秘めた力に惹き付けられ
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数日後。私の予想通り徐晃さんはすぐに兵士や女官さん、街の人や武将さん方とも仲が良くなっていった。凄いとしか言えない
「徐晃様はやはり仁徳のあるお方ですね」
「そんな、拙者は当然のことをしている迄。それが皆の望むこととなっただけのこと」
「ふふ、そういう謙虚な所楽進に似てます」
「そ、そうでござろうか……」
ちょっと照れたのか頬をかく徐晃さんに私の心は温まる。楽進のようなわんこの素質を感じる
「……む、あれは…?」
「あれ、来客が来るという話はあったでしょうか……」
見知らぬ大きな男の人を遠目で確認し顔を見合わせ夏侯惇さんの執務室に急ぐ。その男性の横には顔を引き攣らせた夏侯淵さんがいたから大丈夫だろうとは思うが
「夏侯惇様、失礼致します。颯閃です」
「ん、颯閃か。入れ」
「失礼致します」
「失礼致し申す」
「?徐晃も一緒か」
「はい。仕事を共にして頂いておりましたので。それより、少し気になることがございまして…」
「?どうした」
「実は───」
見知らぬ巨漢の話をすると、彼は呂布と言い董卓という国主と和解(何があったのかは不明)することになったのでそれで来たとの事。尚、こちらは董卓さんの所から宴に招かれているとの事で、何人でも連れてきていいと言われているらしい。そんな話いつ聞いたのかしら
「しかし、あの呂布という男……あの瞳は猛獣だ。あとで災厄を招くかもしれん…」
「そんな不吉な事言わないでくださいな夏侯惇様」
「すまん…だが、気をつけるんだぞ」
「はい」
話が聞けたので退室───しようと思ったら、夏侯惇さんが声をかけてきた。取り敢えず止まって要件を聞く
「どうしましたか?」
「……孟徳が颯閃も連れて行きたいと駄々を捏ねてる」
「……あの人私の立場忘れてません?」
幾ら珍酒を作る職業とはいえ、それは現在副業状態だ。私は一介の文官で軍師でもなんでもない。あの人、たまに記憶抜けてるんじゃないだろうか
「すまん…だが、なるべく多く連れていきたいと言っている。断る理由もないし、一気に同盟を組むことになった殆どの軍が参加。戦力も大抵は残しておくからと最もな話をされていてな…。今回は、お前と俺、孟徳、曹仁、曹丕とで行こうかという話になっているんだが…」
困ったような顔をする彼に私は諦め頷いた。ほっと安心したような彼に、少しでも負担を減らすためだと自分に言い聞かせた
「颯閃殿、拙者も……」
「…いえ、徐晃様はお残り下さい。我々がいない間、この城をお守りして頂きたいのです」
「ですが…」
「…私たちの居場所をお願いします」
「!」
帰る場所がなければ途方に暮れてしまうからと付け足すと勢いよく頷いてくれた徐晃さんが「拙者!これより警備にあたる次第!」とか言って走り去ってしまった。あの人の仲間への愛が凄い
「颯閃」
「曹丕様、如何なさいましたか?」
「二人きりの時くらいは曹丕と呼べ。周りの目もあるが二人きりの時や親族の前では敬語も要らん。……父から聞いた。董卓との宴、参加するらしいな」
「えぇ、あなたのお義父 さまがぐずったらしいから」
「……またあの人が原因か…」
頭を抱えて溜息を吐く曹丕君にニコニコしてしまう。あの時の子供っぽさは少なくなってクールな大人の男性って感じだ。なんだろう。この微笑ましさは
「さて、取り敢えず準備をしなくちゃいけないわよね。行ってくるから曹丕君も準備しなさいよ?」
「分かっている。……あと颯閃。文官だと分からないくらいに着飾っておけ。何をされるか分かったもんじゃない」
「了解。じゃぁまた」
曹丕君と別れて楽進の部屋に向かう。そういえば私、何時になったら女官さん達の部屋に行かせてもらえるの?
