マイヒーロー
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「……あ…」
ある日、私はお城の中を歩いていると思わず足を止めた光景が目に入った。
「ルカ様、あの…」
「何ですか?」
今日も女性から声をかけられている彼…ルカの姿を物陰に隠れて見ていた。
ルカはあの物腰柔らかな態度と優しさから、実は特務機関の女性に結構モテたりもする。
今だって…ルカに好意があるのはバレバレな女性が嬉しそうに会話している。
「…はぁ…何やってんだろ、私…」
「どうしたんですか?そんなところでため息なんか吐いて」
「え…って、わあぁ!?ルカ!?」
気付けば目の前に私の顔を覗き込んでいるルカの顔があって驚いた。
「いっいつの間に…さっきまで女の人と話してたはずじゃ…」
「もう話は終わりましたよ。それに、見かけてくれたのなら声を掛けてくれても良かったのに…」
「あぅ…ごめんなさい…」
思わず謝ってしまったけど、あの雰囲気に割って話しかける勇気はさすがになかったよ…
「別に謝る事ではありませんよ。…ナマエ、これから時間空いてませんか?」
「え、今から?」
「はい。よければお茶でもどうかと思いまして」
「!おっお願いします!」
思わぬお誘いに舞い上がりそうになりながら、私達はお城の庭にあるカフェスペースへと移動した。
「えっと、ルカ…その…本当によかったの?」
「?何がですか?」
「せっかく何もない時間に私なんかとお茶して…」
ルカは一瞬ポカンとした後、すぐに笑みを浮かべて口を開いた。
「何言ってるんですか。嫌でしたらまず声すら掛けてないですよ」
「そっか。よかった…」
私は少しの恥ずかしさから紅茶の入ったカップを口にした。
「…ナマエとはあまりゆっくり話せませんからね。こうして二人だけで過ごせるのは貴重かもしれないですね」
「え、そうかな?」
「そうですよ。貴女はいつも違う英雄と話していたり、とにかく話しかける機会も中々ないものなんですよ」
「ええ?そうだったの…」
ルカに言われてみれば、案外そうだったのかもしれない。
思い込みかもしれないけど…色々な英雄達から声は掛けてもらっている気がする。
「…まだ、気付いてくれませんか?」
「え?何が?」
「はぁ…全く分かっていないようですね…」
一人でため息を吐くルカにますます疑問符が浮かぶ。
「私がこんなにもナマエを気に掛けている理由ですよ。戦場では鋭い貴女が、まさかこんなにも鈍いとは思いませんでした」
「にっ鈍いって…」
急に言われてよく分からないんだけども…
というか、ルカって私の事を気にしてくれてたんだ…でも何で…?
「理由って、ただ仲間だから…とかじゃないの?」
「もちろん仲間としてもあるかもしれません。でも、一番の理由は…」
「え……」
次の瞬間、私はテーブル越しに彼から肩を引き寄せられ唇に何かが触れる感触がした。
「……これでも分かりませんか?」
「ル、カ……」
たぶん、今の私の顔は誰がどう見ても真っ赤なんだろう。
だって今…私、ルカに……
「お返事を…聞かせてもらってもいいですか?」
「そっその…私、は……!」
「っ!?」
私はルカの顔を両手で引き寄せると、さっき彼がしたように同じ事をした。
「…ずるいよ。一人だけ…」
「あ……はは、これはやられましたね」
一瞬キョトンとした彼は、すぐに照れ臭そうにして笑みをこぼし口を腕で隠すようにしていた。
「それでは…貴女の返事は今のでいいですか?」
「きっ聞かないでよ!分かってるくせに…」
「念のためですよ。…ありがとう、ナマエ。好きですよ」
「私も…ルカが好き。これからよろしくね!」
「もちろんです」
~end~
最近、ルカ君にハマりそうな管理人です笑
echosもやっとやり始めて、普通に一番好みのキャラクターですね。
しかもcvも最高なので余計に…笑
ちなみに、特務機関の女性=モブキャラです。
ルカ君は普通にカッコいいのでモテそうだな~っていうのが書きたかった…
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