if short dream
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「ふぅ……」
夜のマイキャッスルの見回りも終わり、私はマイルームで一息つこうとしていた。
コンコン
「?誰でしょう……」
こんな夜遅くに訪問してくるなんて…
疑問に思いながらも部屋の入り口へと駆け寄りドアノブに手を掛けた。
「「こんばんは、カムイ姉さん」」
「ええと…こんばんは……」
そこに居たのは、何故か互いに押しのけ合っているタクミさんとレオンさんだった。
「二人共どうかしたんですか?」
「僕は姉さんの部屋に訪問しようとしたんだけど…」
「僕も訪問しようとしたら、偶然にも同じ事を考えてたらしいこの人に会っちゃってさ」
今度は互いを睨みながら二人はそれぞれそう告げた。
「そっそうだったんですか……とりあえず、二人共中に入ってください」
彼等は相変わらず睨み合いながら“お邪魔します”と言い中に入った。
「今、お茶を入れますから…」
「それなら僕がやるよ」
「レオンさん?」
お茶を準備しようとした私の腕を掴んでそう申し出てくれたのはレオンさんだった。
「待った。それなら僕がやる」
「…タクミ王子に紅茶の淹れ方が分かるのか?」
「別に紅茶じゃなくても、緑茶があるはずだ。そっちを淹れるからあなたはどうぞご自分の分にだけ紅茶を淹れてください?」
「はぁ?勝手に決めないでくれるかな……」
さっきよりもさらに空気が悪くなった二人にハラハラしながらも、私がその間に割って入る事によって落ち着かせた。
「やっやっぱり私が淹れるので大丈夫です!お二人は座って待っていてください」
「…姉さんがそこまで言うなら……」
「仕方ない……」
二人は渋々といった感じでベッドの端に離れて座った。
そして紅茶を三人分淹れて彼等の元に歩いて行く。
「すみません、今回は紅茶を淹れたのですが……タクミさんは大丈夫でしたか?」
「別にカムイ姉さんが淹れたものなら何だって構わないよ。紅茶だって嫌いな訳じゃないからね」
タクミさんはそう言って少しだけ笑った。
「そうですか、よかった。あ、どうぞ」
「「ありがとう」」
二人にそれぞれティーカップを渡した。
「…うん、香りもしっかりしてて美味しいよ」
「ありがとうございます。これもジョーカーさんが教えてくれたお陰ですかねっ」
「…ジョーカーに?」
最初に反応したのはタクミさんだった。
「え?はい…今、ジョーカーさんに紅茶の淹れ方を教えてもらってる途中なんですよ。この前はちょっと色々あって、私の淹れた紅茶に彼が手を加えてしまっていましたが……今はあの時の改善点を少しずつ直して淹れています」
「へぇ……ジョーカーにね…」
「もうそこまでか……」
そう言うと彼等は難しい顔をしていた。
「「ここは早くしないと取られるのも時間の問題かな……」」
「え?」
二人が何かボソリと呟いた気がしたけれどよく聞こえなかった。
「いや、こっちの話だよ」
「うん。だから気にしないで…」
「そうですか…?」
少し気になったけれど、二人がそう言うなら仕方ない…
「……カムイ姉さん」
「何です………っ!?レっレオンさん……?」
レオンさんの方を振り向くと、急に彼に手を重ねられ顔を近づけてきた。
「姉さんは…僕の事、どう思ってる?」
「どうって……」
「姉さん」
「きゃっ!?」
次はタクミさんによって振り向かされ、今度は彼の顔がすぐ近くにあった。
「カムイ姉さん…あのさ、僕…ずっとあなたの事が……」
「タクミさん…?」
すると、タクミさんが何かを言い終えるよりも早くレオンさんが間に入ってきた。
「ちょっと…僕が最初に姉さんと話してたんだけど。邪魔しないでくれる?」
「それは失礼したね。だけど、もたもたしてると後悔しそうだったんでね」
「あ、あの~……」
「「カムイ姉さん」」
気付けば私は二人に押し倒されていた。
「あなたは…」
