マイヒーロー
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あ、ナマエ」
王城にある図書室からの帰り道、ルフレから声を掛けられた。
「ルフレ。どうしたの?」
「いや、君の姿が見えたからつい声を掛けてしまって…すまない、急ぎだったかい?」
「うっううん、全然大丈夫!」
私がそう答えると、彼は安心したように“良かった…”と呟いた。
彼…ルフレとは最近召喚して出会った。
ルフレは今の私と同じ軍師だという事で、仲良くなるにはそう時間はかからなかった。
時間はかからなかったからこそ…今、私は彼に心を踊らされている。
そう…いわゆる“恋”というやつだ。
「その本、借りてきたのかい?」
「うん、さっき図書室に行ってきたの。もっとこの世界の事を勉強したいなって」
「そうなんだ…君は相変わらず頑張り屋で尊敬するよ」
そう言って私の頭を優しく撫でてくるルフレに胸が高鳴った。
「ナマエ、ちょっといいかな」
少し離れたところに私の名前を呼んで手招きをしているアルフォンスがいた。
「あ、今行く!ごめんルフレ、ちょっと…」
「…大丈夫だよ。行っておいで」
ルフレに謝ってから私はアルフォンスの元へと向かった。
「どうかした?アルフォンス」
「次の戦闘について確認したい事があって…」
アルフォンスは次の戦闘の事で話があったらしく、その話が終わると笑顔でお礼を言い去って行った。
私はアルフォンスを見届けた後、踵を返した…その時。
「…何、話してたんだ?」
「わあぁ!?ルっルフレ…!まだ、いたんだ…?」
目の前にルフレの顔が映し出され、思わず驚いてしまった。
「ナマエとアルフォンス王子が何話してたのか気になってしまってね…」
「え…」
それって…期待しても、いいのかな…?
「って、こんな事気にするなんて何か気持ち悪いよな…ごめん、忘れて…」
「…アルフォンスとはただ次の戦闘について話してただけだよ…っ」
私はそう口にすると、気付けば彼のローブの裾を掴んでいた。
「ナマエ…?」
「…はっ!」
私はやってしまったと、顔が赤くなり思わず下を向いてしまった。
「それは…僕の都合の良いように捉えてもいいのかな?」
今度はルフレの両手が私の頬を包み、そのまま上を向かされて目が合った。
「っ…あ…」
「ねえ、ナマエ…君は…」
「ごっごめん、また今度…!!」
私は恥ずかしさに耐えきれなくなり、何とかルフレの手を振り切るとそのまま走ってその場を逃げ出してしまった。
「…行っちゃった……でも、自惚れかもしれないけど、彼女の心を少し読めたかもしれないな…」
~end~
王城にある図書室からの帰り道、ルフレから声を掛けられた。
「ルフレ。どうしたの?」
「いや、君の姿が見えたからつい声を掛けてしまって…すまない、急ぎだったかい?」
「うっううん、全然大丈夫!」
私がそう答えると、彼は安心したように“良かった…”と呟いた。
彼…ルフレとは最近召喚して出会った。
ルフレは今の私と同じ軍師だという事で、仲良くなるにはそう時間はかからなかった。
時間はかからなかったからこそ…今、私は彼に心を踊らされている。
そう…いわゆる“恋”というやつだ。
「その本、借りてきたのかい?」
「うん、さっき図書室に行ってきたの。もっとこの世界の事を勉強したいなって」
「そうなんだ…君は相変わらず頑張り屋で尊敬するよ」
そう言って私の頭を優しく撫でてくるルフレに胸が高鳴った。
「ナマエ、ちょっといいかな」
少し離れたところに私の名前を呼んで手招きをしているアルフォンスがいた。
「あ、今行く!ごめんルフレ、ちょっと…」
「…大丈夫だよ。行っておいで」
ルフレに謝ってから私はアルフォンスの元へと向かった。
「どうかした?アルフォンス」
「次の戦闘について確認したい事があって…」
アルフォンスは次の戦闘の事で話があったらしく、その話が終わると笑顔でお礼を言い去って行った。
私はアルフォンスを見届けた後、踵を返した…その時。
「…何、話してたんだ?」
「わあぁ!?ルっルフレ…!まだ、いたんだ…?」
目の前にルフレの顔が映し出され、思わず驚いてしまった。
「ナマエとアルフォンス王子が何話してたのか気になってしまってね…」
「え…」
それって…期待しても、いいのかな…?
「って、こんな事気にするなんて何か気持ち悪いよな…ごめん、忘れて…」
「…アルフォンスとはただ次の戦闘について話してただけだよ…っ」
私はそう口にすると、気付けば彼のローブの裾を掴んでいた。
「ナマエ…?」
「…はっ!」
私はやってしまったと、顔が赤くなり思わず下を向いてしまった。
「それは…僕の都合の良いように捉えてもいいのかな?」
今度はルフレの両手が私の頬を包み、そのまま上を向かされて目が合った。
「っ…あ…」
「ねえ、ナマエ…君は…」
「ごっごめん、また今度…!!」
私は恥ずかしさに耐えきれなくなり、何とかルフレの手を振り切るとそのまま走ってその場を逃げ出してしまった。
「…行っちゃった……でも、自惚れかもしれないけど、彼女の心を少し読めたかもしれないな…」
~end~
2/129ページ