if short dream
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「よくがんばったね、フローラ」
「カムイさん……はいっ…」
今日、フローラが無事に出産を終えた。
僕達にとって初めての子…そのとても儚い存在に触れることすら怖くて出来ない気がした。
「おめでとうございます、元気な女の子ですよ~!」
フェリシアが一緒に手伝ってくれてとても助かった。
「この子が…私達の……」
フェリシアから赤ちゃんを受け取りその子を見つめるフローラは涙ぐんでいた。
「本当に可愛いです…!私まで何だか感動してきちゃいましたっ……」
「もう、フェリシアったら……」
コンコン
「カムイ様、失礼致します」
すると今まで外で待っていたジョーカーが部屋の中に入ってきた。
「無事に生まれましたか…!」
「ああ。女の子だよ」
「本当におめでとうございます。フローラもおめでとう」
「ジョーカー……ええ、こちらこそありがとう」
フェリシアとジョーカーは自分の事のように本当に喜んでくれていた。
「この子は何があっても僕達で守っていこう…」
「はい……必ず」
それから娘は“カンナ”と名付けた。
数日が過ぎたところでフローラの体調も落ち着き、僕等はきょうだい達に我が子を紹介する事にした。
「この度はカムイ達の子が無事に生まれてきた事、とても嬉しく思うぞ」
「おめでとう、カムイ、フローラ」
「「ありがとうございます」」
兄さん達をはじめとした兄妹たちが次々に祝い言葉を伝えてくれた。
「ついにカムイもお父さんなのね……何だか少しだけ寂しい気がするわ」
「カミラ王女……私も何だか同じ気持ちな気がするな…」
「初めまして、カンナ!エリーゼ叔母さんだよー!」
エリーゼはそう言ってカンナの顔を覗き込んだ。
「はは、エリーゼ…まだ叔母さんって言うほどの年齢じゃないだろ?」
「うーん、確かにおばさんって言われるのはあんまりいい気分じゃないかも……なら、これからはエリーゼお姉さんって呼んでもらわないとね!」
すると、カンナがふにゃりと笑みを浮かべた。
「あ、カンナが……」
「笑ってるな」
「かっわいいー!!ほら、サクラ今の見た!?」
「はっはい!凄く可愛らしくて…癒されてしまいました……」
サクラもうっとりとした表情でカンナを見ていた。
「笑った顔は、どちらかというとフローラに似てるんじゃない?」
タクミが少し笑みを零して言った。
「僕も同じ事思った。性格は…カムイ兄さんみたいにお人好しになったりしてね?」
「僕達もカンナがどんな感じに成長するのか楽しみだよ」
「困った事があったら、いつでも頼ってくれ」
「ありがとう、兄さん達」
「皆様の温かいご好意…本当に感謝致します」
そして兄妹たちと別れた後、僕達はマイルームへと戻った。
「カムイさんのご兄妹達は本当に素晴らしいお方ばかりですね」
「うん、凄く誇りに思ってるよ。あんな兄妹たちがいてくれて、僕は凄く幸せだな……」
フローラは、ふふっと笑みを浮かべると彼女の腕の中にいるカンナに視線を落とした。
「あっ……」
「…寝ちゃったんだね」
カンナはいつの間にかスヤスヤと寝息を立てて眠っていた。
「手もこんなに小さいなんて……」
僕は眠っているカンナの手に自分の指をあてがうと、キュッと握り返してきてくれた。
「!今、握り返した……!」
「ふふ、夢の中にもカムイさんが出てきているのかもしれませんね」
するとフローラは僕の肩に体を預けてきた。
「私、凄く幸せです……カンナも生まれてきてくれて、カムイさんのお傍にられて
…」
「ああ…僕もだよ。この幸せも僕達の手で守っていかなきゃね。だから…ずっと傍にいてくれ、フローラ」
「はい、もちろんです…カムイさん」
