秘めた力に惹き付けられ
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あれから数時間後、私は鍛錬場のど真ん中でとても焦りを感じていた。それは───
「颯閃さん!先程は失礼しました!!今度からは『姐さん』と呼ばせてください!!」
「俺らもお願いします!姐さん!」
「ひょぇぇぇぇっ」
あの後起き上がった兵士たちにみっちりお説教をして、「今後は人を見下すのではなく、相手のいい所を知って自分もそうできるようにしなさい。じゃないといくら立っても自分のためにならない」と言うと何故か感動したと言って姐さん呼び開始。みんなから囲まれて大惨事になっている
「か、夏侯惇様ー!助けてくださーい!」
「颯閃……お前と言うやつはそうやっていい所を魅せるから男が寄ってくるんだ…」
「ちょ、助けてくださいってばー!」
夏侯惇さんはなぜか目頭を抑えて下を向いている。私の言葉は聞こえていない様子だ
「姐さん!」
「わー!私は姐さんじゃないですからー!助けてー!」
全くいうことを聞いてくれない人達以外の誰かに呼びかけるとすんなり道が開けた。その理由は……
「颯閃、男に囲まれどうした?」
「……?」
以前鄧艾さんの部屋にいて肉まん頬張っていた男の人が現れたである。いつ名前教えたっけ?なんて思いながら少し困る
「そういえば、私はお前のことを聞いたが私からは言っていなかったか……。私は司馬師、字を子元だ。ここまでいえば分かるだろう?」
「…えっ!あの子元君!?うっそー!」
「嘘とはなんだ嘘とは」
美形だった男の子、子元くんがとってもクールで素敵な人になってた。あの時は無双のことを覚えていたけど、今では覚えてないから全然わからなかった。いや、凄い成長
「すっごくかっこよくなったわね…」
「ふっ、どうだ。私の嫁になるか?」
「結構です」
「即答するな」
途中から真顔で話し合っていると夏侯惇さんが乱入。なんでも「幼い頃から知っているとはいえ身分が違うし一応字呼びは控えておけ」との事。了解です
「…ゴホン、では…司馬師様と、お呼び致します」
「二人きりの時や親族と居る時くらいは堅苦しい話し方はよせ。いいな?」
「畏まりました」
なんて会話が終わるとうずうずした様に兵士達が待機しているのを見て(この人たちは楽進か)なんて思いながら、今日の鍛錬は終わったとの事なのでその場を去って文官の仕事に戻った。去り際兵士さん達に「姐さん頑張ってくださいねー!」って言われたけど、なんだろう。あの子達まるで我が子のように見えてきた。さっきまであんなに怒ってたのに嘘みたい。軽いなぁ私
「司馬懿様、書簡や竹簡の回収に参りました」
「ん、そこに置いているもの全てだが、行けるか」
「はい。もう慣れましたので」
「なれたという問題ではないと毎度思うが、お前のその力はどこから出てくるのやら…」
よっこいしょと溢れんばかりの書簡らを抱えて退室して書庫に向かいまた別のところに回収に行く
そういえば、最近戦をすると曹操さん言っていてお酒は控えると言っていたような?と思いながらも書簡を運び続ける
私の記憶から抜けてしまった無双の時系列でも、やはり軍師や武将が少なくまだまだ発展途上の小国という印象らしく、他国からはよく攻められるそう。でも、曹操さんや夏侯惇さん、夏侯淵さんや他にも様々な軍師や武将さんがいらっしゃってなんとかなっているらしい。今の状況では攻めれないのが残念って語ってたなぁ夏侯淵さん
「………」
「?」
誰かからまた書簡を運ぶ依頼がありそうだと思い最初に向かった司馬懿さんのところにでも向かおうとした時、廊下から見える庭で立ち尽くす男性を見かけた。木の上を見つめ、少し眉間に皺を寄せているので何かあったのだろうか
「あの、何かございましたでしょうか…」
「…………落ちてきたのだ」
「落ちてきた?……あっ、雛…」
男性の掌には掌が大きいからか、それとも生まれたてだからか、とても小さな幼い雛がぴよぴよと鳴いており、男性の見る先には巣があることがわかった
「困りましたね。雛は巣から離れると生きていけません。あの、その雛をお貸し頂いても宜しいでしょうか?」
「?あぁ」
雛を掌に渡して頂き、懐から小さな手拭いを取り出して私の手に優しく固定した。そしてそのまま片手で木に登り始める
「…危なくはないか」
「大丈夫ですよ。幼い頃から木登りは得意なんです。足だけでも登れますよ」
「それは凄いな…」
男性との会話の途中母鳥が帰ってきたが、攻撃されず巣に雛を戻して木から降りるとピーピー鳴いて肩に乗っかってきた。可愛い…
鳥と戯れていると自分の仕事があることを思い出し鳥さんを肩から下ろして男性に頭を下げその場を去った。思えば、木登りしたのは久々だったが、やはり幼い頃からしてるだけあって身についてた。良かった良かった
《??視点》
とある女子が木登りの出来ない私の代わりに雛を巣に戻した。私に臆せず、ただ普通にやり取りをした。女子は大体私を恐れるから、初めての経験だった
「…行くか」
筆が乱れたため少し休憩にと庭に来ていたのを思い出し執務室に戻る。あの女子、服装からして文官だが、そういえばよく量の多い書簡を一気に運ぶ怪力文官として有名な女子と見た目が合致していることに気づく。確かに、怪力なのかは分からないが勇敢というか少し気が強そうなのは見て取れる
