マイヒーロー
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「母上!」
母上と呼びながら私に駆け寄ってきたのはロイだった。
「ロイ。どうかした?」
「いえ、お姿をお見かけしたのでつい…」
「じゃあ折角だし、違う場所でお茶でもしよっか!」
「!はい!」
嬉しそうな笑顔に思わずこちらも笑顔になる。
私達は言葉通りに場所を変え、お城のカフェスペースへと移動した。
「そういえば母上と父上はこの世界で出会われたのですよね?」
「うん、そうだね」
「その…どのようにしてお二人が結ばれたのかを…お聞きしてもよろしいですか?」
「ああ、そっか。ロイがここに来たのはエリウッドよりももっと後だったもんね。いいよ、話してあげる…」
私はロイにエリウッドとの馴れ初めを話し始めた。
私がエリウッドと出会ったのは、今からもうかなり前の事…
まだこの世界に来たばかりの頃、初めのうちに召喚させてもらった英雄の内の一人がエリウッドだった。
“!君は……”
“え?”
“いや…何でもないんだ……”
私を初めて見た時の彼が何故かひどく驚いている顔をしていたのを今でも覚えている。
そして次々にヘクトルにリン、フロリーナやニニアンといったエリウッドと同じ世界から来た英雄達を召喚していった。
その中でもやはりエレブ大陸から一番最初に来てくれたのがエリウッドというのもあったためか、私達は自然と仲良くなっていった。
それに今思えば、エリウッドは積極的に私に声を掛けてくれていた。
まだまだ戦いの最中だったけど、束の間の休息時には彼に誘われこの世界の色々な場所を巡ったりもした。
彼の馬に一緒に乗って平野を散歩したり、城下町に出て色々なお店を回ったり……
そんな風にエリウッドと過ごしていく内に、私が彼に惹かれてしまうのには時間は掛からなかった。
彼への想いに気付いた後はもう苦しかった時の方が多かった気がする。
中でも一番辛かったのは…ニニアンの事だった。
他の女性の英雄達も負けないくらい綺麗な人や可愛らしい人はたくさんいた。
けれど、ニニアンはそれ以上に儚げでどこか幻想的でいて…言葉では言い表せないような美しさがあると私は感じていた。
そんな彼女もまたエリウッドと仲が良く、誰が見てもお似合いの二人だった。
「私なんかじゃ釣り合わないと改めて思って、あの時は何度も諦めかけたなぁ…」
「そんな事があったのですね…」
「うん。でもね、そんな時にエリウッドが言ってくれたの…」
ある日、私はエリウッドに呼び出されたんだ。
“ナマエ…僕は君が好きだ、心から愛している。どうか僕の妻になってくれないか?”
突然、何の前触れもなく直球にそう告げられた。
そこがまた彼らしいとも感じたけど…
「伝えたい事をはっきりと伝える…何とも父上らしいですね」
「あはは、本当よね…最初は夢かと思ったよ。私、都合の良い夢を見てるんだなって」
それでもエリウッドは私が受け入れられるまで何度も想いを伝えてくれた。
この世界で初めて私を見た時、私を運命の人だと感じてくれたらしい。
彼からの告白があって私達は結ばれる事ができ、その数日後にロイやリリーナが召喚を通してこの世界に来てくれた。
彼らが誰の子かを知った時…もちろん驚きもあったけど、何より嬉しいという感情の方が大きかったんだ。
「…と、こんな感じかな」
「素敵ですね…僕まで幸せな気持ちになります」
「ありがとう。……こうやって話すと、やっぱり照れちゃうな…」
「二人でお茶でもしているのかい?」
声のした後ろを振り返ると、そこにはエリウッドが立っていた。
「父上!」
「こんにちは、ロイ、ナマエ」
「エっエリウッド…!いつからそこに…?」
「ついさっき、ここに二人がいるのが見えてね。今来たばかりだよ」
するとロイは楽しそうにエリウッドへ話し出した。
「先程、父上と母上の事をお聞きしていたんです」
「僕とナマエの?」
「はい。お二人の出会いから今に至るまでの事を母上が話してくださいました」
エリウッドはその言葉を聞くと私に目を向けた。
「僕たちの馴れ初め、そういえばロイは知らなかったのだっけ」
「うっうん…」
「あれ…ナマエ、もしかして照れているのかい?」
彼が顔を覗き込んできて思わず席から立ち上がった。
「そ…そんな事ないよ!」
「母上、お顔が赤いようですが…」
「っ!気のせい気のせい!」
「あはは、本当に君は面白いね」
楽しそうに笑いながらエリウッドはその場で私を抱き寄せてきた。
「ちょっ、エリウッド…!?子供の前なんだから…!!」
「大丈夫ですよ。僕のいた世界でも、お二人はいつもそのような感じで仲がよろしかったので。寧ろ嬉しいです!」
「ほら、ロイもこう言っているし…」
「それとこれとは違うー!!」
~end~
リクエストのエリウッド夢でした!
なんか馴れ初め話中心であまり絡みがなかった気が…申し訳ありません汗
この度は本当にありがとうございました!!
