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※エフラム逆トリ夢の夢主設定です。
あの日からどれだけ日が経ったのだろう。
エフラムが私の前に現れて、ほんの数日だけど一緒に過ごして…恋をした。
だけど今は…その彼はもうここにはいない。
エフラムは帰るべきところに帰って行ったんだ。
それからというもの、私は普段通りに大学へ通いバイトもこなすといういつもの生活を送っていた。
心の傷は…癒えてはいなかったけど……
あれだけプレイしていた聖魔の光石も、今では手を出せなくなっていた。
キャラクターとしてのエフラムを見るのが辛いんだ…
だから同じようにヒーローズの方にも手をつけていない。
「ただいま~…」
バイトが終わり、帰宅して自分だけの声が家の中に響く。
…あの時以外は当たり前の事、だったのにな…
「ダメだダメだ…考えたら、また…」
私は頭をぶんぶんと横に振って靴を脱ぐと部屋に上がった。
テレビを見ながら一人晩御飯を食べる。
好きな芸能人が出ているドラマを見ていても、前ほどの熱は感じられない。
それだけじゃない。
好物を口にしても、友達と遊んでいても…
…エフラムが居なくなってから、何をするにしても何も感じる事が出来なくなってしまった。
まるで見るもの全てに色が無くなり、心にぽっかりと穴が開いてしまったというのはまさにこの事を言うのだろう。
今の私はまさにそんな状態だった。
食事も喉を通らなくなり中断して私はベッドへ横になる。
「…会いたいよ、エフラム……」
あの日…エフラムが帰るべきところに帰った時以来に彼の名前を口にした。
私はそっと目を閉じる。
頬に一筋の涙が伝っていくのを感じながら…
夢を、見た気がした。
内容は思い出せないけど…どこか温かくて、ずっと見ていたくなるような……
___ナマエ…俺はもう一度お前と……
「ああっ!良かった!この世界に来てくれてありがとう!異界の大英雄様!」
「……ん…?」
目を開けると、そこには見た事がある赤い髪の女性が。
それに…この台詞も聞き覚えがあるような……
「アンナ…さん……?」
本当にポロっと…無意識に口がその名前を呼んでいた。
…私の大好きなゲームに登場するお馴染みのキャラクターの名前を……
「え…?どうして私の名前を…あ、大英雄様だから名前なんかお見通しってわけね!?……いや、でも待って…あなた、本当に伝説の英雄?何かそうは見えないんだけど……」
ああ、そうだ思い出した…
この台詞はヒーローズを始めた時、一番最初に見るシーンで流れていたものだ。
正直、もうだいぶ前の事過ぎて忘れてたよ…
でも…何で今更その場面が夢に出てくるんだろう。
「いたぞ、殺せ!」
少し離れたところからエンブラ兵がこちらに追って来ているのが見える。
ゲームでは会話文だけだったけど、実際…というか夢で見たらこんな感じだったんだな~…
「くっ…エンブラ兵がもうこんなところにまで…!あなたは下がってて!敵は私がなんとかするわ!」
「あ……」
呑気な事を考えていると、アンナさんは斧を手にエンブラ兵へと駆けて行った。
少しするとエンブラ兵を片付けた彼女がこちらに戻ってくる。
しかし夢にしては妙にリアルというか…
アンナさんがエンブラ兵と戦っている時、ゲームで流血表現なんて無かったのにさっきは普通に相手が血を流して倒れていった。
彼女が手に持つ斧の刃部分にも返り血がしっかりと付いている。
今回の夢はよりリアルに近付けてある設定って事…?
「ふぅ…なんとか片付いたわね。私はアンナ。アスク王国の特務機関の長よ」
まさかヒーローズでの内容を自分が本当に召喚士としての夢を見れるとは…
それに物語の一番初めから…何でヒーローズなのかは謎だけども。
「…そして現れたのが、貴女なの……って、聞いてる?」
「あ…え?」
「え?じゃなくて!今の説明、ちゃんと聞いてたの?」
アンナさんが少しジトっとした目でそう聞いてくる。
「あー…聞いてなかったというか、もう聞いた事あるし夢なんだから別にいいかなというか……」
「夢…?貴女、何言ってるの?もしかして召喚されたはずみでまだ混乱してるとか?」
「は…?」
夢で登場人物にそんな返しをされる事なんてあるだろうか。
…少なくとも私は今ので初めてだ。
私は試しに王道だが自分の頬を思い切りつねってみた。
「痛い…え、痛いんだけど……」
うーん…これは新しい夢かもしれない…
いや、でも現実で自分の体も一緒につねっているからという可能性も考えられるかも。
「あの、アンナさん。試しに私の頬をつねってくれませんか?」
「ええ?いきなりどうしたのよ…でも、混乱してるなら試すのもありかもね」
彼女は少し戸惑いながらも私の頬をつねってくれた。
うん…これは痛い。
自分でやった時よりも痛いぞ…!
