秘めた力に惹き付けられ
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あれから二日。私は結局参加することになった。楽進が猛反対したけど戦力が欲しいし、城を守る戦力も居るから必要とのことで、取り敢えず来ている人を紹介しよう
「颯閃殿、本当に大丈夫なんですか?」
「大丈夫ですって、言うこと聞いてくれないんです」
「颯閃殿も楽進みたいに頑固だなぁ」
「誰が頑固ですか」
李典君と楽進。李典君とはなんだか先輩後輩みたいな感じで話しかけてきてくれて「俺は年下ですし、颯閃殿って方がいい気がするんで」という事で『李典君』と呼ばせてもらってる
楽進はわたしの弟。お部屋を一緒に使わせてもらってて、文官から武将に昇格した逸材。自慢の弟である
「颯閃ー、戟の調子はいいのかー?」
「はい!大丈夫です!」
「なら大丈夫だな!」
「無理すんなよー?」
「了解です!」
夏侯淵さん。曹操さんの親戚で夏侯惇さんの従兄弟。私が戟を使うと聞いて、序に弓矢を教えてくれるようになった。昨日から教えて貰っているけど、よく褒められる。褒めて伸ばす人だと思う
「よろしく頼む颯閃」
「よろしくお願いします鄧艾様」
「何かあったら自分を呼んでくれ。意地でも駆けつけよう」
「あはは…自分の任務を優先してくださいね…」
「む、了解した」
鄧艾さん。最初は幼い頃と違ってとても勇ましく成長していたけど地図好きなのは変わってなくて、よく地図の話をしてくれる。おかげで地図の読み方がわかった。ありがとう鄧艾さん
以上、討伐隊に編成されたメンバーである。他は普通の兵士さんと私
「ほぼ騎兵だ。颯閃は誰かの馬に乗ることになると思うんだが…」
「私は歩兵です」
「自分の馬に──」
「私は歩兵です」
「……歩兵部隊に混じってくれ」
「畏まりました」
歩兵を貫き通し歩兵部隊に紛れた。その中に私のことを『姐さん』と慕ってくれる兵士さんがいた為終始姐さんって呼ばれた。私そんなに姐さんみたいな雰囲気する?
「賊軍とはいえ元は武将だ。皆心してかかるように!」
「「「はっ!」」」
騎兵と歩兵、弓兵の3種で私達は進軍しているが、相手が賊軍とはいえ元は国に使えていたため心してかかるようにとの号令がかかった
「……みんな、後ろに気をつけてね」
「後ろですか?はい!」
賊軍は私達がこちらに来ているのを知っている可能性がある。身を寄せる地がないとはいえ、しっかりそこら辺してそうだし
「よし、行くぞ!」
「「おぉぉぉぉっ!!」」
兵の士気を上げいざ突撃。私も兵士に紛れて出陣した
《数時間後》
数時間経過したがこちらが優勢にも関わらず進展が無い。本陣まで行ってみることにしたが、やはり木製の簡易門があった。そこには楽進と李典君が話し合いをしている
「あ、姉上。ここは閉まっているようです」
「つっても、ここしか道無いしな……。どうしたもんか」
頭を抱える二人に何故こんなにも頭を抱えるのか分からず、取り敢えず言ってみる
「え、こんなボロ蹴破ればいいじゃない」
「「あっ……」」
「二人とも物理じゃなくて理論的に考えたわねー。ささっ、行っちゃいましょ」
「はい!」
「いやー、やっぱ颯閃殿いねぇとダメっすね!あはは…」
楽進と李典君を連れて本陣に近づくと、本陣から誰かがでてきた。その人は僧の様な被り物に筋肉隆々の男の人だった。手には大きな斧がある
「拙者、徐公明と申すもの!我が武をもって、この地を死守せん!」
「あー、熱血性質か。うん、熱いし、暑い」
「私は一番槍を逃しました!ですので、ここは私にお任せ願いたい!!」
