秘めた力に惹き付けられ
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「せいっ!」
「ぐぁっ!」
戦争状態のこの場所で、私は何人もの兵士を切り捨てながら考えた。敵が最初からやる気だったのなら、作戦だって考えている筈だと。それなら、少し想定しておかないと
「…例えば」
怪しいのは窓が全て開いて庭が丸見えな状況。私達は兵士の数で押されその窓の方へと押し流されている
「……まさかっ!皆様!窓からお離れください!」
「わかった!何とかして窓から離れるぞ!」
孫堅さんも悟ってくれたのか武力行使で離れてくれた。数名取り残されてしまった様だが
「撃てぇ!」
「うわぁぁっ!弓矢部隊だぁぁ!!」
「マジかよ!颯閃ありがとな!」
「いかにも怪しげだったので…。やはり伏兵が居ましたか」
ただの宴ならば開いていても可笑しくはない。でも、やる気のあるこの軍で窓は全開で向かいは壁。城壁の上から狙われたら一溜まりもない位置だろう。いやぁ、司馬懿さんに教わっててよかった
「颯閃殿…貴殿の武、並大抵のものでは無いとお見受け致す」
「張遼様……私よりももっと強い人は大勢いるかと思うのですが?」
「夏侯惇殿との鍛錬の際のあの俊敏な動き、まさに歴戦の戦士と言っても過言ではないもの。一度、貴殿と戦いたいと思っていた次第」
「あの時から既に…と言うことでしょうか。まぁ、攻める気があったのですから当然でしょう」
ちょっと嫌味っぽく言ったら一瞬顔を顰めた張遼さん。事実なのだから言い返すことは出来ない様子
「颯閃!撤退するぞ!これ以上戦っては被害が出るばかりだ!」
「畏まりました!…だそうです。今度は戦場でお会いすることになりそうですね」
「…その様ですな。その時までどちらも死なぬようしなければ」
「次は絶対戦いますから!それでは!」
その場を離れて途中ずっこけてしまった夏侯覇君を回収して撤退。馬車を使いすぐに長安を離れた
「えへへ、ありがとな颯閃さん!」
「いえいえ。でも…盛大にずっこけましたね」
「言わないでくれよー。恥ずかしかったんだぞ!」
「ふふ、ごめんなさい」
ずっこけた理由は横たわった敵兵士につまづいたからだそうで、見事に膝を擦りむいている。消毒と持ってきていた絆創膏を貼って今は応急処置しておいた
「これ変な形してんな。なんだこれ」
「私の村でよく使っていた応急処置の品です。長時間貼りますと膿みますので、着く頃にはお剥がし下さいね」
「わかった!」
またまた談笑していると夏侯惇さんがわざとらしく咳をした。話をするのかと思い談笑を止めてそちらの方を見る
「…これで董卓は同盟国を全て失った。このことが別の参加していなかった国々に広まれば董卓軍は孤立状態となるだろう」
「普通ならそうなるだろうけどなー。アイツの所に献帝が居るっぽいぜ惇兄。今回の出来事で表沙汰になる筈だ」
「献帝がか?…困ったな。皇帝である男がそこにいるとなると…」
「こりゃまた帰ったら忙しいな…はー、やになるぜ」
「暫くの議題はこの話になりそうですね…。司馬懿様にも事前にお話しておこうと思います」
「あぁ、頼む。俺たちも色々やらねばならんからな」
これからどうなるんだろうと不安に思いつつも、少しばかり心には楽しみに思う自分がいた。戦は苦手だし、人を殺めることにまだ躊躇することも多いけど、曹操さんが創る覇道を私はこの目で見てみたい。その為には、沢山努力しなくては
次の出来事で曹操さんの覇道が中国に轟く。その事にまだ気が付かぬまま、私は胸を踊らせ国へと戻ったのであった
「ぐぁっ!」
戦争状態のこの場所で、私は何人もの兵士を切り捨てながら考えた。敵が最初からやる気だったのなら、作戦だって考えている筈だと。それなら、少し想定しておかないと
「…例えば」
怪しいのは窓が全て開いて庭が丸見えな状況。私達は兵士の数で押されその窓の方へと押し流されている
「……まさかっ!皆様!窓からお離れください!」
「わかった!何とかして窓から離れるぞ!」
孫堅さんも悟ってくれたのか武力行使で離れてくれた。数名取り残されてしまった様だが
「撃てぇ!」
「うわぁぁっ!弓矢部隊だぁぁ!!」
「マジかよ!颯閃ありがとな!」
「いかにも怪しげだったので…。やはり伏兵が居ましたか」
ただの宴ならば開いていても可笑しくはない。でも、やる気のあるこの軍で窓は全開で向かいは壁。城壁の上から狙われたら一溜まりもない位置だろう。いやぁ、司馬懿さんに教わっててよかった
「颯閃殿…貴殿の武、並大抵のものでは無いとお見受け致す」
「張遼様……私よりももっと強い人は大勢いるかと思うのですが?」
「夏侯惇殿との鍛錬の際のあの俊敏な動き、まさに歴戦の戦士と言っても過言ではないもの。一度、貴殿と戦いたいと思っていた次第」
「あの時から既に…と言うことでしょうか。まぁ、攻める気があったのですから当然でしょう」
ちょっと嫌味っぽく言ったら一瞬顔を顰めた張遼さん。事実なのだから言い返すことは出来ない様子
「颯閃!撤退するぞ!これ以上戦っては被害が出るばかりだ!」
「畏まりました!…だそうです。今度は戦場でお会いすることになりそうですね」
「…その様ですな。その時までどちらも死なぬようしなければ」
「次は絶対戦いますから!それでは!」
その場を離れて途中ずっこけてしまった夏侯覇君を回収して撤退。馬車を使いすぐに長安を離れた
「えへへ、ありがとな颯閃さん!」
「いえいえ。でも…盛大にずっこけましたね」
「言わないでくれよー。恥ずかしかったんだぞ!」
「ふふ、ごめんなさい」
ずっこけた理由は横たわった敵兵士につまづいたからだそうで、見事に膝を擦りむいている。消毒と持ってきていた絆創膏を貼って今は応急処置しておいた
「これ変な形してんな。なんだこれ」
「私の村でよく使っていた応急処置の品です。長時間貼りますと膿みますので、着く頃にはお剥がし下さいね」
「わかった!」
またまた談笑していると夏侯惇さんがわざとらしく咳をした。話をするのかと思い談笑を止めてそちらの方を見る
「…これで董卓は同盟国を全て失った。このことが別の参加していなかった国々に広まれば董卓軍は孤立状態となるだろう」
「普通ならそうなるだろうけどなー。アイツの所に献帝が居るっぽいぜ惇兄。今回の出来事で表沙汰になる筈だ」
「献帝がか?…困ったな。皇帝である男がそこにいるとなると…」
「こりゃまた帰ったら忙しいな…はー、やになるぜ」
「暫くの議題はこの話になりそうですね…。司馬懿様にも事前にお話しておこうと思います」
「あぁ、頼む。俺たちも色々やらねばならんからな」
これからどうなるんだろうと不安に思いつつも、少しばかり心には楽しみに思う自分がいた。戦は苦手だし、人を殺めることにまだ躊躇することも多いけど、曹操さんが創る覇道を私はこの目で見てみたい。その為には、沢山努力しなくては
次の出来事で曹操さんの覇道が中国に轟く。その事にまだ気が付かぬまま、私は胸を踊らせ国へと戻ったのであった
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