「いっ痛い…なんで?これは夢…夢、のはずなのに……」
その時、私はハッとするように思い出した。
“ナマエ、愛してる。心から…お前を……”
かつてエフラムが私に言ってくれた言葉。
彼と過ごしたあの日々が頭の中に一気に流れてきたんだ。
「じゃあ…もしかして、ここは本当にヒーローズの……?」
過去にエフラムが私の世界…現実に現れた事があるため、そう思うのにはあまり時間がかからなかった。
こんなの到底信じられないけど…その信じられないような体験を以前もしている。
今度は私が本当に召喚士としてヒーローズの世界にやってきたという事…?
じゃあ……
「見つけたぞ!こっちだ、囲め!」
そしていつの間にか手にはブレイザブリクが渡されていて、いつの間にかまたエンブラ兵がこちらに迫って来ていた。
「くっ、また…本当にしつこい連中ね。まずい、敵の数が多いわ。私一人じゃ……あなただけでも今のうちに逃げ…」
その時、私の持つブレイザブリクが一瞬光った。
「え…?今の光…」
五色の光が撃ち放たれる。
これは英雄を召喚する時に放たれる光だ。
確か…一番初めに召喚される英雄は___
「__待たせたな、ナマエ。今度は俺がお前を助ける番だ」
光の中から現れたのはあの碧い色…
心臓がドクリと高鳴った。
風になびく黒いマントにジークムントを手に構えるその青年…私が何度もう一度会いたいと願った事だろう。
どうして一番最初に召喚される英雄が違うんだとか、今はそんな事どうだっていい…
「あ…あぁ…っ……!エフラムっ…!!!」
声にならない声で最愛の彼の名を呼ぶと、彼はこちらを首だけで振り向いて笑みを浮かべてくれた。
それからはエフラムが一人でエンブラの敵をなぎ倒してくれたのだ。
「エフラム、エフラム…!!」
戦闘が終わると、私は無我夢中で彼の元へ走りその体に思い切り抱きついた。
彼もまた両腕でしっかりと抱きとめてくれる。
「夢じゃ…ないんだね……っ」
「ああ…また信じられないような出来事が起きたが、もうそんな事はどうでもいい。またお前と会えた…それだけで十分だ」
「うん、うんっ…!」
エフラムを目にした時から溢れていた涙を止める事なんか出来なくて、私は彼の胸の中でただ何度も頷いていた。
「あの~…お取り込み中で悪いんだけど…いいかしら?」
アンナさんに言われやっと我に返った。
そういえばアンナさんもいたんだった…
私達は名残惜しく思いながらも一度体を離す。
「ごっごめんなさい…!私ってばつい……」
「別にそれは大丈夫よ。ええっと…取り敢えず貴女の召喚のおかげで命拾いをしたわ。ありがとう、ナマエ。貴女達の事についてもっと聞きたいところだけど…今は置いといて」
彼女は私に向き直って再び口を開く。
「それに…やっぱり、私の目に狂いはなかったわ。貴女こそ、私たちの国を救う真の英雄…そして英雄使いの資格を持つ【召喚師】なのよ!というわけで、これからもよろしくね。ナマエ」
それからはアルフォンスやシャロンと合流を果たし、攻め込んできたヴェロニカ王女達を退けさせる事に成功した。
突然の事過ぎて未だに実感が湧かない部分も正直あるけど…今度は私が召喚士としてこの世界で暮らしていく事になったのには変わりない。
それに…
「ナマエ、ナマエ…っ」
「んっ…エフラム……!」
アスク城に戻り部屋を与えてもらった後、そこでエフラムと二人きりになった途端お互いを求め合うように唇を重ね合わせた。
この世界に来て早々何してるんだって感じかもしれない…けど、胸の中にずっとあった熱い想いに嘘はつけない。
自然と足がベッドへと赴き、二人してそこへ倒れ込む。
