11話
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万斉side
水面に桜の花びらが浮かんでいる。主人公と花見をした日から、1週間以上経っている。桜が全部散ってしまうのも時間の問題だろう。
「急がねばならないでござるな」
ヘッドフォンを外して、窓に持たれながら、完成した曲に今度は、歌詞を付けるために三味線を弾き始めた。
......なかなかいい歌詞が思いつかない。ありきたりな言葉じゃないものを考えると、難しく、分かりにくい言葉になってしまう。
ーーー......🎶〜〜〜
どこからか歌が聴こえてきた。メロディは、自分が弾いてる曲のようだ。
ーー主人公?でもなんで......
ここまで歌詞があてれるほど、曲を聴いてくれていたのか。
嬉しくてつい口角が上がってしまう。聴いてくれていただけでも有難いのに、歌詞まで付けてくれたなんて......
そっと身を乗り出すと、桜を見て、微笑みながら歌詞を口ずさむ主人公の姿が目に映った。
彼女の歌を聴いて、紙に歌詞を写す。
それから、弾いて書くを何度も繰り返した。親切なことに、何度弾いても彼女は歌ってくれたから、一語一句漏らすことなく写しきることが出来た。
写した歌詞を改めて見つめる。
これは......彼女が歌ってた歌詞はこの曲にピッタリな片想いの歌。
彼女が想って歌った相手は、自分だ。
『水面に映るあなたの影』
自惚れだとは思いたくない。今考えたのだとしたら、窓に凭れて三味線を弾いてたのだから、彼女が見た水面には、自分の影が映っていただろう。
あぁ、ダメだ。この歌詞に勝るものはもう作れそうにない。
曲自体作り直そう。これの対になる曲を。
今度は知られないように。驚いて貰えるように。
今度の曲は、片想いではない。純粋に彼女を想ったラブソングを作ろう。
ラブレターのようなラブソングを......
水面に桜の花びらが浮かんでいる。主人公と花見をした日から、1週間以上経っている。桜が全部散ってしまうのも時間の問題だろう。
「急がねばならないでござるな」
ヘッドフォンを外して、窓に持たれながら、完成した曲に今度は、歌詞を付けるために三味線を弾き始めた。
......なかなかいい歌詞が思いつかない。ありきたりな言葉じゃないものを考えると、難しく、分かりにくい言葉になってしまう。
ーーー......🎶〜〜〜
どこからか歌が聴こえてきた。メロディは、自分が弾いてる曲のようだ。
ーー主人公?でもなんで......
ここまで歌詞があてれるほど、曲を聴いてくれていたのか。
嬉しくてつい口角が上がってしまう。聴いてくれていただけでも有難いのに、歌詞まで付けてくれたなんて......
そっと身を乗り出すと、桜を見て、微笑みながら歌詞を口ずさむ主人公の姿が目に映った。
彼女の歌を聴いて、紙に歌詞を写す。
それから、弾いて書くを何度も繰り返した。親切なことに、何度弾いても彼女は歌ってくれたから、一語一句漏らすことなく写しきることが出来た。
写した歌詞を改めて見つめる。
これは......彼女が歌ってた歌詞はこの曲にピッタリな片想いの歌。
彼女が想って歌った相手は、自分だ。
『水面に映るあなたの影』
自惚れだとは思いたくない。今考えたのだとしたら、窓に凭れて三味線を弾いてたのだから、彼女が見た水面には、自分の影が映っていただろう。
あぁ、ダメだ。この歌詞に勝るものはもう作れそうにない。
曲自体作り直そう。これの対になる曲を。
今度は知られないように。驚いて貰えるように。
今度の曲は、片想いではない。純粋に彼女を想ったラブソングを作ろう。
ラブレターのようなラブソングを......