秘めた力に惹き付けられ
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夜になった。宴の席に案内され、お昼に言われた通り曹丕君の隣に座る。まぁ、夏侯淵さんと曹操さんが渋ったけども
「颯閃さん!これ美味しいですよ!」
「そうですか?……ほんとだ、美味しい」
「へへっ、もっと食べてくださいね!」
この輝くわんこは夏侯覇君。急遽洛陽に早馬で走ってきて宴前に自己紹介をした子だ(多分遅刻)。夏侯淵さんの養子らしく、夏侯淵さんとちょっと似た性格をしている。可愛い
「颯閃、これも食べておけ。肉ばかりでは栄養が偏るぞ」
「はい」
夏侯惇さんに野菜炒めのようなものを渡され美味しく頂いた。私の前に座っている曹操さんは先程まで小さく駄々を捏ねていたが、今ではすっかり覇王の威厳全開で酒を飲んでいらっしゃる
「…なにか始まるみたいだな」
「みたいですね」
舞台のような場所にとても美しい女性が現れた。左右から流れる楽器の音色にあわせ、彼女は踊り始める
「…ふむ。颯閃もあのような踊りは踊れぬのか?」
「父よ、その眼球抉り取られたいのか?」
「父への態度が酷くないか」
「颯閃に踊り子の踊りなどさせられる訳が無いでしょう?次行ったら抉り出す」
「……」
息子に散々言われてしまった曹操さんは撃沈。しょんぼりしてしまったので取り敢えずお酒を酌した
「……」
「おぉぉぉっ!」
そうこうしている内に踊りが終わり周りから喝采が。私も見ていたのでとても良い踊りを見せてくれた踊り子さんに盛大な拍手を送った
「うむ、とても良い踊りであった。あの女子はなんという名なのだ?」
「あの女子は王允の義娘の貂蝉というものでございます」
「ほぅ…」
曹操さんの女好きが発動しそうになり夏侯惇さんはため息を吐いた。私はと言うとそこら辺はどうでもいいので夏侯覇君と談笑してる
「失礼致します」
「?何の用だ」
「董卓様がそちらの姫君と話がしたいとの事なのですが…」
「…なんだと?」
「………」
董卓さんの使いの人が私に用があると話しかけてきたのだが、みんな眉間にシワが寄った。ほかの所にも使者が行っているようで、孫堅さんの所から短めの髪型をした女の人が立ち上がった
「他の軍からも出ていらっしゃるようなので行かせていただきます」
「だけどよ颯閃…」
「何かあれば対処致しますので。それに、私に手を出そうなんて物好きいらっしゃいませんよ」
「…これだから鈍感は…」
「?」
「颯閃、行け。何かあれば捻れ」
「畏まりました」
孫堅さんの所の女性に続き、私も立ち上がった。立ち上がった時董卓さんへの一礼は忘れない
「おぉ!華奢な娘と美しい女子か!ぐふふふ…よいよい、近ぅ寄れ!」
何だろう。時代劇の典型的な悪役感が出てるよこの人。なんて思いながら酌をする。なんか肩に手を回されたけど無視無視
「きゃっ」
「ぐふふふ…良い体つきじゃのう…」
「……」
私は兎も角他の女性にまで手を出してるのを見てこめかみがピクリと動くのが分かった。私、女性に手を出す人苦手なの
「ぐふふふ…」
「お、おやめ下さい…」
「そう申すな。ほれ、もっと近ぅよれ!」
「っ!」
いやらしい手付きで女性の(布でよくわからないけど多分)太股を触ってそのまま布の下へ手を……
「……もう無理!」
「私もっ!」
「ごあっ!」
「えーっ!」
お相手のショートカットの女性も耐えられなかったのか2人して回し蹴りで腹に蹴りを入れた。玉座のような椅子を壊し、そのまま床にめり込み気絶
