蒼炎・暁 short dream
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エリンシア様が戦場に立たれるようになった頃…
私は片想いの相手のアイクへの想いを心に閉まい、アイクの事も避けていた。
理由は…エリンシア様がアイクの事が好きだから。
だから自ら身を引いて私はアイクへの想いを閉まったんだ…
「おい、ナマエ…」
「あ、セネリオ!魔法の練習手伝ってくれないかな?」
「いいですけど…」
「………」
私はこういう風にアイクを避けていた。
エリンシア様のためだ…こうした方が正しい、正しいんだ…
正しいはずなのに…どうしてこんなに胸が痛いんだろう……?
私は深く考えたくないからその事は頭の隅に置くことにした。
そんなある日……
「ナマエ」
「アイク…ごめん、ちょっと用事が…」
「待てっ」
アイクの横を通り過ぎようとすると、私は彼に腕を掴まれた。
「!離してっ…」
「何故だ?何故最近俺を避ける?」
「……」
私はただ俯くしかなかった。
「……それと、支援の事だが」
それを聞いた途端私は肩を一瞬震わせた。
「今度の戦いも支援を俺と組んで欲しい」
「…私なんかよりもエリンシア様の方がいいよ」
「…何?」
私は気づけばそう口走っていた。
「アイクは…エリンシア様と組みなよ。その方が絶対にいいから…」
こんなこと本心じゃないことぐらい分かってる。
本当はアイクとまた組みたいよ…
だけど…これもエリンシア様のため…
「俺はナマエと組みたいんだ」
「私の事はいいからっ…!」
「ナマエ!!」
私はアイクから逃げるようにその場を立ち去った。
馬鹿っ…私の馬鹿っ…!!
私は溢れ出そうな涙をこらえて走った。
「はぁ…」
私はお城の庭に一人腰を下ろしていた。
「溜め息なんてついてナマエらしくないぞ」
「…ライ…」
振り返ればそこには空色の猫耳をヒクつかせたライが立っていた。
「なあ、ナマエ」
「ん?」
「素直になれよ」
「…!」
その言葉につい反応してしまった。
「お前、アイクの事好きなんだろ?」
「何で…」
「お前見てりゃ分かるよ」
「……」
ライは俯いた私に言葉を続けた。
「例えエリンシア姫がアイクの事好きだとしても、お前だってアイクが好きなのは同じなんだろ?エリンシア姫のために身を引く事なんてないんだ。素直な気持ちをそのままアイクに言えばいい。そうしないといつまでも苦しいまんまだぞ?」
「ライ…」
私はライの言葉に心を動かされた。
「ありがとう、ライ…私、アイクのところ行ってくる!」
「おう、さっさと行ってこい!」
ライにお礼を言うと、私はあの人の元へ走った。
私はアイクの姿を見つけるとそのまま駆け寄った。
「アイク!」
私が彼を呼ぶ声に反応してアイクはこちらに振り返った。
「ナマエ…どうしたんだ?」
「あっあのね…私……アイクに伝えたいことがあるの…」
「なんだ?」
アイクがじっと私を見つめてくる。
その視線が妙が恥ずかしくて私は俯き気味に言った。
「私…私ね……アイクのことが…すっ…好きなの…!!」
一瞬、この場に沈黙が訪れた。
そして少しした後、この沈黙を先に破ったのはアイクだった。
「ナマエ…」
「え……きゃっ!?」
いきなりアイクに引き寄せられたかと思いきや、気づけば私はアイクの腕の中にいた。
「あっアイク!!?」
「俺もだ…」
「え…?」
アイクがそう言ったのを聞いて思わず聞き返してしまった。
「俺もあんたが好きなんだ。だからエリンシアの方がいいとか言われた時…ショックだった」
「アイク…」
まさかアイクがそんな風に思ってくれてたなんて…
じゃあ…もしかして私たちって……両想い…?