あのような女子もたまには見かけるか、そう思いながら執務室に戻った
「颯閃さん!先程は失礼しました!!今度からは『姐さん』と呼ばせてください!!」
「俺らもお願いします!姐さん!」
「ひょぇぇぇぇっ」
あの後起き上がった兵士たちにみっちりお説教をして、「今後は人を見下すのではなく、相手のいい所を知って自分もそうできるようにしなさい。じゃないといくら立っても自分のためにならない」と言うと何故か感動したと言って姐さん呼び開始。みんなから囲まれて大惨事になっている
「か、夏侯惇様ー!助けてくださーい!」
「颯閃……お前と言うやつはそうやっていい所を魅せるから男が寄ってくるんだ…」
「ちょ、助けてくださいってばー!」
夏侯惇さんはなぜか目頭を抑えて下を向いている。私の言葉は聞こえていない様子だ
「姐さん!」
「わー!私は姐さんじゃないですからー!助けてー!」
全くいうことを聞いてくれない人達以外の誰かに呼びかけるとすんなり道が開けた。その理由は……
「颯閃、男に囲まれどうした?」
「……?」
以前鄧艾さんの部屋にいて肉まん頬張っていた男の人が現れたである。いつ名前教えたっけ?なんて思いながら少し困る
「そういえば、私はお前のことを聞いたが私からは言っていなかったか……。私は司馬師、字を子元だ。ここまでいえば分かるだろう?」
「…えっ!あの子元君!?うっそー!」
「嘘とはなんだ嘘とは」
美形だった男の子、子元くんがとってもクールで素敵な人になってた。あの時は無双のことを覚えていたけど、今では覚えてないから全然わからなかった。いや、凄い成長
「すっごくかっこよくなったわね…」
「ふっ、どうだ。私の嫁になるか?」
「結構です」
「即答するな」
途中から真顔で話し合っていると夏侯惇さんが乱入。なんでも「幼い頃から知っているとはいえ身分が違うし一応字呼びは控えておけ」との事。了解です
「…ゴホン、では…司馬師様と、お呼び致します」
「二人きりの時や親族と居る時くらいは堅苦しい話し方はよせ。いいな?」
「畏まりました」
なんて会話が終わるとうずうずした様に兵士達が待機しているのを見て(この人たちは楽進か)なんて思いながら、今日の鍛錬は終わったとの事なのでその場を去って文官の仕事に戻った。去り際兵士さん達に「姐さん頑張ってくださいねー!」って言われたけど、なんだろう。あの子達まるで我が子のように見えてきた。さっきまであんなに怒ってたのに嘘みたい。軽いなぁ私
「司馬懿様、書簡や竹簡の回収に参りました」
「ん、そこに置いているもの全てだが、行けるか」
「はい。もう慣れましたので」
「なれたという問題ではないと毎度思うが、お前のその力はどこから出てくるのやら…」
よっこいしょと溢れんばかりの書簡らを抱えて退室して書庫に向かいまた別のところに回収に行く
そういえば、最近戦をすると曹操さん言っていてお酒は控えると言っていたような?と思いながらも書簡を運び続ける
私の記憶から抜けてしまった無双の時系列でも、やはり軍師や武将が少なくまだまだ発展途上の小国という印象らしく、他国からはよく攻められるそう。でも、曹操さんや夏侯惇さん、夏侯淵さんや他にも様々な軍師や武将さんがいらっしゃってなんとかなっているらしい。今の状況では攻めれないのが残念って語ってたなぁ夏侯淵さん
「………」
「?」
誰かからまた書簡を運ぶ依頼がありそうだと思い最初に向かった司馬懿さんのところにでも向かおうとした時、廊下から見える庭で立ち尽くす男性を見かけた。木の上を見つめ、少し眉間に皺を寄せているので何かあったのだろうか
「あの、何かございましたでしょうか…」
「…………落ちてきたのだ」
「落ちてきた?……あっ、雛…」
男性の掌には掌が大きいからか、それとも生まれたてだからか、とても小さな幼い雛がぴよぴよと鳴いており、男性の見る先には巣があることがわかった
「困りましたね。雛は巣から離れると生きていけません。あの、その雛をお貸し頂いても宜しいでしょうか?」
「?あぁ」
雛を掌に渡して頂き、懐から小さな手拭いを取り出して私の手に優しく固定した。そしてそのまま片手で木に登り始める
「…危なくはないか」
「大丈夫ですよ。幼い頃から木登りは得意なんです。足だけでも登れますよ」
「それは凄いな…」
男性との会話の途中母鳥が帰ってきたが、攻撃されず巣に雛を戻して木から降りるとピーピー鳴いて肩に乗っかってきた。可愛い…
鳥と戯れていると自分の仕事があることを思い出し鳥さんを肩から下ろして男性に頭を下げその場を去った。思えば、木登りしたのは久々だったが、やはり幼い頃からしてるだけあって身についてた。良かった良かった
《??視点》
とある女子が木登りの出来ない私の代わりに雛を巣に戻した。私に臆せず、ただ普通にやり取りをした。女子は大体私を恐れるから、初めての経験だった
「…行くか」
筆が乱れたため少し休憩にと庭に来ていたのを思い出し執務室に戻る。あの女子、服装からして文官だが、そういえばよく量の多い書簡を一気に運ぶ怪力文官として有名な女子と見た目が合致していることに気づく。確かに、怪力なのかは分からないが勇敢というか少し気が強そうなのは見て取れる
あのような女子もたまには見かけるか、そう思いながら執務室に戻った