マイヒーロー
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「ねえ、ナマエ!今度街へ買い物に行きましょうよ!」
「うん、いいよ。ターナと二人で行くのも楽しそう!」
私は今、お城の廊下で出会ったターナと歩きがてらそんな話をしていた。
彼女はエイリークの親友であり、ヒーニアスの妹でもある。
出会った当初はこんなにも仲良くなれるとは思ってなかったけれど…
ターナとは気の合う本当にいい子だった。
でも、そんな彼女に対して一つ後ろめたい事がある。
それは……
「ナマエにターナじゃないか。何話してるんだ?」
「!エフラム…」
そう、ターナと同じ世界から来たエフラム…
実は私は彼に密かな恋心を抱いている。
だけど…それは叶わない…叶ってしまってはいけないんだ。
「エフラム!今度二人で街へ行く話をしていたのよ」
「二人で?お前、あんまりナマエを独り占めするなよ」
「羨ましいでしょう?今度は私がナマエと一緒に過ごすんだから!」
私は楽しそうにそんな会話をする二人から思わず目を逸らしていた。
私の想いが叶わない理由…それはターナがエフラムを想っているから。
本人からエフラムの事が好きだと聞いたことはないけれど…見ていれば分かる。
それに、二人が並ぶと本当にお似合いだもの。
こんな…どこかの王族でもない、ただの一般人の入る隙なんかあるわけないんだから…
「ターナ、お前最近ナマエと一緒になりすぎじゃないか?」
「あら、そう?ナマエと一緒に過ごせる時間は貴重なんだから譲るわけにはいかないもの!」
「貴重だからこそ独占するなって…」
「もう、エフラムはどうせ将来ナマエとずっと一緒になるんだから今くらいいいでしょう!?ねえ、ナマエ?」
「…あれ?」
「ナマエ、いないぞ…」
「…ちょっと失礼だったかな……」
私は自分勝手ながら、もう二人の様子を見ていられなくてあの場を離れてきてしまった。
「だめだなぁ、私…ちゃんとターナを応援しないといけないのに……」
こんなダメな自分に無意識に乾いた笑みが浮かんだ。
その直後、一筋の涙が頬を伝った。
「あれ……やだ、何で…っ」
拭いても拭いてもそれは治ることを知らないかのように、涙が止めどなく溢れてくる。
「何ひとりで勝手に泣いてるんだよ」
急に後ろから誰かに抱き締められる感覚と共に、耳元でそう囁かれた。
「!?エフ、ラム…っ?どうして……」
「急に居なくなるから探したんだ。俺の傍から…離れるなよ……」
そう言って私の体に回された彼の腕に少し力が入った。
「ぁ…ぇ……エフラム…なんで私のところになんて来たの…?」
「お前…それを言わせるのか?」
すると、くるりと私を彼の方に向けさせると額同士をくっつけてきた。
「…こういう事だよ」
「!んっ……」
その瞬間私の唇に柔らかな感覚が覆ったのを感じ、思わず目を見開いてしまった。
「エっエフラム…!?何を…!?」
「何って…好きな相手にしたい事をしただけだろ?」
「すっ……!!?」
その時私は一瞬ターナの顔が思い浮かんだ。
「だっダメだよ!!」
「え…?」
「エフラムには…ターナがいるんだから…っ」
少しの間、沈黙が訪れた。
そしてその沈黙を破ったのは…
「何言ってるのよ、ナマエったら…どこか様子がおかしいと思ったら、そんな風に思ってたなんて」
「タっターナ!?」
そう、今までの様子を見ていたかのようにターナがひょっこりと顔を出したのだ。
「何であなたの中で私がエフラムを好きになってるのか分からないけど…誤解しないでね?私は別にエフラムにはそういう感情は持ってないわよ!」
「え、え……?」
突然の事過ぎて頭がついていかない…
「これで分かってくれたか?俺の気持ち…良かったらお前の気持ちも聞かせて欲しい」
「えと……その、私…」
エフラムに真剣な瞳で見つめられて、私は目をそらすことができなかった。
私は……
「っ…わっ私も…エフラムが好き……です…ッ」
「!」
「あらあら…」
その瞬間、また強く抱き締められ顔に熱が集まった。
「大好きだ、ナマエ…この世界に平和が訪れたら……一緒にルネスへ来てくれるか?」
「!エフラム、それって…」
「気が早いわね~、本当…」
そして時は流れ、アスク王国に平和が訪れた後…
ルネス王国では新たな王と、彼を支え続けたとある軍師の婚礼の儀が行われたという。
彼らの周りにはいつも笑顔が絶えなかったと言い伝えられている___
~end~
