決闘者夢
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時計の針は午後3時を指していた。おやつの時間。
珍しくバイトの時間が早く終わり家に居た私は上機嫌でいつもは出来ないことをしようとドキドキしていた。
「今シティで熱いパンケーキ屋はこちら!」
テレビでは可愛いレポーターさんが流行りを紹介してて俄然やる気が湧いてくる。
パンケーキを作りたい。飛びっきり大きめで何段にもなっててアイスも乗せるんだ。
日頃頑張ってる自分へのご褒美。独り占めする。他の人には邪魔させない
「困った」
張り切ってキッチンに来た私は絶望を味わっていた。材料を混ぜるためのボウルが上の棚に置かれていて手が届かない。
キッチンで小さく漏らした独り言は恐らく同居人には聞こえないだろう(今はそもそも居るのか分からない)
帰ってきた時は1人だったし誰か帰ってくるまでご褒美計画は待てば良かったのかな…とマイナスな気持ちは直ぐに、でもそれじゃパンケーキ独り占めできないじゃんと言う悪魔に消された。
「うんしょうんしょ」
(リリア専用踏み台⋮キッチン用)
と怒りに任せた様な書き方をされた踏み台を直ぐに持ち出し上の棚の戸を開けようと頑張っていた。頑張って手を伸ばしても棚の取手に手が触れるだけで掴むことは出来ない。
もう少し勇気をだして背伸びをしたら、爪先で立ってみたら、届く。開けられる。
実行しようとしてバランスが危うくなった瞬間の事だった。
「リリア。何してんだ?」
「クロォーこれはっ!」
同居人1のクロウが声を掛け応えようとして後ろを向いた時に悲劇は起こった
当然のようにバランスを崩しクロウの上へと落ちる。クロウの事だから上手に避けて床にぶつかるだろう。そして笑われるまでがワンセットだろう。床は冷たくて痛いんだろうなぁと諦めた瞬間人工的な硬さと人肌位の温かさに包まれた。そして痛くない。
「馬鹿野郎!!!何してんだよ!!!」
「ごめんなさい」
マジのトーンで怒られた。クロウから怒られるのは心臓に悪いためすかさず謝罪を口にする。
「パンケーキ作りたくて…ボウルが上にあって…届かなくて…」
「誰か来るのを待てなかったのか?危ねぇじゃねぇか」
「パンケーキ独り占めしたくて」
「餓鬼かよ」「仰る通りでございます」
クロウに怒られた衝撃で忘れそうになったのだが私はクロウに抱き締められている。
遊星、ジャックと一緒にマーサハウスで成長してきたけどクロウってこういう風に成長したんだなぁと逞しい体の中でしみじみしてしまった。ドキドキしちゃう。顔も赤くなってるはず。顔が熱い。
「っ!悪ぃ。」
クロウも冷静になれたのか私からぱっと手を話顔を逸らした。耳が赤いというのはそういうことだろう。
「クロウさん。重く無かったですか?」
「いや。大丈夫だった…」
次に私は自分の重さが心配になって改めてクロウに聞いてみた。なんだか歯切れの悪いクロウさん。やめろやい。キャラじゃないぞ。
「クロウ…どうしたの?」
「なんでもねぇよ。ちびガキリリアちゃん」
「は?」
クロウの調子が戻ったらしくてちびガキ呼ばわりしてきた。チーム5D'sの中で双子の次に小さい私には地雷ワードとなる。こいつぶっ飛ばされたいんか?(もちろん体格差で無理なことは分かってる)
「だってそうだろ。パンケーキ独り占めしたくて俺たちに黙って高い所のボウル取ろうとしてたんだろが?もっと俺を頼れよ。」
「クロウに頼る…」
なんかこうもっと文句が飛んでくると思ったけどやって来たのは心からの懇願だったように聞こえる。
「お前は昔から危なかっしいんだよ。心配させんな。遊星、ジャックじゃなくて俺に頼ってくれ…好きなんだよ…」
「ち、ちびガキ相手に何言ってんのよ…クロウにはもっと良さそうな人いるんじゃないかな?」
突然の告白に疑問を投げかける私。ついでに自分にディスを向けたのはもう些末なことである。