「ナマエ」
「なに…んんっ!」
顔を上げたらいきなりアイクにキスをされた。
「はぁ…アイク不意打ちだよ!」
「隙があるあんたが悪い」
「なにそれ~!」
私たちはお互い目が合うとどちらからともなく笑い合ったのだった。
素直なキモチ
君に伝えようか
~end~
私は片想いの相手のアイクへの想いを心に閉まい、アイクの事も避けていた。
理由は…エリンシア様がアイクの事が好きだから。
だから自ら身を引いて私はアイクへの想いを閉まったんだ…
「おい、ナマエ…」
「あ、セネリオ!魔法の練習手伝ってくれないかな?」
「いいですけど…」
「………」
私はこういう風にアイクを避けていた。
エリンシア様のためだ…こうした方が正しい、正しいんだ…
正しいはずなのに…どうしてこんなに胸が痛いんだろう……?
私は深く考えたくないからその事は頭の隅に置くことにした。
そんなある日……
「ナマエ」
「アイク…ごめん、ちょっと用事が…」
「待てっ」
アイクの横を通り過ぎようとすると、私は彼に腕を掴まれた。
「!離してっ…」
「何故だ?何故最近俺を避ける?」
「……」
私はただ俯くしかなかった。
「……それと、支援の事だが」
それを聞いた途端私は肩を一瞬震わせた。
「今度の戦いも支援を俺と組んで欲しい」
「…私なんかよりもエリンシア様の方がいいよ」
「…何?」
私は気づけばそう口走っていた。
「アイクは…エリンシア様と組みなよ。その方が絶対にいいから…」
こんなこと本心じゃないことぐらい分かってる。
本当はアイクとまた組みたいよ…
だけど…これもエリンシア様のため…
「俺はナマエと組みたいんだ」
「私の事はいいからっ…!」
「ナマエ!!」
私はアイクから逃げるようにその場を立ち去った。
馬鹿っ…私の馬鹿っ…!!
私は溢れ出そうな涙をこらえて走った。
「はぁ…」
私はお城の庭に一人腰を下ろしていた。
「溜め息なんてついてナマエらしくないぞ」
「…ライ…」
振り返ればそこには空色の猫耳をヒクつかせたライが立っていた。
「なあ、ナマエ」
「ん?」
「素直になれよ」
「…!」
その言葉につい反応してしまった。
「お前、アイクの事好きなんだろ?」
「何で…」
「お前見てりゃ分かるよ」
「……」
ライは俯いた私に言葉を続けた。
「例えエリンシア姫がアイクの事好きだとしても、お前だってアイクが好きなのは同じなんだろ?エリンシア姫のために身を引く事なんてないんだ。素直な気持ちをそのままアイクに言えばいい。そうしないといつまでも苦しいまんまだぞ?」
「ライ…」
私はライの言葉に心を動かされた。
「ありがとう、ライ…私、アイクのところ行ってくる!」
「おう、さっさと行ってこい!」
ライにお礼を言うと、私はあの人の元へ走った。
私はアイクの姿を見つけるとそのまま駆け寄った。
「アイク!」
私が彼を呼ぶ声に反応してアイクはこちらに振り返った。
「ナマエ…どうしたんだ?」
「あっあのね…私……アイクに伝えたいことがあるの…」
「なんだ?」
アイクがじっと私を見つめてくる。
その視線が妙が恥ずかしくて私は俯き気味に言った。
「私…私ね……アイクのことが…すっ…好きなの…!!」
一瞬、この場に沈黙が訪れた。
そして少しした後、この沈黙を先に破ったのはアイクだった。
「ナマエ…」
「え……きゃっ!?」
いきなりアイクに引き寄せられたかと思いきや、気づけば私はアイクの腕の中にいた。
「あっアイク!!?」
「俺もだ…」
「え…?」
アイクがそう言ったのを聞いて思わず聞き返してしまった。
「俺もあんたが好きなんだ。だからエリンシアの方がいいとか言われた時…ショックだった」
「アイク…」
まさかアイクがそんな風に思ってくれてたなんて…
じゃあ…もしかして私たちって……両想い…?
「ナマエ」
「なに…んんっ!」
顔を上げたらいきなりアイクにキスをされた。
「はぁ…アイク不意打ちだよ!」
「隙があるあんたが悪い」
「なにそれ~!」
私たちはお互い目が合うとどちらからともなく笑い合ったのだった。
素直なキモチ
君に伝えようか
~end~
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