マイヒーロー
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「街へ?」
彼…パーシバルさんに聞き返され私はうん、と頷く。
今日は戦闘がなく、軍議もない久々の休日。
私はそんな貴重な休みの日を恋人のパーシバルさんと過ごそうと彼にデートのお誘いをしてみたのだ。
「はい。たまには二人で息抜きにでもと思って…よろしければどうですか?」
彼は少し考えた後、こちらを見て頷いた。
「ああ、そうだな。行こう」
「!はいっ」
私達はお城を出て城下町まで降りてきた。
人々の笑顔が溢れるこの場所は見ていてこっちまで笑顔になれる。
「どこか行きたい所はあるのか?」
「え?えーと……」
言われてみれば何も考えていなかった。
彼と一緒ならどこでもいいんだけど…
……あ、そうだ…
「じゃあ、付いてきてくれますか?」
私は彼の手を引いて目指した場所は…
「ここは……装飾店?」
私が来たかった場所、それは様々なアクセサリーを取り扱っている装飾店だ。
「はい。ここ、オリジナルのアクセサリーも作れるので以前から気になってたんです」
「こんな所があったとは…ナマエは色々知っているのだな」
何だか褒められたような気がして少し照れ臭くなる。
表情が豊かな方ではないけれど、その言葉一つ一つにはちゃんと思いが込められているのは分かってるんだ。
早速お店の中に入り装飾体験をさせてもらう事に。
「私はあまり器用な方ではないのだが……」
「大丈夫ですよ。アクセサリーの種類も豊富で簡単なものもあるので。分からなければ私が教えます」
「そうか。それは助かる」
そして私達はそれぞれアクセサリー作りに取り組み出す。
実はここに来た一番の理由は、作ったアクセサリーをパーシバルさんにプレゼントするため。
このお店を見つけた時、真っ先に彼の顔が浮かんだんだ。
今作ろうとしているのは小さめのピンズ。
黄色の宝石を使った派手過ぎないデザインにしたいな…
パーシバルさんにとっては余計なお世話と思われるかもしれないけど…小さなお洒落があったら、彼はもっとカッコいいと思うんだ。
それから黙々と作業を続ける事数分…
「出来たぁ…!」
自分の思っていた通りにピンズが完成した。
「私も今出来たところだ」
「本当ですか?よければ見せてください」
彼から完成したものを見せてもらう。
それは淡いピンク色で花の形をした宝石が散りばめられ小さなバレッタだった。
「すごい、とても綺麗じゃないですか!初めてでこのクオリティ…職人さんみたいです!」
「大袈裟だ。だが、そう言ってくれて助かった。これはお前に贈るものだからな」
「え?」
彼はそう言うと、そのバレッタを私の右耳あたりの髪につける。
急な出来事に時間差でドキドキしだして思わずバレッタに手を触れた。
「自分で作ったもので言うのもなんだが…似合っているぞ」
「~!ありがとう、ございます…っ」
あまりの嬉しさで胸がきゅっと締め付けられる。
こんなカッコいい事されたら…ドキドキが止まんないよ……
一人悶えていると、私もアクセサリーを作った事を思いだし慌ててピンズを手にした。
「えっと…じゃあ、私からも……」
失礼します、と一言言ってから私はパーシバルさんの着用しているマントの胸元部分にそのピンズを付ける。
手を離せばそこには黄色い宝石がキラリと光って見えた。
「これを…私に?」
「はい……私なりに貴方をイメージして作ったんですけど…パーシバルさんのに比べたらやっぱり歪ですよね…!」
さっき見た彼の作ったバレッタの方が全然綺麗だ。
なっ何か今更になって恥ずかしくなってきたぞ……
「いや、そんな事はない。とても綺麗に出来ている。…ありがとう。大切にさせてもらう」
「!」
今、笑ってくれた……
めったに笑顔を見せない彼の笑顔が見れて私はつい見惚れてしまう。
「…… ナマエ?」
「はっ…!すっすみません、少しボーッとしちゃって…」
「?おかしな奴だ…」
相変わらず胸は高鳴ったまま。
手で胸を押さえても暫くは治りそうにない。
それは、きっとこのバレッタを見る度にそうなってしまうのだろう…と密かに思うのだった。
~end~
リクエストのパーシバル夢でした!
初パー様…如何でしたでしょうか?
彼は勝手に器用だという設定にしてしまいましたが、色々と間違っている箇所などありましたらご指摘くださると嬉しいです(;ω;)
もしお気に召しませんでしたら遠慮なくお申し付けくださいm(_ _)m
では、この度は本当にありがとうございました!!
