決闘者夢
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それはクロウのお仕事が一段落ついてしばらく時間あるから買い出しに一緒に行こうとした時だった。
「あ、リリアちゃん。これから買い物かい?」
「ええ。荷物持ちが来たので」
「荷物持ちってなんだよ。お前も荷物持てるだろ?」「ぶー。女の子に荷物持たせるんですね、クロウ君。男の子としてどうなんですー???」「そうだよ。クロウ!荷物持ちは男の仕事だろう?」
お家を出たらゾラさんが待っていて上の口論と至ったのだった。クロウはまたかとやれやれとしている。まぁ買い物行ったら私もきちんと荷物持つんだけど雰囲気に乗っかってみた、と言うやつだ。
「所でゾラさんはどうしたんですか?誰かに用事が?」
「リリアちゃんにお願いがあるんだよ。このお金で可愛い服を着ておくれ。」
「「は?」」
クロウと共鳴した。今まであまり見た事ない厚めの紙袋がゾラさんの手にあって私の前に出されていた。
「あの、これってどういうことですか?受け取れませんよ」
「近所の人やお得意様が修理するとこの受付の子が可愛いのにダサいとか野暮ったいのが勿体ないってずっと言ってきてね、どうにかして欲しいと集まってきたお金なんだよ」
あー。遊星に修理頼む人達のお金の相談とかお茶出しとかしてた時にも言われたなぁ。
ずっとこの格好で過ごして来たから考えておきますねって逃げてきたっけ。
「ゾラ!受け取れねぇよ」
「あんたに言っちゃいないよ!リリアちゃん、ここら辺のみんなの想いなんだ。あんたは私の本当の、マーサの娘のようにも思ってるだ。受け取っておくれ」
可愛い服を着たいとは思ったことはある。アキちゃんを羨ましいと思ったこともある。
でも値段が高いし自分が変わっていく様で怖いんだ。それよりか服のお金を抑えて皆のためにお金は使っていきたいって思っていた。
「ゾラさん。私…このお金使えません」
「そうだ「可愛い服着てくれたら謝礼を弾むってみんな言ってたよ。太客ついてくれるねぇ」「ぐう」
ぐうの音も出ないとはよく言うけれどこれはぐうの音が出ちゃったやつだ。
家の収入が増える…みんなに還元される…ノート相手に頭抱えなくてよくなる…
私の理論は飛躍する…
「それじゃあまぁ、リリアちゃん。このお店とこのお店がオススメなんだよ。是非とも行っておくれ」「ゾラ!」
クロウの大声で正気に戻れたけどもう遅い。手には紙袋があって目の前からはゾラさんが消えていた。
「困った」「困ったな…」
「クロウさん。これ服買ったら経費で落ちますか?」「結果を見せてみろ」
「結果?」「買った服来て接客したら収入は増えるのか。収入増えたら俺の方も受付嬢してくれたらありがてぇな」
「服見に行くか」
買い出しもあるからなと特別にクロウのDホイールに乗せてもらう。自分のDホイールで風を感じるのも好きだけどクロウの背中の暖かさと風の冷たさを感じるのも好き。ブラックバード号に乗ればあっという間にゾラさんがオススメしてくれたお店に着いた。周りにはスーパーもあるし買い出しもついでに出来そう。
「じゃ、俺は買い出しの方行くからリリア行ってらっしゃい」
クロウは私が降りた後じゃあなと背を向け手を振り別行動しようとしていたのだが
「待って!!!1人にしないで!一緒に来て!お願い!!!!」「俺があんな店入れるかよ!」
確かにクロウの言う通り可愛い雰囲気いっぱいのお店で入りにくいかもしれないけれどそれは私も同じで…
「私だって入りにくいんですけど!そもそも服が合うかどうか客観的に見てくれる身近な人が必要だしお願い!!!!ご飯担当しばらくずっとするから!好きなメニュー作ってあげるから」
クロウの袖を強く握ってお願いを繰り返す。
「なんでも?」「なんでも」
「肉食べてぇ」「うわ、雑」
でも食べ盛りなんだろうし仕方ない。
これお肉食べて成長するのって言ったら怒られそうだから黙っておく。あとお前もなって言われるだろうし。
