話しかけずらかったんだ!良かった良かった!へへっ、これからも宜しくな!」
「えぇ、よろしくね。孫策さん」
なんだか彼の悩みも吹っ飛んだことだしと私はご飯も食べ終わったので立ち上がる。するときゅぅっ、と服の袖を誰かに握られた。左側なので楽進なのだが…
「…どうしたんですか楽進様」
「どこへ行く気ですか」
「え?仕事ですけど…」
「身体の方は大丈夫なのですか?」
「大丈夫ですよ?起きた時言ったじゃないですか、身も心も軽い気がするって」
「気がするだけですよね?」
ジーッと見てくる楽進に困ったなぁ、なんて思っていると食堂にとある人物が現れる
「緊急軍議が決定した!隊を持つ者は軍議室へ、兵士は食事を終え次第武具の手入れをして戦の準備を!颯閃貴様は私についてこい!」
「まさかの名指し」
司馬懿さんに名指しで呼ばれた為楽進の手をやんわりと離させて皿も片付け司馬懿さんの元へ。司馬懿さんから「虎牢関の戦いから少しやつれたか?」と言われてしまいマジかと頬を摩ってみる。確かにちょっと頬がやつれてる?いや、触っただけじゃわからないけれども
「颯閃、お前にも軍議には参加してもらう予定だ。いいな?」
「拒否権は無いかと」
「いや、お前のその状態から拒否権は一応ある。戦が終わってからのやつれ具合はこちらとしても心配だ」
「司馬懿様が人の心配…?」
「貴様……人が心配してやっているというのになんだ!」
「光線準備しないでください!わー!」
ガチ怒な司馬懿さんを怖がっていると曹丕君がどこからとも無く現れて羽交い締めで制止してくれた
「落ち着け仲達。お前が人を心配することがないからこうなるんだ」
「そ、曹丕様……今の私はそんなに凶暴ですか」
「手負いの颯閃を襲おうとするくらいには凶暴だ」
「言い方が凄い怖い」
曹丕くんと司馬懿さんの話が面白いなぁなんて思っていると、曹丕くんに腕を掴まれそのまま軍議室に連れてこられた。司馬懿さん、貴方なんでそんなに呆れ顔なの
「おぉ、来たか。では、軍議を始めよう」
私や曹丕くん、司馬懿さんが来た途端軍議が始まった。慌てて近くの空いている席に座ると、左横が空いていたので曹丕くんが座る。私の右横は見知らぬ人
「…えっと、初めまして颯閃です」
「ん?あぁ、わしは典韋ってんだ!宜しくな!」
「はい、宜しくお願いします」
大きな体だなぁ、と見上げていると曹丕くんから集中しろと叱咤されたので軍議に集中。話しによると、董卓が討死したらしい
「えっ、なんであの男が……」
「あの男の傍に居た鬼神呂布が裏切ったのだ。その知らせは先程届いた物だが長安の方が騒がしく呂布率いる少数の兵がこの辺りで目撃されたという話しがある。間者を送ったが董卓が死んだのは間違いないだろう」
知らせを聞いた人達は一同絶句。私は呂布さんという方がなぜ彼を裏切ったのかがとても知りたい
「呂布という御方が董卓という御方を裏切った詳細は知られていますでしょうか」
「詳細…か。間者からの詳しい通達がまだ故そこは分からぬ。だが、良い質問だ。 その理由によるが……我が軍に呂布一行を迎えたい」
「孟徳…またお前は無茶を……」
「そうでございます曹操様。呂布は義父を二人も裏切り殺しており、曹操様をも裏切る可能性が高い。そんな男を迎える訳にはいかぬかと」
腹心と軍師に言われてしまい一瞬眉間にシワを寄せた曹操さん。だけどすぐにいつもの表情に戻り私に顔を向けた
「颯閃、呂布の目撃情報が出ていると言うならばやはり詳細はそちらから聞いておくのも良いだろう。誰か伴に付けて呂布を探し出せ」
「私でよろしいのですか?」
「颯閃の実力は把握済みよ。故に、お主に任せるのだ」
部下が喜ぶ言葉を掛けられ断れなくなった私は頷いた。そしてその瞬間私に集まる視線
『ジーッ…』
十人程の視線が私につき刺さる中、誰がいいのかなぁと悩む。仕事が少なくて余裕のある人にしておいた方がいいのだけど……
「…今仕事に余裕ある人ー」
「はい!」
「俺も余裕ある!」
「ちっ…」
今誰か舌打ちしたんだけど!?なんて思いながら嬉しそうに腕を上げる楽進と夏侯覇君。だが私は知っている。楽進、貴方執務があるじゃない…文官の把握料舐めないでよ…
「では、夏侯覇様についてきて頂いても宜しいでしょうか」
「やったー!」
「あっ、姉上…なぜ私を差し置いて夏侯覇殿を…うぅぅー…」
「楽進様は執務があるので」
「………」
執務の話をしたら俯いてしまった楽進。横にいる李典君からトントンと慰められ始めた
「よし。では後の軍議は颯閃と夏侯覇抜きで行うとしよう。颯閃、頼むぞ」
「はい。曹操様のご期待に添えるよう尽力致します」
「うむ」
曹操さんの力強い頷きに頭を下げて軍議室を出た。戦闘着に着替えて戟を持っていかないと。念の為に…
7/7ページ