1st connect とうこむっ* ~東子さま@パソコン教室.com
みなさん、こんにちは。椿田恵理子です。
「ねぇ、恵理子ちゃぁん」
今、猫のように縁側に寝っ転がって、甘えたような声で私を呼ぶ奥さま──工藤東子さまの付き人をやってます。
「どうしましたか、東子さま」
私は麦茶の入った2つのグラスとポット、おせんべいの載った皿をおぼんに載せて、東子さまの元へ向かいます。
「あらあら、ありがと。……んーっ……」
ゆっくりと起き上がった東子さまは、猫のような伸びをしました。とても気持ちよさそうなお顔をしています。私はその近くにおぼんを置きます。
「まずは麦茶で乾杯しましょ」
「はい」
縁側にはだしの足を投げて腰かけた東子さまはグラスを手に取ります。東子さまの隣に膝を折って座った私もグラスを取ります。
「乾杯」
私たちの声と、チンっとグラスのぶつかる音が重なりました。爽やかな夏の風が、さあっと縁側に吹き抜けます。
「ところで東子さま、どうなさったんですか?」
麦茶を一口飲んだ私は東子さまに尋ねます。
「あ、そうそう。恵理子ちゃん、パソコン使える?」
「はい、まあ、基本的なことくらいは」
「パソコン持ってたっけ?」
「一応持っていますが、ほとんど使いませんね」
「そっかそっか」
「パソコンがどうかしたんですか?」
「私ね、パソコン教室に行ってみたいの」
この暑さで喉が渇いていたのか、東子さまはもうグラスの麦茶を飲み干していました。私はポットの麦茶を東子さまの持つグラスに注ぎます。「ありがと」と微笑む東子さま。
「パソコン教室、ですか?」
「そう。この近くのパソコンショップで、新しくパソコン教室を始めたんですって。私、パソコンって触ったことないから、一度やってみたかったのよ」
東子さまはおせんべいに手を伸ばし、パリッと一口。
「ね、いいでしょ? 行きましょ!」
「そうですね!」
東子さまは好奇心旺盛。それってとても人生を楽しめていると思います。いくつになっても、追い求める気持ちを忘れない。そんな東子さまについていくのが、私の喜びです。
「ねぇ、恵理子ちゃぁん」
今、猫のように縁側に寝っ転がって、甘えたような声で私を呼ぶ奥さま──工藤東子さまの付き人をやってます。
「どうしましたか、東子さま」
私は麦茶の入った2つのグラスとポット、おせんべいの載った皿をおぼんに載せて、東子さまの元へ向かいます。
「あらあら、ありがと。……んーっ……」
ゆっくりと起き上がった東子さまは、猫のような伸びをしました。とても気持ちよさそうなお顔をしています。私はその近くにおぼんを置きます。
「まずは麦茶で乾杯しましょ」
「はい」
縁側にはだしの足を投げて腰かけた東子さまはグラスを手に取ります。東子さまの隣に膝を折って座った私もグラスを取ります。
「乾杯」
私たちの声と、チンっとグラスのぶつかる音が重なりました。爽やかな夏の風が、さあっと縁側に吹き抜けます。
「ところで東子さま、どうなさったんですか?」
麦茶を一口飲んだ私は東子さまに尋ねます。
「あ、そうそう。恵理子ちゃん、パソコン使える?」
「はい、まあ、基本的なことくらいは」
「パソコン持ってたっけ?」
「一応持っていますが、ほとんど使いませんね」
「そっかそっか」
「パソコンがどうかしたんですか?」
「私ね、パソコン教室に行ってみたいの」
この暑さで喉が渇いていたのか、東子さまはもうグラスの麦茶を飲み干していました。私はポットの麦茶を東子さまの持つグラスに注ぎます。「ありがと」と微笑む東子さま。
「パソコン教室、ですか?」
「そう。この近くのパソコンショップで、新しくパソコン教室を始めたんですって。私、パソコンって触ったことないから、一度やってみたかったのよ」
東子さまはおせんべいに手を伸ばし、パリッと一口。
「ね、いいでしょ? 行きましょ!」
「そうですね!」
東子さまは好奇心旺盛。それってとても人生を楽しめていると思います。いくつになっても、追い求める気持ちを忘れない。そんな東子さまについていくのが、私の喜びです。
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