彼…パーシバルさんに聞き返され私はうん、と頷く。
今日は戦闘がなく、軍議もない久々の休日。
私はそんな貴重な休みの日を恋人のパーシバルさんと過ごそうと彼にデートのお誘いをしてみたのだ。
「はい。たまには二人で息抜きにでもと思って…よろしければどうですか?」
彼は少し考えた後、こちらを見て頷いた。
「ああ、そうだな。行こう」
「!はいっ」
私達はお城を出て城下町まで降りてきた。
人々の笑顔が溢れるこの場所は見ていてこっちまで笑顔になれる。
「どこか行きたい所はあるのか?」
「え?えーと……」
言われてみれば何も考えていなかった。
彼と一緒ならどこでもいいんだけど…
……あ、そうだ…
「じゃあ、付いてきてくれますか?」
私は彼の手を引いて目指した場所は…
「ここは……装飾店?」
私が来たかった場所、それは様々なアクセサリーを取り扱っている装飾店だ。
「はい。ここ、オリジナルのアクセサリーも作れるので以前から気になってたんです」
「こんな所があったとは…ナマエは色々知っているのだな」
何だか褒められたような気がして少し照れ臭くなる。
表情が豊かな方ではないけれど、その言葉一つ一つにはちゃんと思いが込められているのは分かってるんだ。
早速お店の中に入り装飾体験をさせてもらう事に。
「私はあまり器用な方ではないのだが……」
「大丈夫ですよ。アクセサリーの種類も豊富で簡単なものもあるので。分からなければ私が教えます」
「そうか。それは助かる」
そして私達はそれぞれアクセサリー作りに取り組み出す。
実はここに来た一番の理由は、作ったアクセサリーをパーシバルさんにプレゼントするため。
このお店を見つけた時、真っ先に彼の顔が浮かんだんだ。
今作ろうとしているのは小さめのピンズ。
黄色の宝石を使った派手過ぎないデザインにしたいな…
パーシバルさんにとっては余計なお世話と思われるかもしれないけど…小さなお洒落があったら、彼はもっとカッコいいと思うんだ。
それから黙々と作業を続ける事数分…
「出来たぁ…!」
自分の思っていた通りにピンズが完成した。
「私も今出来たところだ」
「本当ですか?よければ見せてください」
彼から完成したものを見せてもらう。
それは淡いピンク色で花の形をした宝石が散りばめられ小さなバレッタだった。
「すごい、とても綺麗じゃないですか!初めてでこのクオリティ…職人さんみたいです!」
「大袈裟だ。だが、そう言ってくれて助かった。これはお前に贈るものだからな」
「え?」
彼はそう言うと、そのバレッタを私の右耳あたりの髪につける。
急な出来事に時間差でドキドキしだして思わずバレッタに手を触れた。
「自分で作ったもので言うのもなんだが…似合っているぞ」
「~!ありがとう、ございます…っ」
あまりの嬉しさで胸がきゅっと締め付けられる。
こんなカッコいい事されたら…ドキドキが止まんないよ……
一人悶えていると、私もアクセサリーを作った事を思いだし慌ててピンズを手にした。
「えっと…じゃあ、私からも……」
失礼します、と一言言ってから私はパーシバルさんの着用しているマントの胸元部分にそのピンズを付ける。
手を離せばそこには黄色い宝石がキラリと光って見えた。
「これを…私に?」
「はい……私なりに貴方をイメージして作ったんですけど…パーシバルさんのに比べたらやっぱり歪ですよね…!」
さっき見た彼の作ったバレッタの方が全然綺麗だ。
なっ何か今更になって恥ずかしくなってきたぞ……
「いや、そんな事はない。とても綺麗に出来ている。…ありがとう。大切にさせてもらう」
「!」
今、笑ってくれた……
めったに笑顔を見せない彼の笑顔が見れて私はつい見惚れてしまう。
「…… ナマエ?」
「はっ…!すっすみません、少しボーッとしちゃって…」
「?おかしな奴だ…」
相変わらず胸は高鳴ったまま。
手で胸を押さえても暫くは治りそうにない。
それは、きっとこのバレッタを見る度にそうなってしまうのだろう…と密かに思うのだった。
~end~
リクエストのパーシバル夢でした!
初パー様…如何でしたでしょうか?
彼は勝手に器用だという設定にしてしまいましたが、色々と間違っている箇所などありましたらご指摘くださると嬉しいです(;ω;)
もしお気に召しませんでしたら遠慮なくお申し付けくださいm(_ _)m
では、この度は本当にありがとうございました!!
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