if short dream
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戦争が終わり、白夜と暗夜が手を取り合って順調に平和へと歩み出した頃…
今日は暗夜王国で新たな王となったマークス兄さんの下、舞踏会が行われることになった。
白夜の兄妹……リョウマ兄さん達も呼んで盛大にもてなすそう。
「カムイ」
「レオンさん。どうしたんですか?」
先の戦争結ばれ夫となったレオンさんが私の元へ歩み寄ってきた。
「どうした、じゃないよ…今日は舞踏会でしょ?君をパートナーにしに来たんだよ」
「え…私なんかでいいんですか?」
「何言ってるんだよ…カムイ以外と踊る気なんてないし、他の男と踊られるなんてそれこそ許すまじ行為だからね?それで、受けてくれるの?」
「はいっ、もちろんです!」
レオンさんは私の返事を聞くと満足そうに微笑み、私の顔に自分の顔を近づけてきた。
「今夜は僕がしっかりとエスコートするからね。……今から楽しみだよ」
そう言って私に軽いキスを落とすとそのまま去って行った。
「カムイおねーちゃん!」
今度はエリーゼさんが私に飛びついてきた。
「カミラお姉ちゃんが今夜のドレスを選んであげるから来なさいって!」
「カミラ姉さんが?」
「うん!ほら、早く行こ!」
エリーゼさんに手を引かれカミラ姉さんの待つ部屋へと向かった。
「あら、来たわねカムイ。会いたかったわ」
カミラ姉さんは私を見ると早々抱き締めてきた。
「カっカミラ姉さん…本題を……」
「ああ、そうだったわね。あなたのために用意したの。好きなのを選んでちょうだい」
「わあ、すごい数です……」
目の前にはいくつものドレスが並んでいた。
「これは悩みますね……」
暗夜のドレスはどれも黒や紫といった闇をイメージしたデザインの物が多かった。
「ねぇねぇ、これなんてどうかな?カムイおねえちゃんに似合うと思うな!」
「素敵ですね…でも、私には少し大人っぽ過ぎるのでは……」
そのドレスは黒と紫が基調とされており、オフショルダーになっているものだった。
「あら、そんなことないわよ。あなたなら何を着ても似合うに決まってるわ。それに…これならあなたの旦那様が喜ぶに違いないもの」
「レオンさんが…?」
カミラ姉さんの意味深な言葉が少し疑問に思ったけれど二人の後押しもあってこのドレスを着る事にした。
そして夕方になり、選んだドレスを着て髪もセットしてもらい準備は万端になった。
「まあ……綺麗よ、カムイ。私があなたをエスコートしたいくらい…」
「すっごーい!カムイおねーちゃん、いつにも増してすっごく綺麗だよーっ!!」
「あっありがとうございます…何だか、照れちゃいますね」
二人に褒められ少し照れ臭くなってしまう。
「あ、そろそろリョウマ兄さん達が来る頃ですね。私、出迎えに行って……」
「待ちなさい。その姿を最初に見せなきゃいけないのは誰かしら?」
「え?」
「もぉー、おねえちゃんったら鈍感なんだからー!レオンおにいちゃんに決まってるでしょ?」
私はそう言われてハッとした。
…そういえば、レオンさんは結構嫉妬深い性格でしたね……
それに二人の言う通り、夫であるレオンさんに一番に見てもらいたいのは確かだ。
「…レオンさんのところに行って来ますね」
「うふふ、行ってらっしゃい」
「また後でねー!」
私は部屋を後にするとレオンさんの姿を探し始めた。
「どこにいるんでしょう……」
「探してるのって、僕のこと?」
後ろからフワッと抱き締められた感触と共にそう耳元で囁かれた。
「レっレオンさん!いたんですか…?」
「君が部屋から出てきた時がちょうど見えたんだ。…その格好、僕が最初に見れたんだよね?」
「そう、ですね……私も…一番はあなたに見てもらいたくて……」
「あぁーもう…何で君はそんな可愛いんだよ……」
