if short dream
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「はぁ!でやぁっ!」
「くっ…!」
今はマークス兄さん……否、恋人でもあるマークスさんと稽古の最中だ。
「見事だ、カムイ。また強くなったな」
「ありがとうございます」
マークスさんはふっと笑みをこぼすと私の頭を優しく撫でた。
「……」
「…?どうかしたんですか?」
私を見つめる彼の表情が少し悲しそうになっているのに気が付いた。
「あっあぁ…すまない。少し……嫌な事が思い浮かんでな…」
「嫌なこと……?」
まだ悲しそうな顔をするマークスさんに、私はいてもたってもいられなくなり彼の手を取った。
「私でよければ……なんでも話してください」
「カムイ……そう、だな」
マークスさんは少し間を置くとゆっくりと話し出した。
「お前は…暗夜側に付いてくれたな。それはとても嬉しい事だと感じている。…だか、時々脳裏に浮かぶのだ……」
「……」
「お前が、白夜側に付いて…私と一騎打ちをしている……そんな光景がな…」
マークスさんの言葉を聞いて私は何故だか他人事では無いと強く感じた。
もちろん現在でそれはありえない話だ。
ましてや大好きなマークスさんと一騎打ちだなんて……
「一騎打ちの結果……私がお前に敗れてな。だが、憎しみなどといった負の感情は一切なくて………カムイ?」
「っ……」
彼の話を聞いていると突然涙が止まらなくなったのだ。
「何故、泣いている…?」
「分かりません……だけど…いつか、違う世界で…そんなことがあったような気がして……ッ」
するとマークスさんは私を強く抱きしめた。
「すまない、お前を悲しませるようなことをして……だが、今度こそはお前を…離しはしない」
「ぅっ……ッ」
私はただ彼の腕の中で頷くことしかできなかった。
とても…遠い遠い記憶……
倒れた愛しいあなたを抱きかかえてただ泣きじゃくる私がいる。
__マークス兄さんっ…!!嫌です、こんな……こんな別れ方ッ…!!
__カムイ……泣くな…お前は、笑顔が一番…似合うのだからな……
__兄さんっ!!!
__最期に見れる顔が…お前で、よかった………カムイ……
__愛している…………
たとえ…あなたを失った世界があったとしても
__今度こそは……あなたを…あなたの傍で永遠に愛し続けます。
~end~
「くっ…!」
今はマークス兄さん……否、恋人でもあるマークスさんと稽古の最中だ。
「見事だ、カムイ。また強くなったな」
「ありがとうございます」
マークスさんはふっと笑みをこぼすと私の頭を優しく撫でた。
「……」
「…?どうかしたんですか?」
私を見つめる彼の表情が少し悲しそうになっているのに気が付いた。
「あっあぁ…すまない。少し……嫌な事が思い浮かんでな…」
「嫌なこと……?」
まだ悲しそうな顔をするマークスさんに、私はいてもたってもいられなくなり彼の手を取った。
「私でよければ……なんでも話してください」
「カムイ……そう、だな」
マークスさんは少し間を置くとゆっくりと話し出した。
「お前は…暗夜側に付いてくれたな。それはとても嬉しい事だと感じている。…だか、時々脳裏に浮かぶのだ……」
「……」
「お前が、白夜側に付いて…私と一騎打ちをしている……そんな光景がな…」
マークスさんの言葉を聞いて私は何故だか他人事では無いと強く感じた。
もちろん現在でそれはありえない話だ。
ましてや大好きなマークスさんと一騎打ちだなんて……
「一騎打ちの結果……私がお前に敗れてな。だが、憎しみなどといった負の感情は一切なくて………カムイ?」
「っ……」
彼の話を聞いていると突然涙が止まらなくなったのだ。
「何故、泣いている…?」
「分かりません……だけど…いつか、違う世界で…そんなことがあったような気がして……ッ」
するとマークスさんは私を強く抱きしめた。
「すまない、お前を悲しませるようなことをして……だが、今度こそはお前を…離しはしない」
「ぅっ……ッ」
私はただ彼の腕の中で頷くことしかできなかった。
とても…遠い遠い記憶……
倒れた愛しいあなたを抱きかかえてただ泣きじゃくる私がいる。
__マークス兄さんっ…!!嫌です、こんな……こんな別れ方ッ…!!
__カムイ……泣くな…お前は、笑顔が一番…似合うのだからな……
__兄さんっ!!!
__最期に見れる顔が…お前で、よかった………カムイ……
__愛している…………
たとえ…あなたを失った世界があったとしても
__今度こそは……あなたを…あなたの傍で永遠に愛し続けます。
~end~