とうこねくと! ~東子さまと秋田犬ともうひとつのツナガリ
「う~ん! なんて可愛いの! むふふふ~っ♪ 食べちゃいたいわねぇ~! むふっ、むふふふふ~♪」
……東子さま……もはや「もふもふ」を忘れて、「むふふ」と怪しげに笑っているだけになってしまっています。
「と……東子、さん……」
私の後ろで、八重樫さんが小さく呟く声が聞こえました。その声は、少し戸惑っているように感じます。
「東子さまーっ! 飼い主さまがお見えになりました!」
私は、中庭ではしゃぐ東子さまに声をかけました。すると……
「……」
東子さまは、秋田犬の赤ちゃんをたかいたかいしたまま静止してしまいました。次に……
「……へっ?」
何やら変な声を上げて、首だけ、ゆっくりとこちらを向く東子さま。最後に……
「くぅん……っ!!」
本当によくわからない、声にならない甲高い鳴き声を上げ、東子さまはお顔をこれでもかというくらい真っ赤にして目を見開き、こちらを凝視しました。
……東子さま……もはや「もふもふ」を忘れて、「むふふ」と怪しげに笑っているだけになってしまっています。
「と……東子、さん……」
私の後ろで、八重樫さんが小さく呟く声が聞こえました。その声は、少し戸惑っているように感じます。
「東子さまーっ! 飼い主さまがお見えになりました!」
私は、中庭ではしゃぐ東子さまに声をかけました。すると……
「……」
東子さまは、秋田犬の赤ちゃんをたかいたかいしたまま静止してしまいました。次に……
「……へっ?」
何やら変な声を上げて、首だけ、ゆっくりとこちらを向く東子さま。最後に……
「くぅん……っ!!」
本当によくわからない、声にならない甲高い鳴き声を上げ、東子さまはお顔をこれでもかというくらい真っ赤にして目を見開き、こちらを凝視しました。