レオンさんは少し照れたように私の肩に顔を埋めてきた。
「すごく綺麗だよ…今夜、覚悟しといてよ?」
「レオンさん……もう…」
「あっ!お母様、お父様!!」
「お母さーん!」
「げっ…!?」
「まあ…」
向こうから手を振りながらやって来たのは私達の息子達であるカンナとフォレオだった。
「お母様見てください!どうですか?このドレス!」
「とっても似合ってますよ、フォレオ」
「わぁ、ありがとうございます!」
さっきからフォレオを見る目があまりよくないレオンさん。
まあ、レオンさんの性格だから無理もないでしょう……
「お母さんお母さん!僕もどうかな?初めてこんなきっちりした服着たんだけど…」
「カンナもとってもよく似合ってますよ」
「わーい!ありがとうお母さん!」
カンナはそう言って私に抱き着いてきた。
「……レオンさん、まだ怒ってるんです?」
「お父様…?」
「……フォレオ。何故お前は男なのにドレスを着ている?」
「だって…僕、ふわふわしたドレスの方が好みですし……」
フォレオは私の後ろに隠れるようにしてそう言った。
「カンナは良しとして…頼むからこんな時ぐらい男らしくしてくれよ……」
「まあ、いいじゃないですか。これがフォレオのやり方なんですから」
私はレオンさんをなだめながらフォレオの方を見た。
「フォレオは気にしなくていいですからね。あなたはあなたのやりたい様にやればいいんですから」
「!お母様…はいっ!」
フォレオは私の言葉を聞くと嬉しそうに頷いた。
「フォレオ、ジークベルト達のところに行こう!」
「はい!」
カンナとフォレオへそのまま子供達の所へ走って行った。
「はぁ……カムイはフォレオを甘やかしすぎなんだよ」
「ほらほら、レオンさん。その話はもう終わりです。リョウマ兄さん達をお出迎えに行きますよ!」
「ちょっ、待って……!ったく、しょうがないなぁ……」
___夢の時間の始まりは、これからです。
~end~
暗夜編という設定の元で書いたつもりですが、リョウマ達は生きているということにしてあります(^^;;
今日は暗夜王国で新たな王となったマークス兄さんの下、舞踏会が行われることになった。
白夜の兄妹……リョウマ兄さん達も呼んで盛大にもてなすそう。
「カムイ」
「レオンさん。どうしたんですか?」
先の戦争結ばれ夫となったレオンさんが私の元へ歩み寄ってきた。
「どうした、じゃないよ…今日は舞踏会でしょ?君をパートナーにしに来たんだよ」
「え…私なんかでいいんですか?」
「何言ってるんだよ…カムイ以外と踊る気なんてないし、他の男と踊られるなんてそれこそ許すまじ行為だからね?それで、受けてくれるの?」
「はいっ、もちろんです!」
レオンさんは私の返事を聞くと満足そうに微笑み、私の顔に自分の顔を近づけてきた。
「今夜は僕がしっかりとエスコートするからね。……今から楽しみだよ」
そう言って私に軽いキスを落とすとそのまま去って行った。
「カムイおねーちゃん!」
今度はエリーゼさんが私に飛びついてきた。
「カミラお姉ちゃんが今夜のドレスを選んであげるから来なさいって!」
「カミラ姉さんが?」
「うん!ほら、早く行こ!」
エリーゼさんに手を引かれカミラ姉さんの待つ部屋へと向かった。
「あら、来たわねカムイ。会いたかったわ」
カミラ姉さんは私を見ると早々抱き締めてきた。
「カっカミラ姉さん…本題を……」
「ああ、そうだったわね。あなたのために用意したの。好きなのを選んでちょうだい」
「わあ、すごい数です……」
目の前にはいくつものドレスが並んでいた。
「これは悩みますね……」
暗夜のドレスはどれも黒や紫といった闇をイメージしたデザインの物が多かった。
「ねぇねぇ、これなんてどうかな?カムイおねえちゃんに似合うと思うな!」
「素敵ですね…でも、私には少し大人っぽ過ぎるのでは……」