「!申し訳ありません曹操様!貴方様の顔に泥を塗る形になってしまいました!」
「ごめんお義父さま!やらかしちゃった!」
あ、孫堅さんの娘さんだったのか。なんて思いながら取り敢えず頭を下げると、なんか物騒な音が聞こえた。『チャキっ』とか『ジャラっ』とか
「何を言う颯閃。お主が蹴らねばわしらが切り倒しておった」
「そうだぞ尚香!俺も息子達もみんな切りかかる勢いだったからな!助かったものだ!ははは!」
「笑い事で済ませると思っているのか!一国の主を足蹴にしたのだぞ!」
ギャーギャーと喚き出した董卓軍の群れを割り、二人程だが武器を持って現れた。その二人のうち一人は知り合いである
「…こうなる事は孫堅殿の一人娘を呼んだ時に予想はしていたが…」
「ふんっ。戦う理由が1つ増えただけだ。元よりこの雑魚どもは全滅だ」
「はっ」
やる気満々な二人の後ろには沢山の兵士。元からやる気だったってこと?と怒りがフツフツと沸き上がる
「颯閃殿!貴殿を騙したような形になり非常に申し訳なく思う!だが、これも我々の策!許して欲しい!」
「構いません張遼様。もとより私どもは敵同士ですし、我々も武器を未所持でこちらに参ってはおりません」
帯に隠していた戟の持ち手部分を取り出し繋げる。足には刃を収めた鞘を固定しており、それを取り出すと孫堅さんの娘さんは目を見開いてその様子を眺めている
「警戒するに越したことはない、とは聞いておりましたので一応隠し持っておりました。いやぁ、まさか使う時がこようとは」
「颯閃!足にどうやってその刃を!?」
「鞘に入れてぐるぐる巻いてました」
「ある意味すごいな!?」
夏侯淵さんと夏侯惇さんに驚かれつつ戟を繋げて構えると一部の兵士は後退りした。多分、鍛錬場で私の鍛錬見たんだろうなぁと呑気に考える
「颯閃…いや、曹操殿には同意しよう。この場で何も起きないとは思ってはいなかった」
「こっちとして見りゃテメェらみてぇな民に優しくねぇヤツらを野放しにしておくなんてことはしておきたくなかったんでな!やる気は十分だぜ!」
「尚香!一度避難してくれ!颯閃殿も!」
「曹操様、この女性を避難させてきます。すぐに参りますので」
「うむ、孫堅殿。颯閃はとても武芸が達者だ。少し颯閃に娘殿を預けては見ぬか?」
孫堅さんは少し考えたあと、頷いて「うちの娘を頼む」と言ってきた。ならばと私は彼女の手を取り、急いでその場を離れる
「誰一人逃がすな!その女共もだ!」
「女性に罪はありませんよ。さぁ、ほかの女性方も!」
女性に手を伸ばす兵士たちを切りつけながら女性にたちを保護、及び安全地への進行。敵兵士は怯えてか全く来なくなった
「貴方、凄いわね!とっても強いわ!あのね、実は私も戦えるの!ただ部屋に武器置いてきちゃって」
「なら、私がそこまで護衛しますのでその後はこの女性達を守っていただけますか?」
「えーっ、でもあなた一人じゃ…」
「これでも色んな人に鍛えられた身です。そう易々とやられはしません。それよりも、この女性方の保護を」
尚香さんは渋ったけれど、不安そうな女性達を見て頷いてくれた。その後は部屋まで護衛して、部屋を任せ宴をしていた場所まで逆戻り。一生懸命走れば間に合う───そう思いきや
「颯閃早くないか!?」
「何処に保護してきたんだ!?」
「え、言ったら危険なので言いませんがうんと遠くに…」
「……忘れてた。颯閃の足は馬より早い」
「早すぎだろ!」
