マイヒーロー
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※アルヴィスは更生(?)している設定です。
「ナマエ」
後ろを振り返れば、そこにはウェーブのかかった赤く長い髪が特徴的なアルヴィス様がいた。
「アルヴィス様。どうかしましたか?」
「今、少し時間はないか?」
「今ですか?はい、大丈夫ですが…」
「そうか。…なら、少し付き合ってもらおう…話がある。付いてくるがいい」
そう言って歩き始めた彼を無視する訳にもいかず、私はその後ろ姿を慌てて追い掛けた。
彼に連れてこられたのは人気のないお城にある庭だった。
「アルヴィス様…あの、お話って…?」
「ああ。…ナマエ、私は前に貴公にこの世界をどう変えるか…と聞いたな」
「?はい…」
アルヴィス様はこちらは見ずに、ただ真っ直ぐに視線を向けて話していた。
「私の理想は…差別のない、誰もが住みやすい世界を実現させる事だ。そのためならどんな事だってしてきた」
「……」
私はただ彼の話を何も言わず、ただ黙って聞いていた。
「ある者を陥れ殺害し、ある組織を利用して私の理想を実現する事を成そうとした。…だが、私は過ちを犯していたのだ。もう取り返しなどつかない…失ったものもあまりに大き過ぎた」
そこまで話すとアルヴィス様は私と目を合わせてしばらくの間見つめ合った。
いつもは自信に満ち溢れている彼の赤い瞳は…今は何だか悲しさが揺れている気がした。
「それでもなお、自分の理想を追い求めるのは…愚かだろうか。過去に過ちを犯してまでも…私の理想は消える事はない。寧ろ…貴公と出会ってからは膨らむばかりだ。こんな私でも…理想の世界を築く事が出来ると思うか?」
「アルヴィス様…」
私は少し間を置くと、彼に近付きその手をそっと手に取った。
「貴方は…悪い人ではないと改めて思いました。理想を追い求めたって、いいじゃないですか。そして今度こそ…正しい道を歩まれれば良いんです。アルヴィス様ならそれが出来る…私はそう思います」
「ナマエ…」
私がそう言うと、彼は目を少し開かせたがすぐに真剣な顔に戻ると再び口を開いた。
「…その世界を実現させるために、貴公に隣にいて欲しいと言ったら……貴公はどう思う?」
「え…?」
私は一瞬理解が出来なかったが、その言葉に対してすぐに反論した。
「なっ何言ってるんですか…アルヴィス様には…ディアドラ様とユリア王女が……」
「ディアドラは…やはりシグルドの隣に立つべきだ。そしてユリアも…二人とも私の愛する者に変わりはない。だが…彼女達の本当の幸せを思えば、本当の家族の元にいるべきだと…そう考えたのだ」
「でっでも…」
「こんな男の事など信用出来ない事は重々承知している。それでも…貴公と共に過ごす事で、私には貴公が必要なのだと…心からそう感じるようになった事も本当だ」
最初から一度も逸らされることのない彼の瞳には、嘘や歪んだ感情は全く無いように感じた。
私は……
「…アルヴィス様。この世界から争いをなくして、平和を取り戻す事が私の理想です。…そして、それが実現したら……今度は貴方の理想が私の理想です。本当に私でいいのなら…それを一から築いていきましょう、二人で」
私は何の迷いもなく彼にそう告げた。
「!貴公という者は……ああ、今度こそ成し遂げてみせよう、必ず…ナマエと共に」
「はい…」
~end~
アンケートでいただいたアルヴィス夢でした!
管理人は聖戦未プレイで、アルヴィスの事を調べながら書かせていただいたのですが…たぶんおかしな点などがあると思いますので、もし見つけてくださったらご指摘いただけると嬉しいです(>_<)
この度は本当にありがとうございました!
「ナマエ」
後ろを振り返れば、そこにはウェーブのかかった赤く長い髪が特徴的なアルヴィス様がいた。
「アルヴィス様。どうかしましたか?」
「今、少し時間はないか?」
「今ですか?はい、大丈夫ですが…」
「そうか。…なら、少し付き合ってもらおう…話がある。付いてくるがいい」
そう言って歩き始めた彼を無視する訳にもいかず、私はその後ろ姿を慌てて追い掛けた。
彼に連れてこられたのは人気のないお城にある庭だった。
「アルヴィス様…あの、お話って…?」
「ああ。…ナマエ、私は前に貴公にこの世界をどう変えるか…と聞いたな」
「?はい…」
アルヴィス様はこちらは見ずに、ただ真っ直ぐに視線を向けて話していた。
「私の理想は…差別のない、誰もが住みやすい世界を実現させる事だ。そのためならどんな事だってしてきた」
「……」
私はただ彼の話を何も言わず、ただ黙って聞いていた。
「ある者を陥れ殺害し、ある組織を利用して私の理想を実現する事を成そうとした。…だが、私は過ちを犯していたのだ。もう取り返しなどつかない…失ったものもあまりに大き過ぎた」
そこまで話すとアルヴィス様は私と目を合わせてしばらくの間見つめ合った。
いつもは自信に満ち溢れている彼の赤い瞳は…今は何だか悲しさが揺れている気がした。
「それでもなお、自分の理想を追い求めるのは…愚かだろうか。過去に過ちを犯してまでも…私の理想は消える事はない。寧ろ…貴公と出会ってからは膨らむばかりだ。こんな私でも…理想の世界を築く事が出来ると思うか?」
「アルヴィス様…」
私は少し間を置くと、彼に近付きその手をそっと手に取った。
「貴方は…悪い人ではないと改めて思いました。理想を追い求めたって、いいじゃないですか。そして今度こそ…正しい道を歩まれれば良いんです。アルヴィス様ならそれが出来る…私はそう思います」
「ナマエ…」
私がそう言うと、彼は目を少し開かせたがすぐに真剣な顔に戻ると再び口を開いた。
「…その世界を実現させるために、貴公に隣にいて欲しいと言ったら……貴公はどう思う?」
「え…?」
私は一瞬理解が出来なかったが、その言葉に対してすぐに反論した。
「なっ何言ってるんですか…アルヴィス様には…ディアドラ様とユリア王女が……」
「ディアドラは…やはりシグルドの隣に立つべきだ。そしてユリアも…二人とも私の愛する者に変わりはない。だが…彼女達の本当の幸せを思えば、本当の家族の元にいるべきだと…そう考えたのだ」
「でっでも…」
「こんな男の事など信用出来ない事は重々承知している。それでも…貴公と共に過ごす事で、私には貴公が必要なのだと…心からそう感じるようになった事も本当だ」
最初から一度も逸らされることのない彼の瞳には、嘘や歪んだ感情は全く無いように感じた。
私は……
「…アルヴィス様。この世界から争いをなくして、平和を取り戻す事が私の理想です。…そして、それが実現したら……今度は貴方の理想が私の理想です。本当に私でいいのなら…それを一から築いていきましょう、二人で」
私は何の迷いもなく彼にそう告げた。
「!貴公という者は……ああ、今度こそ成し遂げてみせよう、必ず…ナマエと共に」
「はい…」
~end~
アンケートでいただいたアルヴィス夢でした!
管理人は聖戦未プレイで、アルヴィスの事を調べながら書かせていただいたのですが…たぶんおかしな点などがあると思いますので、もし見つけてくださったらご指摘いただけると嬉しいです(>_<)
この度は本当にありがとうございました!
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