でもクロウめちゃくちゃ顔真っ赤にして手を震わせて真剣な顔で消えそうな声で言うものだからこれはマジな事なんだろう。
「俺にはリリアしか居ねぇんだよ。なぁお前は俺の事どう思ってる?」
ドキドキドキドキしちゃって頭がオーバーヒートしそうだ。もうセーフティラインは超えてるはず。このドキドキはパンケーキ作ってみたいとドキドキしてたものじゃない…多分初めてだけど好きってドキドキだ…改めて思い返すとクロウが好きなのかもしれない。
小さきときから何かあるとクロウの近くに居たかった。デュエルもクロウに教わったし負けたくなくて何回もデュエルした。
子供達にパパとママみたいだねって言われた時もめちゃくちゃありえないよーってクロウと一緒に言ったけど案外悪くないかもしれないなと思った事もあったし、クロウが辛い時は私も辛い気持ちになってた。
「好きなのかもしれない」
「なんだよ。かもしれないって」
「好きってこういう感情初めてでよく分かんなくて…」
サテライトに居た時から恋とか愛だとか今まで余裕が無くて考えたこと無くて…
クロウはずっと一緒に居る幼なじみだし…
そういう風になるなんて考えたことはなかった。なりたいなぁとは思ったことはある。
「俺もわかんねぇよ。でもリリアに怪我されたくないしリリアが遊星達と話してるのなんかむしゃくしゃするし俺の物にしたいって思ってたな。リリアもそんな時あるのか?」
「まぁ…あるよ…」
クロウのマーカーが増える度に何度泣いたことか。Dホイールで怪我した時なんど怒って説教して喧嘩になったことか。クロウのことを思って心苦しくなったことは数しれない。
あと女の人と話してるの見るのちょっと嫌だった。
「俺らお互い好きなのかもしれないな」
「そうかもね」
初めてで確定出来ない感情はじわじわと浮かび上がって形になりだして行った。
クロウが好き。
はっきり分かると恥ずかしくなってまたドキドキする。
「クロウ好き」「リリア俺もだ」
近付いてハグし合うと心が落ち着いた。
パンケーキ?あれはクロウとはんぶんこし合った。今更独り占めは出来ない。
珍しくバイトの時間が早く終わり家に居た私は上機嫌でいつもは出来ないことをしようとドキドキしていた。
「今シティで熱いパンケーキ屋はこちら!」
テレビでは可愛いレポーターさんが流行りを紹介してて俄然やる気が湧いてくる。
パンケーキを作りたい。飛びっきり大きめで何段にもなっててアイスも乗せるんだ。
日頃頑張ってる自分へのご褒美。独り占めする。他の人には邪魔させない
「困った」
張り切ってキッチンに来た私は絶望を味わっていた。材料を混ぜるためのボウルが上の棚に置かれていて手が届かない。
キッチンで小さく漏らした独り言は恐らく同居人には聞こえないだろう(今はそもそも居るのか分からない)
帰ってきた時は1人だったし誰か帰ってくるまでご褒美計画は待てば良かったのかな…とマイナスな気持ちは直ぐに、でもそれじゃパンケーキ独り占めできないじゃんと言う悪魔に消された。
「うんしょうんしょ」
(リリア専用踏み台⋮キッチン用)
と怒りに任せた様な書き方をされた踏み台を直ぐに持ち出し上の棚の戸を開けようと頑張っていた。頑張って手を伸ばしても棚の取手に手が触れるだけで掴むことは出来ない。
もう少し勇気をだして背伸びをしたら、爪先で立ってみたら、届く。開けられる。
実行しようとしてバランスが危うくなった瞬間の事だった。
「リリア。何してんだ?」
「クロォーこれはっ!」
同居人1のクロウが声を掛け応えようとして後ろを向いた時に悲劇は起こった
当然のようにバランスを崩しクロウの上へと落ちる。クロウの事だから上手に避けて床にぶつかるだろう。そして笑われるまでがワンセットだろう。床は冷たくて痛いんだろうなぁと諦めた瞬間人工的な硬さと人肌位の温かさに包まれた。そして痛くない。
「馬鹿野郎!!!何してんだよ!!!」
「ごめんなさい」
マジのトーンで怒られた。クロウから怒られるのは心臓に悪いためすかさず謝罪を口にする。