そのドレスは黒と紫が基調とされており、オフショルダーになっているものだった。
「あら、そんなことないわよ。あなたなら何を着ても似合うに決まってるわ。それに…これならあなたの旦那様が喜ぶに違いないもの」
「レオンさんが…?」
カミラ姉さんの意味深な言葉が少し疑問に思ったけれど二人の後押しもあってこのドレスを着る事にした。
そして夕方になり、選んだドレスを着て髪もセットしてもらい準備は万端になった。
「まあ……綺麗よ、カムイ。私があなたをエスコートしたいくらい…」
「すっごーい!カムイおねーちゃん、いつにも増してすっごく綺麗だよーっ!!」
「あっありがとうございます…何だか、照れちゃいますね」
二人に褒められ少し照れ臭くなってしまう。
「あ、そろそろリョウマ兄さん達が来る頃ですね。私、出迎えに行って……」
「待ちなさい。その姿を最初に見せなきゃいけないのは誰かしら?」
「え?」
「もぉー、おねえちゃんったら鈍感なんだからー!レオンおにいちゃんに決まってるでしょ?」
私はそう言われてハッとした。
…そういえば、レオンさんは結構嫉妬深い性格でしたね……
それに二人の言う通り、夫であるレオンさんに一番に見てもらいたいのは確かだ。
「…レオンさんのところに行って来ますね」
「うふふ、行ってらっしゃい」
「また後でねー!」
私は部屋を後にするとレオンさんの姿を探し始めた。
「どこにいるんでしょう……」
「探してるのって、僕のこと?」
後ろからフワッと抱き締められた感触と共にそう耳元で囁かれた。
「レっレオンさん!いたんですか…?」
「君が部屋から出てきた時がちょうど見えたんだ。…その格好、僕が最初に見れたんだよね?」
「そう、ですね……私も…一番はあなたに見てもらいたくて……」
「あぁーもう…何で君はそんな可愛いんだよ……」
レオンさんは少し照れたように私の肩に顔を埋めてきた。
「すごく綺麗だよ…今夜、覚悟しといてよ?」
「レオンさん……もう…」
「あっ!お母様、お父様!!」
「お母さーん!」
「げっ…!?」
「まあ…」
向こうから手を振りながらやって来たのは私達の息子達であるカンナとフォレオだった。
「お母様見てください!どうですか?このドレス!」
「とっても似合ってますよ、フォレオ」
「わぁ、ありがとうございます!」
さっきからフォレオを見る目があまりよくないレオンさん。
まあ、レオンさんの性格だから無理もないでしょう……
「お母さんお母さん!僕もどうかな?初めてこんなきっちりした服着たんだけど…」
「カンナもとってもよく似合ってますよ」
「わーい!ありがとうお母さん!」
カンナはそう言って私に抱き着いてきた。
「……レオンさん、まだ怒ってるんです?」
「お父様…?」
「……フォレオ。何故お前は男なのにドレスを着ている?」
「だって…僕、ふわふわしたドレスの方が好みですし……」
フォレオは私の後ろに隠れるようにしてそう言った。
「カンナは良しとして…頼むからこんな時ぐらい男らしくしてくれよ……」
「まあ、いいじゃないですか。これがフォレオのやり方なんですから」
私はレオンさんをなだめながらフォレオの方を見た。
「フォレオは気にしなくていいですからね。あなたはあなたのやりたい様にやればいいんですから」
「!お母様…はいっ!」
フォレオは私の言葉を聞くと嬉しそうに頷いた。
「フォレオ、ジークベルト達のところに行こう!」
「はい!」
カンナとフォレオへそのまま子供達の所へ走って行った。
「はぁ……カムイはフォレオを甘やかしすぎなんだよ」
「ほらほら、レオンさん。その話はもう終わりです。リョウマ兄さん達をお出迎えに行きますよ!」
「ちょっ、待って……!ったく、しょうがないなぁ……」
___夢の時間の始まりは、これからです。
~end~
暗夜編という設定の元で書いたつもりですが、リョウマ達は生きているということにしてあります(^^;;