董卓討伐戦
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《楽進視点》
姉上が(主に孫策殿の無理強いによる)食べ過ぎで寝具行きとなった。今現在、私とありきたりな会話をしながらゆっくり時間を過ごしている。いつも姉上は気を張り、仕事をソツなくこなしていた。少し位、休んだって罰は当たらない
「…楽進…?私妊娠してるわけじゃないから、そんなに付きっきりにならなくても…」
「いつ動きだして仕事をするかわかりませんから」
「こんな状態で動けないわよ…」
最初よりはマシになったのか、姉上はちょっとだけ頬を膨らませてムスッとした。そんな姿が可愛いと思いつつ、少しだけ大きくなっているお腹を指摘されつつも撫でた。まるで妊娠しているような膨らみ方に、私はとても胸を高鳴らせていた
姉上と子を成したら、私はこんなにも胸を踊らせるのだろうか
「颯閃殿!倒れたとお聞きし申したが…!」
「あっ、徐晃様……。倒れたと言うよりかは───」
「颯閃殿…その膨らみ、まさか妊娠を!?通りで最近体調が優れないわけだ…!その大きさからして既に数ヶ月?なんと!その状態で戦場を駆け回っていたのでござろうか!!」
「違います」
私がキッパリそういうと「では…」と聞いてきた。姉上は押しに弱いから、積極的に迫られると言葉が詰まる。なので私が代わりに説明した。自分が説明をするのは恐縮だが、姉上のことで変な噂が流れるのは困る。生活にも関わるだろうし
「そ、そうでござったか…。いや、まだ体が大丈夫だと言うなら何より。何かあれば、拙者に話して頂きたい」
「ご好意ありがとうございます…」
申し訳なさそうに頭だけ下げた姉上。今姉上ができる最大の行動なのだと悟った徐晃殿は「お身体を壊さぬよう、お気をつけを」と言って去っていった。姉上は相変わらず愛されている様で安心した
「失礼する」
「あ、夏侯惇様…」
「身体は大丈夫か?お前の胃袋は本当に小さくなったものだ」
「見てください。妊娠初期の様なこのお腹」
「…そこは本当に申し訳ない」
孫策殿をこってり絞ってきたらしい夏侯惇殿は月明かりが照らす部屋を見渡し話し始める
「孟徳とも話したが、部屋も余っているしもう準備は整っているからそろそろ部屋を移ってもいいんじゃないか?いくら弟とはいえ楽進も耐え難い時があるだろう」
「確かに、ずっとお姉ちゃんと一緒は楽進も嫌よね…」
「え?」
姉上と夏侯惇殿の言葉につい言葉が漏れてしまった。姉上は何を言ってるんだ
「あ、姉上!私は姉上が一緒でも迷惑だなんて思ったことは無いし、姉上を抱き締めながら眠るのはとても幸せです!だから、だから…!」
「わかった、分かったからそんな必死に颯閃に縋り付くな!」
今にも泣きそうなほど視界が歪む中姉上に抱きつき懇願した。私の必死さを理解した夏侯惇殿が、話を延期にしてくれたのは有難い
というか、耐え難い時ってなんだ
「姉上、私は姉上とずっと一緒にいますからね!」
「脱姉上して欲しいのだけどねー」
「…したくないです」
姉上に頭を撫でられるのはとても嬉しいが、脱姉上をしてしまったら幸せが1つ減る気がするし癒しも減る。それが苦痛にならないと思える位にならないと脱姉上は絶対無理だ
「楽進もまだまだ子供か…」
「子供ではないです」
「…颯閃にずっと甘えていると、本当に弟としか見てくれんぞ」
「!」
その言葉を聞いて私はやっと耐え難い時云々の話を理解した。夏侯惇殿は私が姉上を『姉』としてみれていないことを分かっているようだ
「……い、今はそれでいいです。諦めない心がいつか伝わるはずです!」
「どうだかな。そいつは天性の鈍感女だぞ?」
「えっ、私貶されている?」
「ある意味貶しているな」
「本人の前で堂々貶すとはさすが夏侯惇様」
「それは?」
「貶してます」
なんて言う会話でさっきまでの憤りも少し治まり姉上から離れた。姉上も少しお腹の負担が減ってきたのか自力で起床しふぅ、と息を吐く
「孫策様どうでした?あの様子だと怒られてるんだろうなぁとは思ってましたが」
「みっちり叱っておいた」
「やはり」
いつもの会話に微笑みつつ目線で夏侯惇殿に「そろそろ帰ってください」と訴えかける。呆れたように肩を落とされたけど私は怒るなんてこと出来ない。そんなに勇気はない
「……姉上、明日までにはそのお腹はなんとかなるのでしょうか…」
「さぁ。でも妊娠したらもっと辛いんだろうなー」
ちょっと困り気味にお腹をさする姉上にソワソワしてしまう私がいる。こんなに美しい姉上のことだ、引く手あまたで相応しい方とも出会える事だろう。そんな姉上の子供が出来たら嬉しい反面、私の子でないと言うならとても憂鬱だろう。愛した人の愛した人…。私は酷い男だから、素直に応援できない気がする
「姉上、子供が出来たら私にも抱かせてくださいね!それが誰の子であろうと!」
「ふふ、気が早いわよ楽進。私はまだ婚約すらしてないのに」
「先約です!」
大好きな姉上、私の姉上。貴女がもし、私と結婚してくれなくとも……その時は、頑張って応援します。どれだけ相手に嫉妬しても、忌まわしくても、応援します
