マイヒーロー
名前変換
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「…おい」
「あ、ミシェイル様」
お城の廊下を歩いていると、後ろからミシェイル様が私を呼び止めた。
「どこへ行くんだ?」
「え?私はただ資料室へ行こうかと…」
「なら、俺も付き合おう」
彼はそう言うと私の隣を追い越してそそくさと歩き出した。
「え、え?どうしてわざわざあなたが…」
「俺が貴様に付き合うと言っているんだ。何か不満があるのか?」
「いや、別に…」
そんなミシェイル様に何も言えず、私は黙って彼の少し後ろをついて歩きだした。
うーん…最近仲良くしてくださってるのは分かるんだけど…
やっぱりこの強引さにはまだまだ慣れない。
「資料室に何をしに行くつもりなんだ?」
「次の戦略を考えるのに何か参考になりそうなものを探しに行こうかと…」
「ほう…貴様にしてはなかなかいい心がけだな」
「あっありがとうございます…?」
その時、私はふと思う事があった。
「あの、ミシェイル様」
「なんだ?」
「ミシェイル様は私の名前って呼んでくれませんよね」
気付けばそう口に出していた。
「いや、あの…名前で呼んでほしいとお願いするのが無礼でしたら申し訳ありません……ただ、一度でもいいので名前を呼んでいただけたらなーと思ったので…」
本当に、心から思った事を言ってみたんだ。
それは彼が私にとって……
「…ふっ、出会った当初から随分と言うようになったものだな」
「すっすみません…」
「まあ…貴様が望むのなら叶えてやらない事もない。…ナマエ」
「!!」
その瞬間、私は思わずミシェイル様の顔を凝視してしまった。
「いっ今…」
「なんだ?貴様が名前を呼べと言ったんだろう?」
「そうなんですけど…まさかこんなすんなりと呼んでくれるとは思ってなくて……」
未だに驚いたままの私に、彼はもう一度ふっと笑みを浮かべると後ろを振り返った。
「…好きな女の頼みを聞かない男はいないだろう」
それだけ言うと、ミシェイル様は止めていた歩みを再び進めて行った。
「あ……ミっミシェイル様!?」
ますます彼に踊らされた私は慌ててその背中を追いかけて行くのだった。
~end~
アンケートの方で、ミシェイルをリクエストしてくださった方がいらっしゃったので書かせていただきました。
ちょうど今、管理人がプレイしている新紋章で彼が出て来たところなのでいまいちキャラ掴めていないのですが…こんな感じでよろしかったでしょうか?汗
ヒーローズでは貴様としか呼んでくれないなーと思ったので、彼に名前を呼んでもらうお話を書いてみました笑
「あ、ミシェイル様」
お城の廊下を歩いていると、後ろからミシェイル様が私を呼び止めた。
「どこへ行くんだ?」
「え?私はただ資料室へ行こうかと…」
「なら、俺も付き合おう」
彼はそう言うと私の隣を追い越してそそくさと歩き出した。
「え、え?どうしてわざわざあなたが…」
「俺が貴様に付き合うと言っているんだ。何か不満があるのか?」
「いや、別に…」
そんなミシェイル様に何も言えず、私は黙って彼の少し後ろをついて歩きだした。
うーん…最近仲良くしてくださってるのは分かるんだけど…
やっぱりこの強引さにはまだまだ慣れない。
「資料室に何をしに行くつもりなんだ?」
「次の戦略を考えるのに何か参考になりそうなものを探しに行こうかと…」
「ほう…貴様にしてはなかなかいい心がけだな」
「あっありがとうございます…?」
その時、私はふと思う事があった。
「あの、ミシェイル様」
「なんだ?」
「ミシェイル様は私の名前って呼んでくれませんよね」
気付けばそう口に出していた。
「いや、あの…名前で呼んでほしいとお願いするのが無礼でしたら申し訳ありません……ただ、一度でもいいので名前を呼んでいただけたらなーと思ったので…」
本当に、心から思った事を言ってみたんだ。
それは彼が私にとって……
「…ふっ、出会った当初から随分と言うようになったものだな」
「すっすみません…」
「まあ…貴様が望むのなら叶えてやらない事もない。…ナマエ」
「!!」
その瞬間、私は思わずミシェイル様の顔を凝視してしまった。
「いっ今…」
「なんだ?貴様が名前を呼べと言ったんだろう?」
「そうなんですけど…まさかこんなすんなりと呼んでくれるとは思ってなくて……」
未だに驚いたままの私に、彼はもう一度ふっと笑みを浮かべると後ろを振り返った。
「…好きな女の頼みを聞かない男はいないだろう」
それだけ言うと、ミシェイル様は止めていた歩みを再び進めて行った。
「あ……ミっミシェイル様!?」
ますます彼に踊らされた私は慌ててその背中を追いかけて行くのだった。
~end~
アンケートの方で、ミシェイルをリクエストしてくださった方がいらっしゃったので書かせていただきました。
ちょうど今、管理人がプレイしている新紋章で彼が出て来たところなのでいまいちキャラ掴めていないのですが…こんな感じでよろしかったでしょうか?汗
ヒーローズでは貴様としか呼んでくれないなーと思ったので、彼に名前を呼んでもらうお話を書いてみました笑
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