__その時、眠っているカンナがまた笑ったような気がした……
~end~
「カムイさん……はいっ…」
今日、フローラが無事に出産を終えた。
僕達にとって初めての子…そのとても儚い存在に触れることすら怖くて出来ない気がした。
「おめでとうございます、元気な女の子ですよ~!」
フェリシアが一緒に手伝ってくれてとても助かった。
「この子が…私達の……」
フェリシアから赤ちゃんを受け取りその子を見つめるフローラは涙ぐんでいた。
「本当に可愛いです…!私まで何だか感動してきちゃいましたっ……」
「もう、フェリシアったら……」
コンコン
「カムイ様、失礼致します」
すると今まで外で待っていたジョーカーが部屋の中に入ってきた。
「無事に生まれましたか…!」
「ああ。女の子だよ」
「本当におめでとうございます。フローラもおめでとう」
「ジョーカー……ええ、こちらこそありがとう」
フェリシアとジョーカーは自分の事のように本当に喜んでくれていた。
「この子は何があっても僕達で守っていこう…」
「はい……必ず」
それから娘は“カンナ”と名付けた。
数日が過ぎたところでフローラの体調も落ち着き、僕等はきょうだい達に我が子を紹介する事にした。
「この度はカムイ達の子が無事に生まれてきた事、とても嬉しく思うぞ」
「おめでとう、カムイ、フローラ」
「「ありがとうございます」」
兄さん達をはじめとした兄妹たちが次々に祝い言葉を伝えてくれた。
「ついにカムイもお父さんなのね……何だか少しだけ寂しい気がするわ」
「カミラ王女……私も何だか同じ気持ちな気がするな…」
「初めまして、カンナ!エリーゼ叔母さんだよー!」
エリーゼはそう言ってカンナの顔を覗き込んだ。
「はは、エリーゼ…まだ叔母さんって言うほどの年齢じゃないだろ?」
「うーん、確かにおばさんって言われるのはあんまりいい気分じゃないかも……なら、これからはエリーゼお姉さんって呼んでもらわないとね!」
すると、カンナがふにゃりと笑みを浮かべた。
「あ、カンナが……」
「笑ってるな」
「かっわいいー!!ほら、サクラ今の見た!?」
「はっはい!凄く可愛らしくて…癒されてしまいました……」
サクラもうっとりとした表情でカンナを見ていた。
「笑った顔は、どちらかというとフローラに似てるんじゃない?」
タクミが少し笑みを零して言った。
「僕も同じ事思った。性格は…カムイ兄さんみたいにお人好しになったりしてね?」
「僕達もカンナがどんな感じに成長するのか楽しみだよ」
「困った事があったら、いつでも頼ってくれ」
「ありがとう、兄さん達」
「皆様の温かいご好意…本当に感謝致します」
そして兄妹たちと別れた後、僕達はマイルームへと戻った。
「カムイさんのご兄妹達は本当に素晴らしいお方ばかりですね」
「うん、凄く誇りに思ってるよ。あんな兄妹たちがいてくれて、僕は凄く幸せだな……」
フローラは、ふふっと笑みを浮かべると彼女の腕の中にいるカンナに視線を落とした。
「あっ……」
「…寝ちゃったんだね」
カンナはいつの間にかスヤスヤと寝息を立てて眠っていた。
「手もこんなに小さいなんて……」
僕は眠っているカンナの手に自分の指をあてがうと、キュッと握り返してきてくれた。
「!今、握り返した……!」
「ふふ、夢の中にもカムイさんが出てきているのかもしれませんね」
するとフローラは僕の肩に体を預けてきた。
「私、凄く幸せです……カンナも生まれてきてくれて、カムイさんのお傍にられて
…」
「ああ…僕もだよ。この幸せも僕達の手で守っていかなきゃね。だから…ずっと傍にいてくれ、フローラ」
「はい、もちろんです…カムイさん」
__その時、眠っているカンナがまた笑ったような気がした……
~end~