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片想いの曲ではない。優しいけれど、情熱的で、愛する人への想いが止まらないという、熱烈なラブレターのようだった。
歌いながら万斉さんは、何度も何度も私を見た。優しく、語りかけるような目を、サングラスの裏側でしていた気がする。
この曲......万斉さんが想う相手は......私?確信は持てない。でも、そうだと思いたい。
歌い終わり、万斉さんは三味線を置いて、代わりに私の右手を引き、空いている手で私の腰を引いて、優しく抱き寄せた。
「これは......お通ちゃんの新曲ですか?」
「からかうな。もう分かってるのでござろう?」
万斉さんより私は小さいので、彼の息が耳にかかって擽ったい。私を抱き締める彼の手は、少し震えているようだった。
「拙者は、主が......主人公が好きでござる。これからは、恋人として主人公を守らせてはくれぬか?」
万斉さんは、身体を少し離して私の目を見ながら言った。この距離なら、サングラスに隠されている目も良く見える。
優しく、でも強い意思があるしっかりとした目をしていた。
「はい......私も好きです。大好きです。貴方が私に飽きるまで、ずっと傍に置いてください」
飽きるわけないでござろう。と少し拗ねたように言った万斉さんは、また私を強く抱き締めた。
混ざりあったリズムが、大きく大きく変化していく......
歌いながら万斉さんは、何度も何度も私を見た。優しく、語りかけるような目を、サングラスの裏側でしていた気がする。
この曲......万斉さんが想う相手は......私?確信は持てない。でも、そうだと思いたい。
歌い終わり、万斉さんは三味線を置いて、代わりに私の右手を引き、空いている手で私の腰を引いて、優しく抱き寄せた。
「これは......お通ちゃんの新曲ですか?」
「からかうな。もう分かってるのでござろう?」
万斉さんより私は小さいので、彼の息が耳にかかって擽ったい。私を抱き締める彼の手は、少し震えているようだった。
「拙者は、主が......主人公が好きでござる。これからは、恋人として主人公を守らせてはくれぬか?」
万斉さんは、身体を少し離して私の目を見ながら言った。この距離なら、サングラスに隠されている目も良く見える。
優しく、でも強い意思があるしっかりとした目をしていた。
「はい......私も好きです。大好きです。貴方が私に飽きるまで、ずっと傍に置いてください」
飽きるわけないでござろう。と少し拗ねたように言った万斉さんは、また私を強く抱き締めた。
混ざりあったリズムが、大きく大きく変化していく......
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