「はぁっ…またお前に触れられるなんて夢みたいだな……」
「私も…でもエフラム、どうして現れた時私の元に来るって分かってたの…?」
「それは……」
エフラムが言うには私に召喚される前、頭の中に声が響いてきたそう。
その声は私の助けを求める声だったらしく…
次の瞬間、目の前が真っ白になって直感で私のところに行くのだと感じたらしい……不思議な話だけど。
「そうだったんだ…何か今回もよく分からない感じだね」
「だな。でも、何はともあれ良かったんじゃないか?」
「ふふっ…確かにそうかも」
私達は目を合わせてお互い笑い合う。
「…そういえば、この世界の事もナマエは知っているのか?お前は俺の世界の事を知っていただろう」
「あー…うん、この世界の事もよく知ってるよ。ただ…全部が全部知ってる訳じゃないの。なんて言えばいいかな……まだどうなるか分からないって感じ…?」
聖魔と違ってヒーローズはまだストーリーは完結してなかったはずだから…
もしかしたら私が手をつけられてなかった間に完結してるかもしれないけど…!
まあ、まだこの世界の結末は分からないという事になる。
「あ、一つ言える事は後々エイリーク達にも会わせてあげられるって事かな。…いつになるかは私次第だけど」
「?よく分からないが、今度はエイリーク達も来れるんだな。……なあ、ナマエ」
「うん?」
名前を呼ばれれば、彼は私の唇に優しいキスをしてくれた。
「これからまたよろしくな、ナマエ」
「うん…こちらこそ、エフラム!」
~end~
逆トリ夢である“together”の夢主設定のお話でした!
一度書いてみたかったんです…!内容ガバガバですが!!
本編で夢主があのまま続きをプレイしなかった未来…のお話ですかね。
逆トリ夢主とエフラムをただFEHで再会させたかっただけです、はい。((
こんな自己満足なお話に最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました!!
あの日からどれだけ日が経ったのだろう。
エフラムが私の前に現れて、ほんの数日だけど一緒に過ごして…恋をした。
だけど今は…その彼はもうここにはいない。
エフラムは帰るべきところに帰って行ったんだ。
それからというもの、私は普段通りに大学へ通いバイトもこなすといういつもの生活を送っていた。
心の傷は…癒えてはいなかったけど……
あれだけプレイしていた聖魔の光石も、今では手を出せなくなっていた。
キャラクターとしてのエフラムを見るのが辛いんだ…
だから同じようにヒーローズの方にも手をつけていない。
「ただいま~…」
バイトが終わり、帰宅して自分だけの声が家の中に響く。
…あの時以外は当たり前の事、だったのにな…
「ダメだダメだ…考えたら、また…」
私は頭をぶんぶんと横に振って靴を脱ぐと部屋に上がった。
テレビを見ながら一人晩御飯を食べる。
好きな芸能人が出ているドラマを見ていても、前ほどの熱は感じられない。
それだけじゃない。
好物を口にしても、友達と遊んでいても…
…エフラムが居なくなってから、何をするにしても何も感じる事が出来なくなってしまった。
まるで見るもの全てに色が無くなり、心にぽっかりと穴が開いてしまったというのはまさにこの事を言うのだろう。
今の私はまさにそんな状態だった。
食事も喉を通らなくなり中断して私はベッドへ横になる。
「…会いたいよ、エフラム……」
あの日…エフラムが帰るべきところに帰った時以来に彼の名前を口にした。
私はそっと目を閉じる。
頬に一筋の涙が伝っていくのを感じながら…
夢を、見た気がした。