「だってよ颯閃殿、どうする?」
「楽進、私がここやるから李典君と一緒に奥の総大将の所行っておいで?」
「で、ですが姉上…」
「いーからいーから。何かあったら呼ぶから。ほら行った行ったぁ!」
「「うわぁぁぁぁぁっ」」
二人の襟を持ち本陣に投げ込んだ。めっちゃ騒ぎ始めたのは無事な証拠だろうと思い目の前にいるどこか既視感のある男性を見た
「どうぞ宜しくお願い致します」
「よろしく頼み申す!」
礼儀正しい人だな。え、この人賊軍所属なの?と思いながら、取り敢えず戦闘開始
したのだが
「くぅっ!貴公…中々の武の持ち主…!女子だからと侮ったこと、お許しを!では尋常に勝負!」
「えー、まだ戦うんですか」
「当たり前でござる!拙者の首が欲しくはあらぬのか!」
「要りません。惨いし」
「なんと!」
首持ってけって事なのだろうけど私そんな趣味ないしということで断ったら、キラキラ瞳が輝き始めたのだけど。嫌な予感
「拙者に、武の頂を見るがための猶予をくれる、と…?!」
「なんか凄い解釈してないですか。そのままの意味ですよ」
「この繋げた首で武の頂きを目指せということでござるな!?」
「いやだから───」
「この徐公明!慈悲深くも時と命を与えて下さる貴公についていく所存!!」
「あれー!?仲間はー?!」
「拙者の主君は目先の事しか考えず、民を襲い山賊のように振る舞う始末!あの様な者に仕えるなど、耐え難き屈辱!故に!心優しき貴公の居る軍ならば拙者も存分にこの武を役立てたいと思い!どうか拙者を貴公の軍に加えてくだされぇぇぇっ!」
「うわぁぁぁぁぁっ!熱い!暑い!あっつぅぅぅぅい!」
「あっ!待ってくだされー!」
「きゃぁぁぁっ!来ないでー!!」
この後、敵の本陣が楽進や李典君に落とされ、総大将が死を迎えるまで私は徐公明さんに追いかけ回されたのはもう思い出したくない
「颯閃殿、本当に大丈夫なんですか?」
「大丈夫ですって、言うこと聞いてくれないんです」
「颯閃殿も楽進みたいに頑固だなぁ」
「誰が頑固ですか」
李典君と楽進。李典君とはなんだか先輩後輩みたいな感じで話しかけてきてくれて「俺は年下ですし、颯閃殿って方がいい気がするんで」という事で『李典君』と呼ばせてもらってる
楽進はわたしの弟。お部屋を一緒に使わせてもらってて、文官から武将に昇格した逸材。自慢の弟である
「颯閃ー、戟の調子はいいのかー?」
「はい!大丈夫です!」
「なら大丈夫だな!」
「無理すんなよー?」
「了解です!」
夏侯淵さん。曹操さんの親戚で夏侯惇さんの従兄弟。私が戟を使うと聞いて、序に弓矢を教えてくれるようになった。昨日から教えて貰っているけど、よく褒められる。褒めて伸ばす人だと思う
「よろしく頼む颯閃」
「よろしくお願いします鄧艾様」
「何かあったら自分を呼んでくれ。意地でも駆けつけよう」
「あはは…自分の任務を優先してくださいね…」
「む、了解した」
鄧艾さん。最初は幼い頃と違ってとても勇ましく成長していたけど地図好きなのは変わってなくて、よく地図の話をしてくれる。おかげで地図の読み方がわかった。ありがとう鄧艾さん
以上、討伐隊に編成されたメンバーである。他は普通の兵士さんと私
「ほぼ騎兵だ。颯閃は誰かの馬に乗ることになると思うんだが…」
「私は歩兵です」
「自分の馬に──」
「私は歩兵です」
「……歩兵部隊に混じってくれ」
「畏まりました」
歩兵を貫き通し歩兵部隊に紛れた。その中に私のことを『姐さん』と慕ってくれる兵士さんがいた為終始姐さんって呼ばれた。私そんなに姐さんみたいな雰囲気する?