だから姉上、幸せになってください…
姉上が(主に孫策殿の無理強いによる)食べ過ぎで寝具行きとなった。今現在、私とありきたりな会話をしながらゆっくり時間を過ごしている。いつも姉上は気を張り、仕事をソツなくこなしていた。少し位、休んだって罰は当たらない
「…楽進…?私妊娠してるわけじゃないから、そんなに付きっきりにならなくても…」
「いつ動きだして仕事をするかわかりませんから」
「こんな状態で動けないわよ…」
最初よりはマシになったのか、姉上はちょっとだけ頬を膨らませてムスッとした。そんな姿が可愛いと思いつつ、少しだけ大きくなっているお腹を指摘されつつも撫でた。まるで妊娠しているような膨らみ方に、私はとても胸を高鳴らせていた
姉上と子を成したら、私はこんなにも胸を踊らせるのだろうか
「颯閃殿!倒れたとお聞きし申したが…!」
「あっ、徐晃様……。倒れたと言うよりかは───」
「颯閃殿…その膨らみ、まさか妊娠を!?通りで最近体調が優れないわけだ…!その大きさからして既に数ヶ月?なんと!その状態で戦場を駆け回っていたのでござろうか!!」
「違います」
私がキッパリそういうと「では…」と聞いてきた。姉上は押しに弱いから、積極的に迫られると言葉が詰まる。なので私が代わりに説明した。自分が説明をするのは恐縮だが、姉上のことで変な噂が流れるのは困る。生活にも関わるだろうし
「そ、そうでござったか…。いや、まだ体が大丈夫だと言うなら何より。何かあれば、拙者に話して頂きたい」
「ご好意ありがとうございます…」
申し訳なさそうに頭だけ下げた姉上。今姉上ができる最大の行動なのだと悟った徐晃殿は「お身体を壊さぬよう、お気をつけを」と言って去っていった。姉上は相変わらず愛されている様で安心した
「失礼する」
「あ、夏侯惇様…」
「身体は大丈夫か?お前の胃袋は本当に小さくなったものだ」
「見てください。妊娠初期の様なこのお腹」
「…そこは本当に申し訳ない」
孫策殿をこってり絞ってきたらしい夏侯惇殿は月明かりが照らす部屋を見渡し話し始める
「孟徳とも話したが、部屋も余っているしもう準備は整っているからそろそろ部屋を移ってもいいんじゃないか?いくら弟とはいえ楽進も耐え難い時があるだろう」
「確かに、ずっとお姉ちゃんと一緒は楽進も嫌よね…」
「え?」
姉上と夏侯惇殿の言葉につい言葉が漏れてしまった。姉上は何を言ってるんだ
「あ、姉上!私は姉上が一緒でも迷惑だなんて思ったことは無いし、姉上を抱き締めながら眠るのはとても幸せです!だから、だから…!」
「わかった、分かったからそんな必死に颯閃に縋り付くな!」
今にも泣きそうなほど視界が歪む中姉上に抱きつき懇願した。私の必死さを理解した夏侯惇殿が、話を延期にしてくれたのは有難い
というか、耐え難い時ってなんだ
「姉上、私は姉上とずっと一緒にいますからね!」
「脱姉上して欲しいのだけどねー」
「…したくないです」
姉上に頭を撫でられるのはとても嬉しいが、脱姉上をしてしまったら幸せが1つ減る気がするし癒しも減る。それが苦痛にならないと思える位にならないと脱姉上は絶対無理だ
「楽進もまだまだ子供か…」
「子供ではないです」
「…颯閃にずっと甘えていると、本当に弟としか見てくれんぞ」
「!」
その言葉を聞いて私はやっと耐え難い時云々の話を理解した。夏侯惇殿は私が姉上を『姉』としてみれていないことを分かっているようだ
「……い、今はそれでいいです。諦めない心がいつか伝わるはずです!」
「どうだかな。そいつは天性の鈍感女だぞ?」
「えっ、私貶されている?」
「ある意味貶しているな」
「本人の前で堂々貶すとはさすが夏侯惇様」
「それは?」
「貶してます」
なんて言う会話でさっきまでの憤りも少し治まり姉上から離れた。姉上も少しお腹の負担が減ってきたのか自力で起床しふぅ、と息を吐く
「孫策様どうでした?あの様子だと怒られてるんだろうなぁとは思ってましたが」
「みっちり叱っておいた」
「やはり」
いつもの会話に微笑みつつ目線で夏侯惇殿に「そろそろ帰ってください」と訴えかける。呆れたように肩を落とされたけど私は怒るなんてこと出来ない。そんなに勇気はない
「……姉上、明日までにはそのお腹はなんとかなるのでしょうか…」
「さぁ。でも妊娠したらもっと辛いんだろうなー」
ちょっと困り気味にお腹をさする姉上にソワソワしてしまう私がいる。こんなに美しい姉上のことだ、引く手あまたで相応しい方とも出会える事だろう。そんな姉上の子供が出来たら嬉しい反面、私の子でないと言うならとても憂鬱だろう。愛した人の愛した人…。私は酷い男だから、素直に応援できない気がする
「姉上、子供が出来たら私にも抱かせてくださいね!それが誰の子であろうと!」
「ふふ、気が早いわよ楽進。私はまだ婚約すらしてないのに」
「先約です!」
大好きな姉上、私の姉上。貴女がもし、私と結婚してくれなくとも……その時は、頑張って応援します。どれだけ相手に嫉妬しても、忌まわしくても、応援します
だから姉上、幸せになってください…