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moon.2 甘い朝と昼下がりの調べ

*side Eriko

休日の朝。私が目を覚ますと、隣に寝ていた葵ちゃんがいない。台所の方からガタガタッと物音が聞こえる。
ひとり暮らししてたこの一軒家で葵ちゃんと同居することになったその日、「台所は自由に使っていいの?」と葵ちゃんは尋ねてきた。「もちろんよ」と返すと、嬉しそうに「ありがとう」と微笑んだ葵ちゃん。
「うーん……」
時刻は7時。眠気が勝っていた私は、布団をかぶってもう一度目を閉じた。
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