「いらっしゃいませー」
渋々クロウ君と店内に入るとがーりー?きゅーと?みたいな服とかお客さんがいっぱいでちょっと居心地が悪く感じる。場違いさを感じる。初めてシティに来た時みたいだ。
「えぇっと…」
「わー!お客様可愛いー!お人形さんみたいー!こんな服如何ですか???」
ふわっとした雰囲気の店員さんに声をかけられる。私なんかよりもすごく可愛くてお人形さんみたいな子だ。
こんな服とは長袖ブラウスとふんわりとしたオレンジのスカートのセットだった。所々にフリルがいっぱいあって惹かれてしまう。
「ええっと…試着してみてもいいですか?」
「はい是非〜彼氏さんもきちんと見てあげてくださいね〜」
「「なっ!」」
彼氏なんかじゃない!って否定しようとしたらもう店員さんは他のお客さんの所にお話に行ってた。
「彼氏なんかじゃないし。腐れ縁その1だし」
「なんか言ったか?」「さぁねー。知りませーん。ほら行くわよ」
ぼそっと否定した一言はクロウに聞かれてなくて何となく安心した。そのまま腕を引っ張って試着室に移動する。
「着替えてる間そのまま居なさいよ!逃げ出したらあんただけご飯抜きだからね!遊星達に頼まれても出してやんないんだから」
「わぁかってるよ。ほら、さっさと着替えてこい」
シャっとカーテンが閉められリリアは奥に消えた。誰が逃げ出すんだって。全く。
初めは居心地の悪さに逃げ出しそうになったがリリアが必死になっていたのと普段と違う服装が気になるという事で同行を許した。
昔から寂しがり屋なのも知っていた。
チームサティスファクション時代に危険だからとアジトに留守番させたら過呼吸起こす寸前まで泣き付いて
ダークシグナーとの戦いでは俺が居なくなった時に何も食べず身体がボロボロになるまで俺を探し回ってたらしい。
1人が怖いんだ。いつでも俺を頼ってくる
コイツは俺が守ってやらなくちゃならない。
誰に言うまでもなくそっと誓っている。
「クロウ…着替えたよ…」
「お、見せてみろよ」「ええっと…上のサイズが小さくて大きい奴頼んできてくれない?ボタンが胸で留めきれない…」
衝撃的だった。店員が持ってきた物は少し大きめだった気がするが…そこまで育ってるのか
「だー!!!待ってろ」
フリフリの付いた上着だな。さっき声掛けた店員に言うか。
「あー、ごめん。さっきの店員に聞きたいんだけどよ」
「はーい?どうされました?彼女さん可愛かったです?似合ってました?」
目当ての店員は近くにいた。相変わらず呑気に話してやがる。
「あいつは彼女じゃねぇ。さっき見せてくれた上着が小さくて大きめを渡して欲しいって言ってたから頼む」
リリアは彼女じゃないと否定すると何故かチクリと傷んだ。想いを伝えてないから当たり前のことなんだが
「ふーむ。お似合いだったのに残念ですー。分かりました。お渡ししますね。お着替え終わるまで少々お待ち下さいね」
「分かった」
ちょっと時間が空いて店員とリリアが俺の傍に来る。リリアは恥ずかしがっているのか店員の後ろに引っ付いている。
「もーお客様勿体ないですよー」
「だってだってぇ…」
今まで1番可愛いリリアがそこに居た。
服の影響があるかもしれないが服に着られて恥ずかしがるリリアが可愛いと思えた。
靴も合わせたのか普段より身長が伸びている。
「彼氏さんも可愛いーって思いますよね?」
「あぁ…可愛いと思うぜ。買ってこいよ」
彼氏なんかじゃないという否定より可愛いと言う肯定が出てきた。
「っつ!あんたがそう言うなら…店員さん」
「はーい。それじゃあ同じものでレジ通しますね。レジ前にてお待ち下さい」
そう言うと同じものを探しにその場を離れた店員。俺はリリアとレジに行こうとしたのだが
「クロウ待って…歩くの怖い。ヒール高くて」
リリアはそこに立ち止まったまま動こうとしない。普段はスニーカーやブーツだもんな。服に合わせるようにピンヒールを履いたリリアは小さく震えていた。
「ったくしょうがねぇな。手繋いでやるから」
これだったら転ばねぇだろ。とリリアの右手を引っ張る。
