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※クロム視点
(クロムとルキナはFEHの世界で初めて出会った設定です)
「…お……ルキナ」
俺は未来から来たという自分の娘…ルキナの後ろ姿を見つけ、思わず声を掛けた。
「お父様!どうされましたか?」
「いや、特に用はないんだが…お前さえ良ければ少し話さないか?」
「!もちろんです!」
最近、戦闘続きでまともに親子で会話が出来ていない事から、俺は少しでもルキナと会話する機会を設けたいと思っていた。
「…なあ、ルキナ。お前とこの世界で出会ってからずっと聞きたいと思っていたんだが…」
「はい?」
「お前の母親は…誰なんだ?」
俺はずっと気になっていた事を思い切って聞いてみた。
「こんな事を聞いて良かったのかは分からないが…その、今の俺には妻はおろか恋人すらいない。だが、未来からルキナが来てくれた…正直かなり気になっていてな…」
「そうだったんですか……」
俺がここまでルキナの母親…つまり俺の妻となる人物が気になるのには理由があった。
実は…俺はこの軍の軍師であるナマエが好きだ。
だから余計に気になっていたというのが本音だ。
ルキナは少し何かをじっと考えるように間を置いた後、フッと笑みを浮かべて俺と目を合わせてきた。
「少し、驚きました。お父様がその事を気にしていらしたなんて…でも、当然といえば当然ですよね」
「え?」
「いえ…こちらの話です。…そうですね……未来を教えてしまうのは良くないので、お母様がまだ幼かった私によくお話ししてくれた事を教えます」
彼女は昔を懐かしむかのように、どこか遠くを見つめながら話し出した。
「お母様がお父様と出会われたのは、イーリスではない別の場所だったそうです。お母様は何とも不思議な力の持ち主でその場所で様々な英雄…いえ、とにかく色々な方と出会い、その方々と共にある一つの世界を救ったそうです。そしてお父様と結ばれ、一緒にイーリスへと帰られた後に私が生まれた…そう聞いています」
「そうなのか…なあ、そのイーリスじゃない別の場所ってどこの事なんだ?もしかしてまだ俺はその人物に出会っていないのか…?」
「それは……未来でお父様ご自身が分かる日を待ってください。今の私がお教え出来るのは、このくらいです…」
「そうか……」
少し不安そうな俺を察したのかは分からないが、ルキナは微笑んでこんな事を口にした。
「…ただ……今、お父様の心の中にいるお方がそうなのかもしれない…とだけ言っておきましょうか」
「え…?」
ルキナはそれだけ言うと、俺が呆気にとられているうちに心なしか楽し気にこの場を去って行った。
最後の言葉の意味は…一体どういう事なんだ……?
俺の心の中にいる奴は…ナマエただ一人だが……
もしかしてルキナはその事を知って__
「…いや…これはさすがに都合が良すぎるな……」
「クロム?どうしたの、一人でブツブツ言って……」
突如俺の顔を覗き込むようにして現れた彼女…ナマエに俺は思わず思い切り後ずさってしまった。
「なっ…ナマエ…!!?」
「そんなに後ずさらなくても…ごめん、何か邪魔しちゃった……?」
「そっそんな事はないぞ!!だから謝らないでくれ…」
俺がそう言うとナマエはほっとした表情を見せた。
「そう…?ならいいんだけど……そういえばルキナと一緒にいたみたいだけど、何か話してたの?」
「っ、それは……」
おかしいかもしれないが、この際彼女にも聞いてみることにした。
「…なあ、ナマエ。ルキナの母親は誰だと思う?」
「え?」
「ほら…俺にはまだ恋人すらいない。だから少し気になってな…」
「そっかー…確かにそうだね。ルキナのお母さんになる人…考えた事もなかったなぁ…」
地味にその言葉が胸に突き刺さった。
考えた事もない…か。
「うーん……私ならルフレだと思うけどな。一番クロムの傍にいて、すごい固い絆で結ばれてるし…そう言う関係になってもおかしくないよ!」
「ルフレか…」
確かにルフレは半身と呼べる程信頼している仲間だ。
だが…女性として見ている訳ではない。
しかし…ナマエがこう言っているという事は、ナマエは俺の事なんてなんとも想ってくれていない…のか……?
