if short dream
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「カムイーっ!!」
マイキャッスルで外を歩いていると、キヌさんが後ろから抱きついてきた。
「わっ、キヌさん…!」
「えへへ、びっくりした?」
「しましたよ…」
可愛らしく悪戯な笑みを浮かべる彼女に自然と笑みが溢れた。
「おやおや、真昼間からベタベタと……見苦しいですねぇ」
するとこの光景を見ていたのかアサマさんが相変わらず微笑んだままそう毒付いた。
「アっアサマさん……」
「あ、アサマだー!アサマも一緒に遊ぼうよ!!」
キヌさんは何も悪びれる様子はなくアサマさんにそう誘い掛けた。
「いえ、私は結構です。そんな暑苦しいところに入ったら倒れてしまいそうなので」
「えー、つまんないのー…」
ぶぅ、と頬を膨らませるキヌさんに対して彼の態度は変わらない。
「……えい!」
「あっ…」
キヌさんはアサマさんの隙を見て、彼のいつも持っている祓串を取り上げた。
「こら、返しなさい!」
「やだねー!返して欲しかったらあたしと遊んでよ!」
そう言ってキヌさんはそのまま走り出してしまった。
「やれやれ……カムイ様、あなたも手伝ってください。一人であのお方を追い掛けるのは非常に疲れますので…」
「あ、はい…」
アサマさんにそう頼まれキヌさんを追い掛ける。
「キヌさん、待ってください!」
「あ、カムイも遊んでくれるの?ほらほら、こっちだよー!」
何故か私も遊んでいると勘違いされ、キヌさんはどんどん逃げていく。
さすが妖狐…すばしっこいですね…
アサマさんもキヌさんを追いかけていたけれど、途中で追うのをやめてしまった。
「はぁ…キヌさんの相手をするのは時間の無駄ですね。まあ、いいでしょう。祓串など道具屋にいくらでもあるのですから」
「ちょっとー!追いかけて来てよー!」
途中で追いかけて来なくなった事に気付いたキヌさんが頬を膨らませながらそう叫んでいた。
「その祓串はあなたに差し上げますよ」
「え、何で?」
「さっきも言ったでしょう。道具屋にはたくさんあるのです、手に入れる事など容易い事なので」
キヌさんは“それじゃあ意味がな~い!”とまたもや不機嫌になった。
「…ということなので、カムイ様。新しい祓串の方、頼みましたよ」
「はい……え?」
何かおかしな展開へ発展している事に思わず変な声が出てしまった。
「あ、ならカムイとお買い物~!!」
「アっアサマさん…何故そうなるのですか……」
「今日も良い天気ですねぇ」
彼はいつものようにそう言いながら、どこかへ去って行ってしまった。
「ね、早くお買い物行こ!」
「えぇ…?」
まったく…この二人には一生敵わない気がします……。
~end~
マイキャッスルで外を歩いていると、キヌさんが後ろから抱きついてきた。
「わっ、キヌさん…!」
「えへへ、びっくりした?」
「しましたよ…」
可愛らしく悪戯な笑みを浮かべる彼女に自然と笑みが溢れた。
「おやおや、真昼間からベタベタと……見苦しいですねぇ」
するとこの光景を見ていたのかアサマさんが相変わらず微笑んだままそう毒付いた。
「アっアサマさん……」
「あ、アサマだー!アサマも一緒に遊ぼうよ!!」
キヌさんは何も悪びれる様子はなくアサマさんにそう誘い掛けた。
「いえ、私は結構です。そんな暑苦しいところに入ったら倒れてしまいそうなので」
「えー、つまんないのー…」
ぶぅ、と頬を膨らませるキヌさんに対して彼の態度は変わらない。
「……えい!」
「あっ…」
キヌさんはアサマさんの隙を見て、彼のいつも持っている祓串を取り上げた。
「こら、返しなさい!」
「やだねー!返して欲しかったらあたしと遊んでよ!」
そう言ってキヌさんはそのまま走り出してしまった。
「やれやれ……カムイ様、あなたも手伝ってください。一人であのお方を追い掛けるのは非常に疲れますので…」
「あ、はい…」
アサマさんにそう頼まれキヌさんを追い掛ける。
「キヌさん、待ってください!」
「あ、カムイも遊んでくれるの?ほらほら、こっちだよー!」
何故か私も遊んでいると勘違いされ、キヌさんはどんどん逃げていく。
さすが妖狐…すばしっこいですね…
アサマさんもキヌさんを追いかけていたけれど、途中で追うのをやめてしまった。
「はぁ…キヌさんの相手をするのは時間の無駄ですね。まあ、いいでしょう。祓串など道具屋にいくらでもあるのですから」
「ちょっとー!追いかけて来てよー!」
途中で追いかけて来なくなった事に気付いたキヌさんが頬を膨らませながらそう叫んでいた。
「その祓串はあなたに差し上げますよ」
「え、何で?」
「さっきも言ったでしょう。道具屋にはたくさんあるのです、手に入れる事など容易い事なので」
キヌさんは“それじゃあ意味がな~い!”とまたもや不機嫌になった。
「…ということなので、カムイ様。新しい祓串の方、頼みましたよ」
「はい……え?」
何かおかしな展開へ発展している事に思わず変な声が出てしまった。
「あ、ならカムイとお買い物~!!」
「アっアサマさん…何故そうなるのですか……」
「今日も良い天気ですねぇ」
彼はいつものようにそう言いながら、どこかへ去って行ってしまった。
「ね、早くお買い物行こ!」
「えぇ…?」
まったく…この二人には一生敵わない気がします……。
~end~