私って馬より早かったっけ?なんて考えながら目の前にいた兵士を切り捨てる。一瞬舞った血が怖かったけだ、なんだが不思議。怖くなくなった。精神おかしくなったのかしら
「颯閃さん!これ美味しいですよ!」
「そうですか?……ほんとだ、美味しい」
「へへっ、もっと食べてくださいね!」
この輝くわんこは夏侯覇君。急遽洛陽に早馬で走ってきて宴前に自己紹介をした子だ(多分遅刻)。夏侯淵さんの養子らしく、夏侯淵さんとちょっと似た性格をしている。可愛い
「颯閃、これも食べておけ。肉ばかりでは栄養が偏るぞ」
「はい」
夏侯惇さんに野菜炒めのようなものを渡され美味しく頂いた。私の前に座っている曹操さんは先程まで小さく駄々を捏ねていたが、今ではすっかり覇王の威厳全開で酒を飲んでいらっしゃる
「…なにか始まるみたいだな」
「みたいですね」
舞台のような場所にとても美しい女性が現れた。左右から流れる楽器の音色にあわせ、彼女は踊り始める
「…ふむ。颯閃もあのような踊りは踊れぬのか?」
「父よ、その眼球抉り取られたいのか?」
「父への態度が酷くないか」
「颯閃に踊り子の踊りなどさせられる訳が無いでしょう?次行ったら抉り出す」
「……」
息子に散々言われてしまった曹操さんは撃沈。しょんぼりしてしまったので取り敢えずお酒を酌した
「……」
「おぉぉぉっ!」
そうこうしている内に踊りが終わり周りから喝采が。私も見ていたのでとても良い踊りを見せてくれた踊り子さんに盛大な拍手を送った
「うむ、とても良い踊りであった。あの女子はなんという名なのだ?」
「あの女子は王允の義娘の貂蝉というものでございます」
「ほぅ…」
曹操さんの女好きが発動しそうになり夏侯惇さんはため息を吐いた。私はと言うとそこら辺はどうでもいいので夏侯覇君と談笑してる
「失礼致します」
「?何の用だ」
「董卓様がそちらの姫君と話がしたいとの事なのですが…」
「…なんだと?」
「………」
董卓さんの使いの人が私に用があると話しかけてきたのだが、みんな眉間にシワが寄った。ほかの所にも使者が行っているようで、孫堅さんの所から短めの髪型をした女の人が立ち上がった
「他の軍からも出ていらっしゃるようなので行かせていただきます」
「だけどよ颯閃…」
「何かあれば対処致しますので。それに、私に手を出そうなんて物好きいらっしゃいませんよ」
「…これだから鈍感は…」
「?」
「颯閃、行け。何かあれば捻れ」
「畏まりました」
孫堅さんの所の女性に続き、私も立ち上がった。立ち上がった時董卓さんへの一礼は忘れない
「おぉ!華奢な娘と美しい女子か!ぐふふふ…よいよい、近ぅ寄れ!」
何だろう。時代劇の典型的な悪役感が出てるよこの人。なんて思いながら酌をする。なんか肩に手を回されたけど無視無視
「きゃっ」
「ぐふふふ…良い体つきじゃのう…」
「……」
私は兎も角他の女性にまで手を出してるのを見てこめかみがピクリと動くのが分かった。私、女性に手を出す人苦手なの
「ぐふふふ…」
「お、おやめ下さい…」
「そう申すな。ほれ、もっと近ぅよれ!」
「っ!」
いやらしい手付きで女性の(布でよくわからないけど多分)太股を触ってそのまま布の下へ手を……
「……もう無理!」
「私もっ!」
「ごあっ!」
「えーっ!」
お相手のショートカットの女性も耐えられなかったのか2人して回し蹴りで腹に蹴りを入れた。玉座のような椅子を壊し、そのまま床にめり込み気絶
「!申し訳ありません曹操様!貴方様の顔に泥を塗る形になってしまいました!」
