マイヒーロー
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「ねえ、レイモンド…どうなのかなぁ…?」
「そんなの俺が知るわけないだろう」
私はレイヴァン、もといレイモンドと一緒にお城の廊下を歩きながらうな垂れていた。
「本人に聞くのが一番早いだろう」
「それが出来たらこんなに悩んでないよ…」
私が今一番気がかりな事…
それは私がレイモンドとお付き合いをさせてもらうようになって、彼の妹であるプリシラは私の事を良く思っていないのではないかと…そう感じるようになった事だ。
プリシラとも出会ってから仲良くさせてもらっているけれど、実際のところ私とレイモンドが付き合っている事に関してどう思っているのだろう…
彼女の案外嫉妬深い性格からすると、唯一の肉親であるレイモンドを取られた…普通ならそう捉えられてもいいはずだ。
「嫌われてたりしたらどうしよう…本当にどうしよう……」
「…いい機会だ、今聞いてみたらどうだ」
「え、今?」
顔を上げると、ちょうど向こうからプリシラが歩いてくるのが見えた。
なんというタイミング…!
「聞かないのか?」
「え、いや、それは…!」
「…あ、レイモンド兄様にナマエ。お二人でどこかへ行かれるのですか?」
躊躇しているうちに、プリシラがこちらに気付いて声を掛けてきた。
「プっプリシラ…!わっ私達は別に…」
「ナマエがお前に聞きたい事があるみたいだ」
「なっ…!!?」
私は勝手に言ってくれたレイモンドに思い切り振り返った。
「ナマエが私に?」
プリシラは当然のように何の用だと私の顔を見てくる。
「あー…えっと……」
「?」
私はこの際だからと、意を決して彼女に聞くことにした。
「…っ、もし嫌な気分にさせちゃったらごめんね…?あの…プリシラは私の事、嫌ってたり…してないかなって……」
「え…私がナマエを…嫌う?」
プリシラはキョトンとした後、クスリと笑みを浮かべて口を開いた。
「ふふっ、何故そう思われたのかは分かりませんが…私が貴女を嫌う事はありませんよ」
「え……ほっ本当…?」
「はい、本当です」
「そっ…そっかぁ……」
その途端、一気に肩の荷が降りたような気がしてとても軽い気持ちになった。
「あの…私、何かしてしまいましたか…?」
「いや、気にするな。全てこいつの思い込みだったからな」
「??」
一件落着?した後、私はレイモンドの部屋にお邪魔させてもらっていた。
「あー良かった…本当に良かったぁ…」
「あんな事聞かなくても、プリシラがお前を嫌う訳ないだろうけどな」
「そんなの分からないじゃない。でも嫌われてないって分かったら胸の中がスッとしたよ~…」
するとレイモンドは斧を手入れしていた手を止めると、私に顔を向けて口を開いた。
「そういえば、プリシラが前に俺達の結婚はまだなのかと聞いてきたぞ」
「はっ!?」
真顔で結構すごい事を言う彼に若干呆れるも、心臓がドキドキと煩く鳴り始めた。
「けっ結婚て…幾ら何でも気が早すぎるでしょ……」
「お前は嫌か?俺と結婚するのは」
「いっ…嫌なわけ、ないけど…!それよりも前にプロポーズとか…」
私が勢いでそこまで言うと、レイモンドは急に立ち上がって私に近付いてきた。
「レっレイモンド…?」
「…なら、この世界に平穏が戻ったら、俺と結婚してくれ。まあ、ナマエが何と言おうとも…俺はお前を連れ帰るがな」
「~っ!!」
前から思ってたけど、レイモンドって…
私、きっとこの強引さにも惹かれちゃってるんだろうな…
そしてこの強引な発言が現実となるのは…
もう少し先のお話。
~end~
こちらもリクエストでいただいたレイヴァン初書きでした!
どちらの名前で呼ばせるか正直悩みましたが、今回は恋人設定だったので親しみを込めてレイモンド呼びにしてみました。
この度はリクエストありがとうございました!