「うん。クロウありがとう。大好き」
「俺もだよ」
小さく聞こえた告白に優しく答えた。
「あ、リリアちゃん。これから買い物かい?」
「ええ。荷物持ちが来たので」
「荷物持ちってなんだよ。お前も荷物持てるだろ?」「ぶー。女の子に荷物持たせるんですね、クロウ君。男の子としてどうなんですー???」「そうだよ。クロウ!荷物持ちは男の仕事だろう?」
お家を出たらゾラさんが待っていて上の口論と至ったのだった。クロウはまたかとやれやれとしている。まぁ買い物行ったら私もきちんと荷物持つんだけど雰囲気に乗っかってみた、と言うやつだ。
「所でゾラさんはどうしたんですか?誰かに用事が?」
「リリアちゃんにお願いがあるんだよ。このお金で可愛い服を着ておくれ。」
「「は?」」
クロウと共鳴した。今まであまり見た事ない厚めの紙袋がゾラさんの手にあって私の前に出されていた。
「あの、これってどういうことですか?受け取れませんよ」
「近所の人やお得意様が修理するとこの受付の子が可愛いのにダサいとか野暮ったいのが勿体ないってずっと言ってきてね、どうにかして欲しいと集まってきたお金なんだよ」
あー。遊星に修理頼む人達のお金の相談とかお茶出しとかしてた時にも言われたなぁ。
ずっとこの格好で過ごして来たから考えておきますねって逃げてきたっけ。
「ゾラ!受け取れねぇよ」
「あんたに言っちゃいないよ!リリアちゃん、ここら辺のみんなの想いなんだ。あんたは私の本当の、マーサの娘のようにも思ってるだ。受け取っておくれ」
可愛い服を着たいとは思ったことはある。アキちゃんを羨ましいと思ったこともある。
でも値段が高いし自分が変わっていく様で怖いんだ。それよりか服のお金を抑えて皆のためにお金は使っていきたいって思っていた。
「ゾラさん。私…このお金使えません」
「そうだ「可愛い服着てくれたら謝礼を弾むってみんな言ってたよ。太客ついてくれるねぇ」「ぐう」
ぐうの音も出ないとはよく言うけれどこれはぐうの音が出ちゃったやつだ。
家の収入が増える…みんなに還元される…ノート相手に頭抱えなくてよくなる…
私の理論は飛躍する…
「それじゃあまぁ、リリアちゃん。このお店とこのお店がオススメなんだよ。是非とも行っておくれ」「ゾラ!」
クロウの大声で正気に戻れたけどもう遅い。手には紙袋があって目の前からはゾラさんが消えていた。
「困った」「困ったな…」
「クロウさん。これ服買ったら経費で落ちますか?」「結果を見せてみろ」
「結果?」「買った服来て接客したら収入は増えるのか。収入増えたら俺の方も受付嬢してくれたらありがてぇな」
「服見に行くか」
買い出しもあるからなと特別にクロウのDホイールに乗せてもらう。自分のDホイールで風を感じるのも好きだけどクロウの背中の暖かさと風の冷たさを感じるのも好き。ブラックバード号に乗ればあっという間にゾラさんがオススメしてくれたお店に着いた。周りにはスーパーもあるし買い出しもついでに出来そう。
「じゃ、俺は買い出しの方行くからリリア行ってらっしゃい」
クロウは私が降りた後じゃあなと背を向け手を振り別行動しようとしていたのだが
「待って!!!1人にしないで!一緒に来て!お願い!!!!」「俺があんな店入れるかよ!」
確かにクロウの言う通り可愛い雰囲気いっぱいのお店で入りにくいかもしれないけれどそれは私も同じで…
「私だって入りにくいんですけど!そもそも服が合うかどうか客観的に見てくれる身近な人が必要だしお願い!!!!ご飯担当しばらくずっとするから!好きなメニュー作ってあげるから」
クロウの袖を強く握ってお願いを繰り返す。
「なんでも?」「なんでも」
「肉食べてぇ」「うわ、雑」
でも食べ盛りなんだろうし仕方ない。
これお肉食べて成長するのって言ったら怒られそうだから黙っておく。あとお前もなって言われるだろうし。
「いらっしゃいませー」
渋々クロウ君と店内に入るとがーりー?きゅーと?みたいな服とかお客さんがいっぱいでちょっと居心地が悪く感じる。場違いさを感じる。初めてシティに来た時みたいだ。
