3rd connect とうこすっ☆ ~東子さまのウサちゃんコス
曲が終わると、屋上遊園地は大きな拍手に包まれました。踊りきった東子さまはちょっとよろけておじぎをして、照れたように頭をかく仕草をしました。
「すごすぎますよ東子さま!」
人がはけてから、私は東子さまの元へ向かいます。
「ありがと……あ、暑い……」
東子さまは地の底から這うような声を上げました。
「頭、取ってもいい……?」
「ちょっと陰に移動してからにしましょうか」
人目がつかないところに移動した私たち。東子さまは「ぷはっ」と頭を取りました。気持ちよく広がる青空の下で、爽やかな汗が飛び散ります。お顔もやっぱり真っ赤っか。
「東子さま」
「ん?」
「可愛い、ですね」
「……もうっ」
フッと微笑んだ東子さまは、私の頭をポンポンと撫でてくださりました。ウサちゃんのふわふわの手が気持ちいいです。
「あの、東子さま……」
「どうしたの?」
「あっ、えっと、私……東子さまが……」
「あーっ! 東子さんじゃないですかー!」
突然聞こえてきた声の方をふたりで向くと、そこには美澄さんがいました。
「あら美澄ちゃん、来てたのね」
「はい! 今日はお休みだったので! 恵理子ちゃんもおひさしぶり!」
「あっ、おひさしぶりです!」
「いやぁ、東子さんのいい写真が撮れたんだよ! ほら!」
そう言うと美澄さんはスマホの写真を見せてくださいました。中には動画や、連写で撮っているものも。
「これ、陽子先輩にも見せてもいいですか?」
「あははっ、いいわよ。陽子ちゃんからどんな反応が来るか楽しみにしてるわ」
東子さまは楽しそうに笑っていましたが、「あっ……」と小さな声を上げて向こうの人混みの方を向きました。私たちもそちらを向きます。
東子さまの視線の先には、いかにも真面目そうで爽やかな、東子さまと同じくらいの年代の男性がベンチに座って休憩していました。
「大ちゃん……」
切なさを帯びた東子さまのかすかな呟きを、私は聞き逃しませんでした。
「すごすぎますよ東子さま!」
人がはけてから、私は東子さまの元へ向かいます。
「ありがと……あ、暑い……」
東子さまは地の底から這うような声を上げました。
「頭、取ってもいい……?」
「ちょっと陰に移動してからにしましょうか」
人目がつかないところに移動した私たち。東子さまは「ぷはっ」と頭を取りました。気持ちよく広がる青空の下で、爽やかな汗が飛び散ります。お顔もやっぱり真っ赤っか。
「東子さま」
「ん?」
「可愛い、ですね」
「……もうっ」
フッと微笑んだ東子さまは、私の頭をポンポンと撫でてくださりました。ウサちゃんのふわふわの手が気持ちいいです。
「あの、東子さま……」
「どうしたの?」
「あっ、えっと、私……東子さまが……」
「あーっ! 東子さんじゃないですかー!」
突然聞こえてきた声の方をふたりで向くと、そこには美澄さんがいました。
「あら美澄ちゃん、来てたのね」
「はい! 今日はお休みだったので! 恵理子ちゃんもおひさしぶり!」
「あっ、おひさしぶりです!」
「いやぁ、東子さんのいい写真が撮れたんだよ! ほら!」
そう言うと美澄さんはスマホの写真を見せてくださいました。中には動画や、連写で撮っているものも。
「これ、陽子先輩にも見せてもいいですか?」
「あははっ、いいわよ。陽子ちゃんからどんな反応が来るか楽しみにしてるわ」
東子さまは楽しそうに笑っていましたが、「あっ……」と小さな声を上げて向こうの人混みの方を向きました。私たちもそちらを向きます。
東子さまの視線の先には、いかにも真面目そうで爽やかな、東子さまと同じくらいの年代の男性がベンチに座って休憩していました。
「大ちゃん……」
切なさを帯びた東子さまのかすかな呟きを、私は聞き逃しませんでした。