「そんなの俺が知るわけないだろう」
私はレイヴァン、もといレイモンドと一緒にお城の廊下を歩きながらうな垂れていた。
「本人に聞くのが一番早いだろう」
「それが出来たらこんなに悩んでないよ…」
私が今一番気がかりな事…
それは私がレイモンドとお付き合いをさせてもらうようになって、彼の妹であるプリシラは私の事を良く思っていないのではないかと…そう感じるようになった事だ。
プリシラとも出会ってから仲良くさせてもらっているけれど、実際のところ私とレイモンドが付き合っている事に関してどう思っているのだろう…
彼女の案外嫉妬深い性格からすると、唯一の肉親であるレイモンドを取られた…普通ならそう捉えられてもいいはずだ。
「嫌われてたりしたらどうしよう…本当にどうしよう……」
「…いい機会だ、今聞いてみたらどうだ」
「え、今?」
顔を上げると、ちょうど向こうからプリシラが歩いてくるのが見えた。
なんというタイミング…!
「聞かないのか?」
「え、いや、それは…!」
「…あ、レイモンド兄様にナマエ。お二人でどこかへ行かれるのですか?」
躊躇しているうちに、プリシラがこちらに気付いて声を掛けてきた。
「プっプリシラ…!わっ私達は別に…」
「ナマエがお前に聞きたい事があるみたいだ」
「なっ…!!?」
私は勝手に言ってくれたレイモンドに思い切り振り返った。
「ナマエが私に?」
プリシラは当然のように何の用だと私の顔を見てくる。
「あー…えっと……」
「?」
私はこの際だからと、意を決して彼女に聞くことにした。
「…っ、もし嫌な気分にさせちゃったらごめんね…?あの…プリシラは私の事、嫌ってたり…してないかなって……」
「え…私がナマエを…嫌う?」
プリシラはキョトンとした後、クスリと笑みを浮かべて口を開いた。
「ふふっ、何故そう思われたのかは分かりませんが…私が貴女を嫌う事はありませんよ」
「え……ほっ本当…?」
「はい、本当です」
「そっ…そっかぁ……」
その途端、一気に肩の荷が降りたような気がしてとても軽い気持ちになった。
「あの…私、何かしてしまいましたか…?」
「いや、気にするな。全てこいつの思い込みだったからな」
「??」
一件落着?した後、私はレイモンドの部屋にお邪魔させてもらっていた。
「あー良かった…本当に良かったぁ…」
「あんな事聞かなくても、プリシラがお前を嫌う訳ないだろうけどな」
「そんなの分からないじゃない。でも嫌われてないって分かったら胸の中がスッとしたよ~…」
するとレイモンドは斧を手入れしていた手を止めると、私に顔を向けて口を開いた。
「そういえば、プリシラが前に俺達の結婚はまだなのかと聞いてきたぞ」
「はっ!?」
真顔で結構すごい事を言う彼に若干呆れるも、心臓がドキドキと煩く鳴り始めた。
「けっ結婚て…幾ら何でも気が早すぎるでしょ……」
「お前は嫌か?俺と結婚するのは」
「いっ…嫌なわけ、ないけど…!それよりも前にプロポーズとか…」
私が勢いでそこまで言うと、レイモンドは急に立ち上がって私に近付いてきた。
「レっレイモンド…?」
「…なら、この世界に平穏が戻ったら、俺と結婚してくれ。まあ、ナマエが何と言おうとも…俺はお前を連れ帰るがな」
「~っ!!」
前から思ってたけど、レイモンドって…
私、きっとこの強引さにも惹かれちゃってるんだろうな…
そしてこの強引な発言が現実となるのは…
もう少し先のお話。
~end~
こちらもリクエストでいただいたレイヴァン初書きでした!
どちらの名前で呼ばせるか正直悩みましたが、今回は恋人設定だったので親しみを込めてレイモンド呼びにしてみました。
この度はリクエストありがとうございました!
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