うーん、ベッタベタな内容で申し訳ないです…汗
「うん、いいよ。ターナと二人で行くのも楽しそう!」
私は今、お城の廊下で出会ったターナと歩きがてらそんな話をしていた。
彼女はエイリークの親友であり、ヒーニアスの妹でもある。
出会った当初はこんなにも仲良くなれるとは思ってなかったけれど…
ターナとは気の合う本当にいい子だった。
でも、そんな彼女に対して一つ後ろめたい事がある。
それは……
「ナマエにターナじゃないか。何話してるんだ?」
「!エフラム…」
そう、ターナと同じ世界から来たエフラム…
実は私は彼に密かな恋心を抱いている。
だけど…それは叶わない…叶ってしまってはいけないんだ。
「エフラム!今度二人で街へ行く話をしていたのよ」
「二人で?お前、あんまりナマエを独り占めするなよ」
「羨ましいでしょう?今度は私がナマエと一緒に過ごすんだから!」
私は楽しそうにそんな会話をする二人から思わず目を逸らしていた。
私の想いが叶わない理由…それはターナがエフラムを想っているから。
本人からエフラムの事が好きだと聞いたことはないけれど…見ていれば分かる。
それに、二人が並ぶと本当にお似合いだもの。
こんな…どこかの王族でもない、ただの一般人の入る隙なんかあるわけないんだから…
「ターナ、お前最近ナマエと一緒になりすぎじゃないか?」
「あら、そう?ナマエと一緒に過ごせる時間は貴重なんだから譲るわけにはいかないもの!」
「貴重だからこそ独占するなって…」
「もう、エフラムはどうせ将来ナマエとずっと一緒になるんだから今くらいいいでしょう!?ねえ、ナマエ?」
「…あれ?」
「ナマエ、いないぞ…」
「…ちょっと失礼だったかな……」
私は自分勝手ながら、もう二人の様子を見ていられなくてあの場を離れてきてしまった。
「だめだなぁ、私…ちゃんとターナを応援しないといけないのに……」
こんなダメな自分に無意識に乾いた笑みが浮かんだ。
その直後、一筋の涙が頬を伝った。
「あれ……やだ、何で…っ」
拭いても拭いてもそれは治ることを知らないかのように、涙が止めどなく溢れてくる。
「何ひとりで勝手に泣いてるんだよ」
急に後ろから誰かに抱き締められる感覚と共に、耳元でそう囁かれた。
「!?エフ、ラム…っ?どうして……」
「急に居なくなるから探したんだ。俺の傍から…離れるなよ……」
そう言って私の体に回された彼の腕に少し力が入った。
「ぁ…ぇ……エフラム…なんで私のところになんて来たの…?」
「お前…それを言わせるのか?」
すると、くるりと私を彼の方に向けさせると額同士をくっつけてきた。
「…こういう事だよ」
「!んっ……」
その瞬間私の唇に柔らかな感覚が覆ったのを感じ、思わず目を見開いてしまった。
「エっエフラム…!?何を…!?」
「何って…好きな相手にしたい事をしただけだろ?」
「すっ……!!?」
その時私は一瞬ターナの顔が思い浮かんだ。
「だっダメだよ!!」
「え…?」
「エフラムには…ターナがいるんだから…っ」
少しの間、沈黙が訪れた。
そしてその沈黙を破ったのは…
「何言ってるのよ、ナマエったら…どこか様子がおかしいと思ったら、そんな風に思ってたなんて」
「タっターナ!?」
そう、今までの様子を見ていたかのようにターナがひょっこりと顔を出したのだ。
「何であなたの中で私がエフラムを好きになってるのか分からないけど…誤解しないでね?私は別にエフラムにはそういう感情は持ってないわよ!」
「え、え……?」
突然の事過ぎて頭がついていかない…
「これで分かってくれたか?俺の気持ち…良かったらお前の気持ちも聞かせて欲しい」
「えと……その、私…」
エフラムに真剣な瞳で見つめられて、私は目をそらすことができなかった。
私は……
「っ…わっ私も…エフラムが好き……です…ッ」
「!」
「あらあら…」
その瞬間、また強く抱き締められ顔に熱が集まった。
「大好きだ、ナマエ…この世界に平和が訪れたら……一緒にルネスへ来てくれるか?」
「!エフラム、それって…」
「気が早いわね~、本当…」
そして時は流れ、アスク王国に平和が訪れた後…
ルネス王国では新たな王と、彼を支え続けたとある軍師の婚礼の儀が行われたという。
彼らの周りにはいつも笑顔が絶えなかったと言い伝えられている___
~end~
うーん、ベッタベタな内容で申し訳ないです…汗
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