ルキナのあの言葉にはやっぱり自惚れていただけなのか……
「でも…クロムの奥さんかぁ……そうなる人が羨ましいな……」
「え……?」
「はっ…わっ私ったら何を……!?ごっごめん、今のは忘れて!!じゃあ…!」
「あ、おっおい…!」
ナマエは顔を真っ赤にさせて、俺が引き止めようとした腕が届くより先に彼女はこの場を去ってしまった。
「…ルキナ……やはりお前の言葉は…俺の都合の良いように解釈してもいいか…?」
俺はただひとり、その場で早まる鼓動を感じながらそう呟いたのだった。
~end~
そういえばFEHにもルキナがいるって事はクロムの相手は誰になるんだろう…という疑問から書いていました笑
まあ、相手なんてご想像にお任せしますになりますよね…って事でドリーム脳がッ……((
(クロムとルキナはFEHの世界で初めて出会った設定です)
「…お……ルキナ」
俺は未来から来たという自分の娘…ルキナの後ろ姿を見つけ、思わず声を掛けた。
「お父様!どうされましたか?」
「いや、特に用はないんだが…お前さえ良ければ少し話さないか?」
「!もちろんです!」
最近、戦闘続きでまともに親子で会話が出来ていない事から、俺は少しでもルキナと会話する機会を設けたいと思っていた。
「…なあ、ルキナ。お前とこの世界で出会ってからずっと聞きたいと思っていたんだが…」
「はい?」
「お前の母親は…誰なんだ?」
俺はずっと気になっていた事を思い切って聞いてみた。
「こんな事を聞いて良かったのかは分からないが…その、今の俺には妻はおろか恋人すらいない。だが、未来からルキナが来てくれた…正直かなり気になっていてな…」
「そうだったんですか……」
俺がここまでルキナの母親…つまり俺の妻となる人物が気になるのには理由があった。
実は…俺はこの軍の軍師であるナマエが好きだ。
だから余計に気になっていたというのが本音だ。
ルキナは少し何かをじっと考えるように間を置いた後、フッと笑みを浮かべて俺と目を合わせてきた。
「少し、驚きました。お父様がその事を気にしていらしたなんて…でも、当然といえば当然ですよね」
「え?」
「いえ…こちらの話です。…そうですね……未来を教えてしまうのは良くないので、お母様がまだ幼かった私によくお話ししてくれた事を教えます」
彼女は昔を懐かしむかのように、どこか遠くを見つめながら話し出した。
「お母様がお父様と出会われたのは、イーリスではない別の場所だったそうです。お母様は何とも不思議な力の持ち主でその場所で様々な英雄…いえ、とにかく色々な方と出会い、その方々と共にある一つの世界を救ったそうです。そしてお父様と結ばれ、一緒にイーリスへと帰られた後に私が生まれた…そう聞いています」
「そうなのか…なあ、そのイーリスじゃない別の場所ってどこの事なんだ?もしかしてまだ俺はその人物に出会っていないのか…?」
「それは……未来でお父様ご自身が分かる日を待ってください。今の私がお教え出来るのは、このくらいです…」
「そうか……」
少し不安そうな俺を察したのかは分からないが、ルキナは微笑んでこんな事を口にした。
「…ただ……今、お父様の心の中にいるお方がそうなのかもしれない…とだけ言っておきましょうか」
「え…?」
ルキナはそれだけ言うと、俺が呆気にとられているうちに心なしか楽し気にこの場を去って行った。
最後の言葉の意味は…一体どういう事なんだ……?
俺の心の中にいる奴は…ナマエただ一人だが……
もしかしてルキナはその事を知って__
「…いや…これはさすがに都合が良すぎるな……」
「クロム?どうしたの、一人でブツブツ言って……」
突如俺の顔を覗き込むようにして現れた彼女…ナマエに俺は思わず思い切り後ずさってしまった。
「なっ…ナマエ…!!?」
「そんなに後ずさらなくても…ごめん、何か邪魔しちゃった……?」
「そっそんな事はないぞ!!だから謝らないでくれ…」
俺がそう言うとナマエはほっとした表情を見せた。
「そう…?ならいいんだけど……そういえばルキナと一緒にいたみたいだけど、何か話してたの?」
「っ、それは……」
おかしいかもしれないが、この際彼女にも聞いてみることにした。
「…なあ、ナマエ。ルキナの母親は誰だと思う?」
「え?」
「ほら…俺にはまだ恋人すらいない。だから少し気になってな…」
「そっかー…確かにそうだね。ルキナのお母さんになる人…考えた事もなかったなぁ…」
地味にその言葉が胸に突き刺さった。
考えた事もない…か。
「うーん……私ならルフレだと思うけどな。一番クロムの傍にいて、すごい固い絆で結ばれてるし…そう言う関係になってもおかしくないよ!」
「ルフレか…」
確かにルフレは半身と呼べる程信頼している仲間だ。
だが…女性として見ている訳ではない。
しかし…ナマエがこう言っているという事は、ナマエは俺の事なんてなんとも想ってくれていない…のか……?
ルキナのあの言葉にはやっぱり自惚れていただけなのか……
「でも…クロムの奥さんかぁ……そうなる人が羨ましいな……」
「え……?」
「はっ…わっ私ったら何を……!?ごっごめん、今のは忘れて!!じゃあ…!」
「あ、おっおい…!」
ナマエは顔を真っ赤にさせて、俺が引き止めようとした腕が届くより先に彼女はこの場を去ってしまった。
「…ルキナ……やはりお前の言葉は…俺の都合の良いように解釈してもいいか…?」
俺はただひとり、その場で早まる鼓動を感じながらそう呟いたのだった。
~end~
そういえばFEHにもルキナがいるって事はクロムの相手は誰になるんだろう…という疑問から書いていました笑
まあ、相手なんてご想像にお任せしますになりますよね…って事でドリーム脳がッ……((
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