「賊軍とはいえ元は武将だ。皆心してかかるように!」
「「「はっ!」」」
騎兵と歩兵、弓兵の3種で私達は進軍しているが、相手が賊軍とはいえ元は国に使えていたため心してかかるようにとの号令がかかった
「……みんな、後ろに気をつけてね」
「後ろですか?はい!」
賊軍は私達がこちらに来ているのを知っている可能性がある。身を寄せる地がないとはいえ、しっかりそこら辺してそうだし
「よし、行くぞ!」
「「おぉぉぉぉっ!!」」
兵の士気を上げいざ突撃。私も兵士に紛れて出陣した
《数時間後》
数時間経過したがこちらが優勢にも関わらず進展が無い。本陣まで行ってみることにしたが、やはり木製の簡易門があった。そこには楽進と李典君が話し合いをしている
「あ、姉上。ここは閉まっているようです」
「つっても、ここしか道無いしな……。どうしたもんか」
頭を抱える二人に何故こんなにも頭を抱えるのか分からず、取り敢えず言ってみる
「え、こんなボロ蹴破ればいいじゃない」
「「あっ……」」
「二人とも物理じゃなくて理論的に考えたわねー。ささっ、行っちゃいましょ」
「はい!」
「いやー、やっぱ颯閃殿いねぇとダメっすね!あはは…」
楽進と李典君を連れて本陣に近づくと、本陣から誰かがでてきた。その人は僧の様な被り物に筋肉隆々の男の人だった。手には大きな斧がある
「拙者、徐公明と申すもの!我が武をもって、この地を死守せん!」
「あー、熱血性質か。うん、熱いし、暑い」
「私は一番槍を逃しました!ですので、ここは私にお任せ願いたい!!」
「だってよ颯閃殿、どうする?」
「楽進、私がここやるから李典君と一緒に奥の総大将の所行っておいで?」
「で、ですが姉上…」
「いーからいーから。何かあったら呼ぶから。ほら行った行ったぁ!」
「「うわぁぁぁぁぁっ」」
二人の襟を持ち本陣に投げ込んだ。めっちゃ騒ぎ始めたのは無事な証拠だろうと思い目の前にいるどこか既視感のある男性を見た
「どうぞ宜しくお願い致します」
「よろしく頼み申す!」
礼儀正しい人だな。え、この人賊軍所属なの?と思いながら、取り敢えず戦闘開始
したのだが
「くぅっ!貴公…中々の武の持ち主…!女子だからと侮ったこと、お許しを!では尋常に勝負!」
「えー、まだ戦うんですか」
「当たり前でござる!拙者の首が欲しくはあらぬのか!」
「要りません。惨いし」
「なんと!」
首持ってけって事なのだろうけど私そんな趣味ないしということで断ったら、キラキラ瞳が輝き始めたのだけど。嫌な予感
「拙者に、武の頂を見るがための猶予をくれる、と…?!」
「なんか凄い解釈してないですか。そのままの意味ですよ」
「この繋げた首で武の頂きを目指せということでござるな!?」
「いやだから───」
「この徐公明!慈悲深くも時と命を与えて下さる貴公についていく所存!!」
「あれー!?仲間はー?!」
「拙者の主君は目先の事しか考えず、民を襲い山賊のように振る舞う始末!あの様な者に仕えるなど、耐え難き屈辱!故に!心優しき貴公の居る軍ならば拙者も存分にこの武を役立てたいと思い!どうか拙者を貴公の軍に加えてくだされぇぇぇっ!」
「うわぁぁぁぁぁっ!熱い!暑い!あっつぅぅぅぅい!」
「あっ!待ってくだされー!」
「きゃぁぁぁっ!来ないでー!!」
この後、敵の本陣が楽進や李典君に落とされ、総大将が死を迎えるまで私は徐公明さんに追いかけ回されたのはもう思い出したくない