母上と呼びながら私に駆け寄ってきたのはロイだった。
「ロイ。どうかした?」
「いえ、お姿をお見かけしたのでつい…」
「じゃあ折角だし、違う場所でお茶でもしよっか!」
「!はい!」
嬉しそうな笑顔に思わずこちらも笑顔になる。
私達は言葉通りに場所を変え、お城のカフェスペースへと移動した。
「そういえば母上と父上はこの世界で出会われたのですよね?」
「うん、そうだね」
「その…どのようにしてお二人が結ばれたのかを…お聞きしてもよろしいですか?」
「ああ、そっか。ロイがここに来たのはエリウッドよりももっと後だったもんね。いいよ、話してあげる…」
私はロイにエリウッドとの馴れ初めを話し始めた。
私がエリウッドと出会ったのは、今からもうかなり前の事…
まだこの世界に来たばかりの頃、初めのうちに召喚させてもらった英雄の内の一人がエリウッドだった。
“!君は……”
“え?”
“いや…何でもないんだ……”
私を初めて見た時の彼が何故かひどく驚いている顔をしていたのを今でも覚えている。
そして次々にヘクトルにリン、フロリーナやニニアンといったエリウッドと同じ世界から来た英雄達を召喚していった。
その中でもやはりエレブ大陸から一番最初に来てくれたのがエリウッドというのもあったためか、私達は自然と仲良くなっていった。
それに今思えば、エリウッドは積極的に私に声を掛けてくれていた。
まだまだ戦いの最中だったけど、束の間の休息時には彼に誘われこの世界の色々な場所を巡ったりもした。
彼の馬に一緒に乗って平野を散歩したり、城下町に出て色々なお店を回ったり……
そんな風にエリウッドと過ごしていく内に、私が彼に惹かれてしまうのには時間は掛からなかった。
彼への想いに気付いた後はもう苦しかった時の方が多かった気がする。
中でも一番辛かったのは…ニニアンの事だった。
他の女性の英雄達も負けないくらい綺麗な人や可愛らしい人はたくさんいた。
けれど、ニニアンはそれ以上に儚げでどこか幻想的でいて…言葉では言い表せないような美しさがあると私は感じていた。
そんな彼女もまたエリウッドと仲が良く、誰が見てもお似合いの二人だった。
「私なんかじゃ釣り合わないと改めて思って、あの時は何度も諦めかけたなぁ…」
「そんな事があったのですね…」
「うん。でもね、そんな時にエリウッドが言ってくれたの…」
ある日、私はエリウッドに呼び出されたんだ。
“ナマエ…僕は君が好きだ、心から愛している。どうか僕の妻になってくれないか?”
突然、何の前触れもなく直球にそう告げられた。
そこがまた彼らしいとも感じたけど…
「伝えたい事をはっきりと伝える…何とも父上らしいですね」
「あはは、本当よね…最初は夢かと思ったよ。私、都合の良い夢を見てるんだなって」
それでもエリウッドは私が受け入れられるまで何度も想いを伝えてくれた。
この世界で初めて私を見た時、私を運命の人だと感じてくれたらしい。
彼からの告白があって私達は結ばれる事ができ、その数日後にロイやリリーナが召喚を通してこの世界に来てくれた。
彼らが誰の子かを知った時…もちろん驚きもあったけど、何より嬉しいという感情の方が大きかったんだ。
「…と、こんな感じかな」
「素敵ですね…僕まで幸せな気持ちになります」
「ありがとう。……こうやって話すと、やっぱり照れちゃうな…」
「二人でお茶でもしているのかい?」
声のした後ろを振り返ると、そこにはエリウッドが立っていた。
「父上!」
「こんにちは、ロイ、ナマエ」
「エっエリウッド…!いつからそこに…?」
「ついさっき、ここに二人がいるのが見えてね。今来たばかりだよ」
するとロイは楽しそうにエリウッドへ話し出した。
「先程、父上と母上の事をお聞きしていたんです」
「僕とナマエの?」
「はい。お二人の出会いから今に至るまでの事を母上が話してくださいました」
エリウッドはその言葉を聞くと私に目を向けた。
「僕たちの馴れ初め、そういえばロイは知らなかったのだっけ」
「うっうん…」
「あれ…ナマエ、もしかして照れているのかい?」
彼が顔を覗き込んできて思わず席から立ち上がった。
「そ…そんな事ないよ!」
「母上、お顔が赤いようですが…」
「っ!気のせい気のせい!」
「あはは、本当に君は面白いね」
楽しそうに笑いながらエリウッドはその場で私を抱き寄せてきた。
「ちょっ、エリウッド…!?子供の前なんだから…!!」
「大丈夫ですよ。僕のいた世界でも、お二人はいつもそのような感じで仲がよろしかったので。寧ろ嬉しいです!」
「ほら、ロイもこう言っているし…」
「それとこれとは違うー!!」
~end~
リクエストのエリウッド夢でした!
なんか馴れ初め話中心であまり絡みがなかった気が…申し訳ありません汗
この度は本当にありがとうございました!!
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