内容は思い出せないけど…どこか温かくて、ずっと見ていたくなるような……
___ナマエ…俺はもう一度お前と……
「ああっ!良かった!この世界に来てくれてありがとう!異界の大英雄様!」
「……ん…?」
目を開けると、そこには見た事がある赤い髪の女性が。
それに…この台詞も聞き覚えがあるような……
「アンナ…さん……?」
本当にポロっと…無意識に口がその名前を呼んでいた。
…私の大好きなゲームに登場するお馴染みのキャラクターの名前を……
「え…?どうして私の名前を…あ、大英雄様だから名前なんかお見通しってわけね!?……いや、でも待って…あなた、本当に伝説の英雄?何かそうは見えないんだけど……」
ああ、そうだ思い出した…
この台詞はヒーローズを始めた時、一番最初に見るシーンで流れていたものだ。
正直、もうだいぶ前の事過ぎて忘れてたよ…
でも…何で今更その場面が夢に出てくるんだろう。
「いたぞ、殺せ!」
少し離れたところからエンブラ兵がこちらに追って来ているのが見える。
ゲームでは会話文だけだったけど、実際…というか夢で見たらこんな感じだったんだな~…
「くっ…エンブラ兵がもうこんなところにまで…!あなたは下がってて!敵は私がなんとかするわ!」
「あ……」
呑気な事を考えていると、アンナさんは斧を手にエンブラ兵へと駆けて行った。
少しするとエンブラ兵を片付けた彼女がこちらに戻ってくる。
しかし夢にしては妙にリアルというか…
アンナさんがエンブラ兵と戦っている時、ゲームで流血表現なんて無かったのにさっきは普通に相手が血を流して倒れていった。
彼女が手に持つ斧の刃部分にも返り血がしっかりと付いている。
今回の夢はよりリアルに近付けてある設定って事…?
「ふぅ…なんとか片付いたわね。私はアンナ。アスク王国の特務機関の長よ」
まさかヒーローズでの内容を自分が本当に召喚士としての夢を見れるとは…
それに物語の一番初めから…何でヒーローズなのかは謎だけども。
「…そして現れたのが、貴女なの……って、聞いてる?」
「あ…え?」
「え?じゃなくて!今の説明、ちゃんと聞いてたの?」
アンナさんが少しジトっとした目でそう聞いてくる。
「あー…聞いてなかったというか、もう聞いた事あるし夢なんだから別にいいかなというか……」
「夢…?貴女、何言ってるの?もしかして召喚されたはずみでまだ混乱してるとか?」
「は…?」
夢で登場人物にそんな返しをされる事なんてあるだろうか。
…少なくとも私は今ので初めてだ。
私は試しに王道だが自分の頬を思い切りつねってみた。
「痛い…え、痛いんだけど……」
うーん…これは新しい夢かもしれない…
いや、でも現実で自分の体も一緒につねっているからという可能性も考えられるかも。
「あの、アンナさん。試しに私の頬をつねってくれませんか?」
「ええ?いきなりどうしたのよ…でも、混乱してるなら試すのもありかもね」
彼女は少し戸惑いながらも私の頬をつねってくれた。
うん…これは痛い。
自分でやった時よりも痛いぞ…!
「いっ痛い…なんで?これは夢…夢、のはずなのに……」
その時、私はハッとするように思い出した。
“ナマエ、愛してる。心から…お前を……”
かつてエフラムが私に言ってくれた言葉。
彼と過ごしたあの日々が頭の中に一気に流れてきたんだ。
「じゃあ…もしかして、ここは本当にヒーローズの……?」
過去にエフラムが私の世界…現実に現れた事があるため、そう思うのにはあまり時間がかからなかった。
こんなの到底信じられないけど…その信じられないような体験を以前もしている。
今度は私が本当に召喚士としてヒーローズの世界にやってきたという事…?