「楽進、いるー?」
「姉上?如何なさいましたか?」
「あのね、私ちょっと曹操様方と行かなきゃ行けなくなっちゃったの」
「どこに?」
「董卓という方のお城の宴会。同盟の印にですって」
「董卓……ですか。あの男の評判は良いものではありません。お気をつけを」
「分かってるわよ。準備するからちょっと髪お願い出来る?」
「はい!」
身支度をしてしっかり遠出の準備は完了。その間に楽進には髪を結う準備をしてもらい、完了すると直ぐに髪を梳きだした。行動力の塊ねぇ
「姉上、簡単に整えられる髪型ですが、とても姉上の美しさが映える髪型にしてみました!あ、髪型はこんなふうにですね───」
嬉しそうに音符が舞いそうなくらいのノリで話を進める楽進。後は合流するだけだし、楽進の長い話も可愛い弟だからと聞いておいた
「──という訳で、この髪型になります!どうですか?分かりましたか?」
「えぇ、ばっちり。じゃぁそろそろ行くわね」
「はい!見送りますね!」
「あら、ありがとう!……さて、行きましょうか」
部屋を出たあとは人の視線もあるし敬語で話す。その瞬間しょんぼりしてしまったけど、我慢してね楽進
「徐晃様はやはり仁徳のあるお方ですね」
「そんな、拙者は当然のことをしている迄。それが皆の望むこととなっただけのこと」
「ふふ、そういう謙虚な所楽進に似てます」
「そ、そうでござろうか……」
ちょっと照れたのか頬をかく徐晃さんに私の心は温まる。楽進のようなわんこの素質を感じる
「……む、あれは…?」
「あれ、来客が来るという話はあったでしょうか……」
見知らぬ大きな男の人を遠目で確認し顔を見合わせ夏侯惇さんの執務室に急ぐ。その男性の横には顔を引き攣らせた夏侯淵さんがいたから大丈夫だろうとは思うが
「夏侯惇様、失礼致します。颯閃です」
「ん、颯閃か。入れ」
「失礼致します」
「失礼致し申す」
「?徐晃も一緒か」
「はい。仕事を共にして頂いておりましたので。それより、少し気になることがございまして…」
「?どうした」
「実は───」
見知らぬ巨漢の話をすると、彼は呂布と言い董卓という国主と和解(何があったのかは不明)することになったのでそれで来たとの事。尚、こちらは董卓さんの所から宴に招かれているとの事で、何人でも連れてきていいと言われているらしい。そんな話いつ聞いたのかしら
「しかし、あの呂布という男……あの瞳は猛獣だ。あとで災厄を招くかもしれん…」
「そんな不吉な事言わないでくださいな夏侯惇様」
「すまん…だが、気をつけるんだぞ」
「はい」
話が聞けたので退室───しようと思ったら、夏侯惇さんが声をかけてきた。取り敢えず止まって要件を聞く
「どうしましたか?」
「……孟徳が颯閃も連れて行きたいと駄々を捏ねてる」
「……あの人私の立場忘れてません?」
幾ら珍酒を作る職業とはいえ、それは現在副業状態だ。私は一介の文官で軍師でもなんでもない。あの人、たまに記憶抜けてるんじゃないだろうか
「すまん…だが、なるべく多く連れていきたいと言っている。断る理由もないし、一気に同盟を組むことになった殆どの軍が参加。戦力も大抵は残しておくからと最もな話をされていてな…。今回は、お前と俺、孟徳、曹仁、曹丕とで行こうかという話になっているんだが…」
困ったような顔をする彼に私は諦め頷いた。ほっと安心したような彼に、少しでも負担を減らすためだと自分に言い聞かせた
「颯閃殿、拙者も……」
「…いえ、徐晃様はお残り下さい。我々がいない間、この城をお守りして頂きたいのです」
「ですが…」
「…私たちの居場所をお願いします」
「!」
帰る場所がなければ途方に暮れてしまうからと付け足すと勢いよく頷いてくれた徐晃さんが「拙者!これより警備にあたる次第!」とか言って走り去ってしまった。あの人の仲間への愛が凄い
「颯閃」
「曹丕様、如何なさいましたか?」
「二人きりの時くらいは曹丕と呼べ。周りの目もあるが二人きりの時や親族の前では敬語も要らん。……父から聞いた。董卓との宴、参加するらしいな」
「えぇ、あなたのお
「……またあの人が原因か…」
頭を抱えて溜息を吐く曹丕君にニコニコしてしまう。あの時の子供っぽさは少なくなってクールな大人の男性って感じだ。なんだろう。この微笑ましさは
「さて、取り敢えず準備をしなくちゃいけないわよね。行ってくるから曹丕君も準備しなさいよ?」
「分かっている。……あと颯閃。文官だと分からないくらいに着飾っておけ。何をされるか分かったもんじゃない」
「了解。じゃぁまた」
曹丕君と別れて楽進の部屋に向かう。そういえば私、何時になったら女官さん達の部屋に行かせてもらえるの?
「楽進、いるー?」
「姉上?如何なさいましたか?」
「あのね、私ちょっと曹操様方と行かなきゃ行けなくなっちゃったの」
「どこに?」
「董卓という方のお城の宴会。同盟の印にですって」
「董卓……ですか。あの男の評判は良いものではありません。お気をつけを」
「分かってるわよ。準備するからちょっと髪お願い出来る?」
「はい!」
身支度をしてしっかり遠出の準備は完了。その間に楽進には髪を結う準備をしてもらい、完了すると直ぐに髪を梳きだした。行動力の塊ねぇ
「姉上、簡単に整えられる髪型ですが、とても姉上の美しさが映える髪型にしてみました!あ、髪型はこんなふうにですね───」
嬉しそうに音符が舞いそうなくらいのノリで話を進める楽進。後は合流するだけだし、楽進の長い話も可愛い弟だからと聞いておいた
「──という訳で、この髪型になります!どうですか?分かりましたか?」
「えぇ、ばっちり。じゃぁそろそろ行くわね」
「はい!見送りますね!」
「あら、ありがとう!……さて、行きましょうか」
部屋を出たあとは人の視線もあるし敬語で話す。その瞬間しょんぼりしてしまったけど、我慢してね楽進