「僕とタクミ王子…」
「「どっちを取るの?教えてよ、姉さん……」」
~end~
夜のマイキャッスルの見回りも終わり、私はマイルームで一息つこうとしていた。
コンコン
「?誰でしょう……」
こんな夜遅くに訪問してくるなんて…
疑問に思いながらも部屋の入り口へと駆け寄りドアノブに手を掛けた。
「「こんばんは、カムイ姉さん」」
「ええと…こんばんは……」
そこに居たのは、何故か互いに押しのけ合っているタクミさんとレオンさんだった。
「二人共どうかしたんですか?」
「僕は姉さんの部屋に訪問しようとしたんだけど…」
「僕も訪問しようとしたら、偶然にも同じ事を考えてたらしいこの人に会っちゃってさ」
今度は互いを睨みながら二人はそれぞれそう告げた。
「そっそうだったんですか……とりあえず、二人共中に入ってください」
彼等は相変わらず睨み合いながら“お邪魔します”と言い中に入った。
「今、お茶を入れますから…」
「それなら僕がやるよ」
「レオンさん?」
お茶を準備しようとした私の腕を掴んでそう申し出てくれたのはレオンさんだった。
「待った。それなら僕がやる」
「…タクミ王子に紅茶の淹れ方が分かるのか?」
「別に紅茶じゃなくても、緑茶があるはずだ。そっちを淹れるからあなたはどうぞご自分の分にだけ紅茶を淹れてください?」
「はぁ?勝手に決めないでくれるかな……」
さっきよりもさらに空気が悪くなった二人にハラハラしながらも、私がその間に割って入る事によって落ち着かせた。
「やっやっぱり私が淹れるので大丈夫です!お二人は座って待っていてください」
「…姉さんがそこまで言うなら……」
「仕方ない……」
二人は渋々といった感じでベッドの端に離れて座った。
そして紅茶を三人分淹れて彼等の元に歩いて行く。
「すみません、今回は紅茶を淹れたのですが……タクミさんは大丈夫でしたか?」
「別にカムイ姉さんが淹れたものなら何だって構わないよ。紅茶だって嫌いな訳じゃないからね」
タクミさんはそう言って少しだけ笑った。
「そうですか、よかった。あ、どうぞ」
「「ありがとう」」
二人にそれぞれティーカップを渡した。
「…うん、香りもしっかりしてて美味しいよ」
「ありがとうございます。これもジョーカーさんが教えてくれたお陰ですかねっ」
「…ジョーカーに?」
最初に反応したのはタクミさんだった。
「え?はい…今、ジョーカーさんに紅茶の淹れ方を教えてもらってる途中なんですよ。この前はちょっと色々あって、私の淹れた紅茶に彼が手を加えてしまっていましたが……今はあの時の改善点を少しずつ直して淹れています」
「へぇ……ジョーカーにね…」
「もうそこまでか……」
そう言うと彼等は難しい顔をしていた。
「「ここは早くしないと取られるのも時間の問題かな……」」
「え?」
二人が何かボソリと呟いた気がしたけれどよく聞こえなかった。
「いや、こっちの話だよ」
「うん。だから気にしないで…」
「そうですか…?」
少し気になったけれど、二人がそう言うなら仕方ない…
「……カムイ姉さん」
「何です………っ!?レっレオンさん……?」
レオンさんの方を振り向くと、急に彼に手を重ねられ顔を近づけてきた。
「姉さんは…僕の事、どう思ってる?」
「どうって……」
「姉さん」
「きゃっ!?」
次はタクミさんによって振り向かされ、今度は彼の顔がすぐ近くにあった。
「カムイ姉さん…あのさ、僕…ずっとあなたの事が……」
「タクミさん…?」
すると、タクミさんが何かを言い終えるよりも早くレオンさんが間に入ってきた。
「ちょっと…僕が最初に姉さんと話してたんだけど。邪魔しないでくれる?」
「それは失礼したね。だけど、もたもたしてると後悔しそうだったんでね」
「あ、あの~……」
「「カムイ姉さん」」
気付けば私は二人に押し倒されていた。
「あなたは…」
「僕とタクミ王子…」
「「どっちを取るの?教えてよ、姉さん……」」
~end~