「えぇっと…」
「わー!お客様可愛いー!お人形さんみたいー!こんな服如何ですか???」
ふわっとした雰囲気の店員さんに声をかけられる。私なんかよりもすごく可愛くてお人形さんみたいな子だ。
こんな服とは長袖ブラウスとふんわりとしたオレンジのスカートのセットだった。所々にフリルがいっぱいあって惹かれてしまう。
「ええっと…試着してみてもいいですか?」
「はい是非〜彼氏さんもきちんと見てあげてくださいね〜」
「「なっ!」」
彼氏なんかじゃない!って否定しようとしたらもう店員さんは他のお客さんの所にお話に行ってた。
「彼氏なんかじゃないし。腐れ縁その1だし」
「なんか言ったか?」「さぁねー。知りませーん。ほら行くわよ」
ぼそっと否定した一言はクロウに聞かれてなくて何となく安心した。そのまま腕を引っ張って試着室に移動する。
「着替えてる間そのまま居なさいよ!逃げ出したらあんただけご飯抜きだからね!遊星達に頼まれても出してやんないんだから」
「わぁかってるよ。ほら、さっさと着替えてこい」
シャっとカーテンが閉められリリアは奥に消えた。誰が逃げ出すんだって。全く。
初めは居心地の悪さに逃げ出しそうになったがリリアが必死になっていたのと普段と違う服装が気になるという事で同行を許した。
昔から寂しがり屋なのも知っていた。
チームサティスファクション時代に危険だからとアジトに留守番させたら過呼吸起こす寸前まで泣き付いて
ダークシグナーとの戦いでは俺が居なくなった時に何も食べず身体がボロボロになるまで俺を探し回ってたらしい。
1人が怖いんだ。いつでも俺を頼ってくる
コイツは俺が守ってやらなくちゃならない。
誰に言うまでもなくそっと誓っている。
「クロウ…着替えたよ…」
「お、見せてみろよ」「ええっと…上のサイズが小さくて大きい奴頼んできてくれない?ボタンが胸で留めきれない…」
衝撃的だった。店員が持ってきた物は少し大きめだった気がするが…そこまで育ってるのか
「だー!!!待ってろ」
フリフリの付いた上着だな。さっき声掛けた店員に言うか。
「あー、ごめん。さっきの店員に聞きたいんだけどよ」
「はーい?どうされました?彼女さん可愛かったです?似合ってました?」
目当ての店員は近くにいた。相変わらず呑気に話してやがる。
「あいつは彼女じゃねぇ。さっき見せてくれた上着が小さくて大きめを渡して欲しいって言ってたから頼む」
リリアは彼女じゃないと否定すると何故かチクリと傷んだ。想いを伝えてないから当たり前のことなんだが
「ふーむ。お似合いだったのに残念ですー。分かりました。お渡ししますね。お着替え終わるまで少々お待ち下さいね」
「分かった」
ちょっと時間が空いて店員とリリアが俺の傍に来る。リリアは恥ずかしがっているのか店員の後ろに引っ付いている。
「もーお客様勿体ないですよー」
「だってだってぇ…」
今まで1番可愛いリリアがそこに居た。
服の影響があるかもしれないが服に着られて恥ずかしがるリリアが可愛いと思えた。
靴も合わせたのか普段より身長が伸びている。
「彼氏さんも可愛いーって思いますよね?」
「あぁ…可愛いと思うぜ。買ってこいよ」
彼氏なんかじゃないという否定より可愛いと言う肯定が出てきた。
「っつ!あんたがそう言うなら…店員さん」
「はーい。それじゃあ同じものでレジ通しますね。レジ前にてお待ち下さい」
そう言うと同じものを探しにその場を離れた店員。俺はリリアとレジに行こうとしたのだが
「クロウ待って…歩くの怖い。ヒール高くて」
リリアはそこに立ち止まったまま動こうとしない。普段はスニーカーやブーツだもんな。服に合わせるようにピンヒールを履いたリリアは小さく震えていた。
「ったくしょうがねぇな。手繋いでやるから」
これだったら転ばねぇだろ。とリリアの右手を引っ張る。
「うん。クロウありがとう。大好き」
「俺もだよ」
小さく聞こえた告白に優しく答えた。