「パンケーキ作りたくて…ボウルが上にあって…届かなくて…」
「誰か来るのを待てなかったのか?危ねぇじゃねぇか」
「パンケーキ独り占めしたくて」
「餓鬼かよ」「仰る通りでございます」
クロウに怒られた衝撃で忘れそうになったのだが私はクロウに抱き締められている。
遊星、ジャックと一緒にマーサハウスで成長してきたけどクロウってこういう風に成長したんだなぁと逞しい体の中でしみじみしてしまった。ドキドキしちゃう。顔も赤くなってるはず。顔が熱い。
「っ!悪ぃ。」
クロウも冷静になれたのか私からぱっと手を話顔を逸らした。耳が赤いというのはそういうことだろう。
「クロウさん。重く無かったですか?」
「いや。大丈夫だった…」
次に私は自分の重さが心配になって改めてクロウに聞いてみた。なんだか歯切れの悪いクロウさん。やめろやい。キャラじゃないぞ。
「クロウ…どうしたの?」
「なんでもねぇよ。ちびガキリリアちゃん」
「は?」
クロウの調子が戻ったらしくてちびガキ呼ばわりしてきた。チーム5D'sの中で双子の次に小さい私には地雷ワードとなる。こいつぶっ飛ばされたいんか?(もちろん体格差で無理なことは分かってる)
「だってそうだろ。パンケーキ独り占めしたくて俺たちに黙って高い所のボウル取ろうとしてたんだろが?もっと俺を頼れよ。」
「クロウに頼る…」
なんかこうもっと文句が飛んでくると思ったけどやって来たのは心からの懇願だったように聞こえる。
「お前は昔から危なかっしいんだよ。心配させんな。遊星、ジャックじゃなくて俺に頼ってくれ…好きなんだよ…」
「ち、ちびガキ相手に何言ってんのよ…クロウにはもっと良さそうな人いるんじゃないかな?」
突然の告白に疑問を投げかける私。ついでに自分にディスを向けたのはもう些末なことである。
でもクロウめちゃくちゃ顔真っ赤にして手を震わせて真剣な顔で消えそうな声で言うものだからこれはマジな事なんだろう。
「俺にはリリアしか居ねぇんだよ。なぁお前は俺の事どう思ってる?」
ドキドキドキドキしちゃって頭がオーバーヒートしそうだ。もうセーフティラインは超えてるはず。このドキドキはパンケーキ作ってみたいとドキドキしてたものじゃない…多分初めてだけど好きってドキドキだ…改めて思い返すとクロウが好きなのかもしれない。
小さきときから何かあるとクロウの近くに居たかった。デュエルもクロウに教わったし負けたくなくて何回もデュエルした。
子供達にパパとママみたいだねって言われた時もめちゃくちゃありえないよーってクロウと一緒に言ったけど案外悪くないかもしれないなと思った事もあったし、クロウが辛い時は私も辛い気持ちになってた。
「好きなのかもしれない」
「なんだよ。かもしれないって」
「好きってこういう感情初めてでよく分かんなくて…」
サテライトに居た時から恋とか愛だとか今まで余裕が無くて考えたこと無くて…
クロウはずっと一緒に居る幼なじみだし…
そういう風になるなんて考えたことはなかった。なりたいなぁとは思ったことはある。
「俺もわかんねぇよ。でもリリアに怪我されたくないしリリアが遊星達と話してるのなんかむしゃくしゃするし俺の物にしたいって思ってたな。リリアもそんな時あるのか?」
「まぁ…あるよ…」
クロウのマーカーが増える度に何度泣いたことか。Dホイールで怪我した時なんど怒って説教して喧嘩になったことか。クロウのことを思って心苦しくなったことは数しれない。
あと女の人と話してるの見るのちょっと嫌だった。
「俺らお互い好きなのかもしれないな」
「そうかもね」
初めてで確定出来ない感情はじわじわと浮かび上がって形になりだして行った。
クロウが好き。
はっきり分かると恥ずかしくなってまたドキドキする。
「クロウ好き」「リリア俺もだ」
近付いてハグし合うと心が落ち着いた。
パンケーキ?あれはクロウとはんぶんこし合った。今更独り占めは出来ない。