じゃあ……
「見つけたぞ!こっちだ、囲め!」
そしていつの間にか手にはブレイザブリクが渡されていて、いつの間にかまたエンブラ兵がこちらに迫って来ていた。
「くっ、また…本当にしつこい連中ね。まずい、敵の数が多いわ。私一人じゃ……あなただけでも今のうちに逃げ…」
その時、私の持つブレイザブリクが一瞬光った。
「え…?今の光…」
五色の光が撃ち放たれる。
これは英雄を召喚する時に放たれる光だ。
確か…一番初めに召喚される英雄は___
「__待たせたな、ナマエ。今度は俺がお前を助ける番だ」
光の中から現れたのはあの碧い色…
心臓がドクリと高鳴った。
風になびく黒いマントにジークムントを手に構えるその青年…私が何度もう一度会いたいと願った事だろう。
どうして一番最初に召喚される英雄が違うんだとか、今はそんな事どうだっていい…
「あ…あぁ…っ……!エフラムっ…!!!」
声にならない声で最愛の彼の名を呼ぶと、彼はこちらを首だけで振り向いて笑みを浮かべてくれた。
それからはエフラムが一人でエンブラの敵をなぎ倒してくれたのだ。
「エフラム、エフラム…!!」
戦闘が終わると、私は無我夢中で彼の元へ走りその体に思い切り抱きついた。
彼もまた両腕でしっかりと抱きとめてくれる。
「夢じゃ…ないんだね……っ」
「ああ…また信じられないような出来事が起きたが、もうそんな事はどうでもいい。またお前と会えた…それだけで十分だ」
「うん、うんっ…!」
エフラムを目にした時から溢れていた涙を止める事なんか出来なくて、私は彼の胸の中でただ何度も頷いていた。
「あの~…お取り込み中で悪いんだけど…いいかしら?」
アンナさんに言われやっと我に返った。
そういえばアンナさんもいたんだった…
私達は名残惜しく思いながらも一度体を離す。
「ごっごめんなさい…!私ってばつい……」
「別にそれは大丈夫よ。ええっと…取り敢えず貴女の召喚のおかげで命拾いをしたわ。ありがとう、ナマエ。貴女達の事についてもっと聞きたいところだけど…今は置いといて」
彼女は私に向き直って再び口を開く。
「それに…やっぱり、私の目に狂いはなかったわ。貴女こそ、私たちの国を救う真の英雄…そして英雄使いの資格を持つ【召喚師】なのよ!というわけで、これからもよろしくね。ナマエ」
それからはアルフォンスやシャロンと合流を果たし、攻め込んできたヴェロニカ王女達を退けさせる事に成功した。
突然の事過ぎて未だに実感が湧かない部分も正直あるけど…今度は私が召喚士としてこの世界で暮らしていく事になったのには変わりない。
それに…
「ナマエ、ナマエ…っ」
「んっ…エフラム……!」
アスク城に戻り部屋を与えてもらった後、そこでエフラムと二人きりになった途端お互いを求め合うように唇を重ね合わせた。
この世界に来て早々何してるんだって感じかもしれない…けど、胸の中にずっとあった熱い想いに嘘はつけない。
自然と足がベッドへと赴き、二人してそこへ倒れ込む。
「はぁっ…またお前に触れられるなんて夢みたいだな……」
「私も…でもエフラム、どうして現れた時私の元に来るって分かってたの…?」
「それは……」
エフラムが言うには私に召喚される前、頭の中に声が響いてきたそう。
その声は私の助けを求める声だったらしく…
次の瞬間、目の前が真っ白になって直感で私のところに行くのだと感じたらしい……不思議な話だけど。
「そうだったんだ…何か今回もよく分からない感じだね」
「だな。でも、何はともあれ良かったんじゃないか?」
「ふふっ…確かにそうかも」
私達は目を合わせてお互い笑い合う。
「…そういえば、この世界の事もナマエは知っているのか?お前は俺の世界の事を知っていただろう」
「あー…うん、この世界の事もよく知ってるよ。ただ…全部が全部知ってる訳じゃないの。なんて言えばいいかな……まだどうなるか分からないって感じ…?」
聖魔と違ってヒーローズはまだストーリーは完結してなかったはずだから…
もしかしたら私が手をつけられてなかった間に完結してるかもしれないけど…!
まあ、まだこの世界の結末は分からないという事になる。
「あ、一つ言える事は後々エイリーク達にも会わせてあげられるって事かな。…いつになるかは私次第だけど」
「?よく分からないが、今度はエイリーク達も来れるんだな。……なあ、ナマエ」
「うん?」
名前を呼ばれれば、彼は私の唇に優しいキスをしてくれた。
「これからまたよろしくな、ナマエ」
「うん…こちらこそ、エフラム!」
~end~
逆トリ夢である“together”の夢主設定のお話でした!
一度書いてみたかったんです…!内容ガバガバですが!!
本編で夢主があのまま続きをプレイしなかった未来…のお話ですかね。
逆トリ夢主とエフラムをただFEHで再会させたかっただけです、はい。((
こんな自己満足なお話に最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました!!
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