if short dream
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近辺の村が盗賊達に襲われているという報告を受け、私達は退治に向かっていた。
「へっ、金目のもを置いていきゃ命は奪いやしねぇ。さっさと置いてけや、さもないと……」
「ひっひぃぃ!お助けを…!!」
ザシュッ…
「ぎぁあぁ…!!」
私は背後から賊を斬り付けて倒した。
「大丈夫ですか?」
「おお…!旅のお方よ、ありがとうございます……!」
「ここは危険ですので、どこか安全な場所に隠れていてください」
私がそう言うと、村人の方はどこかへ隠れていった。
「姉さん、そっちは大丈夫?」
「タクミさん。はい、今のところは……」
夫のタクミさんが駆け寄ってきてくれた。
「!また襲おうとしていますね…!ちょっと行ってきます!!」
「あっ、姉さん!!」
タクミさんを振り返る事なく、私は民家を襲おうとしている賊へと走っていった。
「はあぁぁ!!」
「…かかったな!」
すると、相手は防陣を組んでいたらしく私の攻撃をガードしてきた。
「!?」
「もらったぁ!!」
「…そうはさせないよ」
私に襲い掛かろうとした賊は、放たれた魔法によってその場に倒れた。
「!レオンさん…!」
「まったく…油断の隙もないよ」
レオンさんは呆れた顔を浮かべていた。
「すみません……もっと気を付けます」
「……まぁ、いざという時は僕が助けるからいいんだけど…」
「え?」
「何でもないよ。こっちの話」
私の頭を軽くポンポンとしながらそう言った。
「……」
そして残りの賊達を退治し、村の人からお礼をもらってマイキャッスルへと帰って来た。
「…カムイ、ちょっと来て」
「タクミさん……?」
グイッと腕を引っ張られ、着いたのはマイルームだった。
「きゃっ…!?」
部屋に着くなり、タクミさんは私をベッドへと押し倒してきた。
「ねえ、僕が今怒ってるの…分かる?」
「え…?わっ私、何かしてしまいましたか……?」
「……何も分かってないね」
タクミさんは小さく溜息を吐くと私に深い口付けをしてきた。
息継ぎする暇も与えられない程に貪られ、さすがに苦しくなってきたところで彼の胸板を押した。
「はぁっ…!どっどうしたんですかタクミさん……何か変ですよ…?」
「誰のせいだと思ってるんだよ…」
私と唇が合わさるか合わさらないかぐらいの距離で彼は口を開いた。
「さっきの戦いで…レオン王子と一緒にいたよね?」
「え……確か一緒にいましたが、レオンさんは私を助けてくれたので…」
「助けてもらった後に、仲良さげに話してたのは…違う?」
「そんな…!あれはっ……」
「言い訳なんて聞きたくないよ」
「タクミさっ……んんっ!」
さっきと同じくらいに激しく口付けをされると同時に、彼の手は私の服を脱がしてきた。
「君がどんな理由を話そうと、レオン王子と一緒にいた事は事実…僕以外の男と少しでもいたのが嫌なんだよ……」
「んっ…ふぁ……タクミ…さ…!」
悲しそうな瞳をする彼に私は胸がキュッとなるのを感じた。
そして彼の手は止まる事なくどんどん進んでいった。
「はぁっ……姉さん、姉さんっ…!」
「あっあぁん…!タ、クミさっ……!!」
最終的に私達は体を重ね合わせてしまった。
「ごめん、姉さん…少し強引過ぎたね……」
事後、タクミさんは私を抱き締めてそう言った。
「いえ…もう気にしてませんから」
「姉さん……」
するとタクミさんは私の頬に片手を添えると呟くようにして話し始めた。
「さっきも言ったけど…姉さんが他の男と一緒にいるのを見ると、不安で仕方なくなるんだ……特にその相手がレオン王子だと尚更ね……」
彼は時々私の存在を確かめるかのように露わになっている肌に口付けをしていく。
「んっ……」
「僕は、カムイの夫なんだよ?奥さんのあなたを失う事が何よりも怖い……そう感じるんだ…」
「タクミさん……私があなたの元を離れるわけないじゃないですか。こんなにも…大好きなんですもの……」
少し恥ずかしくなり、彼の胸に顔を埋めた。
「姉さん…これからも僕だけを見て。笑顔も声も、この肌もみんな……僕だけのものだって、約束して…」
そう囁かれ、タクミさんに口付けをされる。
ああ、私はまた彼に溺れていくんだ……
__どんなあなたでも、私はきっと愛してしまうから………
~end~