「ごめんお義父さま!やらかしちゃった!」
あ、孫堅さんの娘さんだったのか。なんて思いながら取り敢えず頭を下げると、なんか物騒な音が聞こえた。『チャキっ』とか『ジャラっ』とか
「何を言う颯閃。お主が蹴らねばわしらが切り倒しておった」
「そうだぞ尚香!俺も息子達もみんな切りかかる勢いだったからな!助かったものだ!ははは!」
「笑い事で済ませると思っているのか!一国の主を足蹴にしたのだぞ!」
ギャーギャーと喚き出した董卓軍の群れを割り、二人程だが武器を持って現れた。その二人のうち一人は知り合いである
「…こうなる事は孫堅殿の一人娘を呼んだ時に予想はしていたが…」
「ふんっ。戦う理由が1つ増えただけだ。元よりこの雑魚どもは全滅だ」
「はっ」
やる気満々な二人の後ろには沢山の兵士。元からやる気だったってこと?と怒りがフツフツと沸き上がる
「颯閃殿!貴殿を騙したような形になり非常に申し訳なく思う!だが、これも我々の策!許して欲しい!」
「構いません張遼様。もとより私どもは敵同士ですし、我々も武器を未所持でこちらに参ってはおりません」
帯に隠していた戟の持ち手部分を取り出し繋げる。足には刃を収めた鞘を固定しており、それを取り出すと孫堅さんの娘さんは目を見開いてその様子を眺めている
「警戒するに越したことはない、とは聞いておりましたので一応隠し持っておりました。いやぁ、まさか使う時がこようとは」
「颯閃!足にどうやってその刃を!?」
「鞘に入れてぐるぐる巻いてました」
「ある意味すごいな!?」
夏侯淵さんと夏侯惇さんに驚かれつつ戟を繋げて構えると一部の兵士は後退りした。多分、鍛錬場で私の鍛錬見たんだろうなぁと呑気に考える
「颯閃…いや、曹操殿には同意しよう。この場で何も起きないとは思ってはいなかった」
「こっちとして見りゃテメェらみてぇな民に優しくねぇヤツらを野放しにしておくなんてことはしておきたくなかったんでな!やる気は十分だぜ!」
「尚香!一度避難してくれ!颯閃殿も!」
「曹操様、この女性を避難させてきます。すぐに参りますので」
「うむ、孫堅殿。颯閃はとても武芸が達者だ。少し颯閃に娘殿を預けては見ぬか?」
孫堅さんは少し考えたあと、頷いて「うちの娘を頼む」と言ってきた。ならばと私は彼女の手を取り、急いでその場を離れる
「誰一人逃がすな!その女共もだ!」
「女性に罪はありませんよ。さぁ、ほかの女性方も!」
女性に手を伸ばす兵士たちを切りつけながら女性にたちを保護、及び安全地への進行。敵兵士は怯えてか全く来なくなった
「貴方、凄いわね!とっても強いわ!あのね、実は私も戦えるの!ただ部屋に武器置いてきちゃって」
「なら、私がそこまで護衛しますのでその後はこの女性達を守っていただけますか?」
「えーっ、でもあなた一人じゃ…」
「これでも色んな人に鍛えられた身です。そう易々とやられはしません。それよりも、この女性方の保護を」
尚香さんは渋ったけれど、不安そうな女性達を見て頷いてくれた。その後は部屋まで護衛して、部屋を任せ宴をしていた場所まで逆戻り。一生懸命走れば間に合う───そう思いきや
「颯閃早くないか!?」
「何処に保護してきたんだ!?」
「え、言ったら危険なので言いませんがうんと遠くに…」
「……忘れてた。颯閃の足は馬より早い」
「早すぎだろ!」
私って馬より早かったっけ?なんて考えながら目の前にいた兵士を切り捨てる。一瞬舞った血が怖かったけだ、なんだが不思議。怖くなくなった。精神おかしくなったのかしら