マイヒーロー
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※レオン視点
「ねえ、溺れる感覚ってどんな感じなのかな」
太陽が照りつける中、僕達は二人で水浴びをしに泉へやってきていた。
水着姿のナマエは突然泉を見ながらそう発言したため、僕は思わず彼女の顔を凝視する。
「……は?」
「不謹慎だっていうのは重々承知してる…でも、一度考えたら試してみたくなっちゃって」
「だからって、まさかやるつもりじゃ…」
ナマエは僕が言い終わるよりも早く泉の中に飛び込んだ。
…潜っているみたいだけど、本当に限界まで潜るわけないよね……
そう思う事軽く1分程…
「………ナマエ?」
泉の中に目を凝らすと、徐々に沈んでいく彼女の姿が。
って、呑気に見てる場合じゃない!!
僕は慌てて泉に飛び込むと、ナマエを抱えて陸に上がった。
「けほっ、けほっ…!うぅ……」
「まったく何やってるんだ!危うく死ぬところだったじゃないか!!」
僕が説教をするとナマエは申し訳なさそうな顔をしながらも、少し照れ笑いを浮かべてみせた。
「ごっごめんね…でも、ちゃんと溺れる感覚は体験出来たから安心して!」
「安心って…はぁ……」
悪びれる様子が無い彼女にただ溜息をつく事しか出来ない。
その後は一応溺れかけたという事もあり僕の部屋で休ませる事にした。
「…ねえ、レオン」
「ん?」
読書をする本に目を落としたまま返事をする。
「空を飛べたら、きっととても気持ち良いよね」
「……んん???」
今度は本からナマエへと視線を移さざるを得なかった。
彼女はベッドで上半身を起こして窓の外を見ている。
このやり取り…嫌な予感が……
「私、今度は空を飛んでみたいな」
「ねえ…もしかして夏の暑さでおかしくなった?」
「む、失礼ね。私は至って健康ですっ」
「いや、それともさっきの後遺症で……」
僕があれこれと考えているうちにガタッと音がした。
目を向けると、そこには窓を開けて今にも飛び出しそうなナマエの姿が…
「ストオォォォップ!!!」
「わあっ!?」
気付けば反射的に体が動いていて、彼女の体を思い切り引っ張っていた。
そのせいで二人して部屋の床に倒れ込む。
「馬鹿!?馬鹿なの!?そんなに死にたいわけ!!?」
僕は二度も危険な真似をしようとした彼女を烈火のごとく叱った。
一体、何を考えているんだ…今まではこんな事なかったのに……
「そんな訳ないじゃない…!私はただ……」
「頼むから!頼むから…危険な真似だけはしないでくれよ……」
最終的に怒りよりも心配が勝り、気の抜けたように彼女の肩に顔を埋める。
「レオン……っ、ごめんなさい…少しやり過ぎたね…」
「え…?」
顔を上げると、ナマエはさっきよりも申し訳なさそうに顔を歪めていた。
「私…寂しかったの。最近貴方に構ってもらえないから、こうでもしなきゃ気を引けないと思って……」
そう話す彼女の顔はどこか赤い。
今までの奇行はそういう事だったのか……
確かに僕は最近ナマエと居てもあまり構ってあげられなかった気がする。
さっきだって自分一人で読書をしていたし…
僕はその事に気が付いた途端、思わず彼女を抱き締めた。
「え、レオン…?」
「ごめん…君の事をちゃんと考えられていなかったね。反省するよ……」
「ううん…いいの。今こうしてくれているだけでも、私は十分だから」
その言葉に胸が締め付けられて、彼女を抱き締める腕に力が入る。
「あ、でも溺れてみたいとか空を飛んでみたいとかって思ったのは本当だよ?」
「…だからといって本当に実行するのはやめてくれ。それに空を飛んでみたいなら、今度カミラ姉さんに頼んでドラゴンに乗せてもらおうよ」
「おお、その手がありましたか!」
「たくっ……」
色々な事に興味を持つ事は良いけれど、命に関わるような事はしないで欲しいな…
けど、そんな危なっかしいナマエだからこそ目が離せないんだ。
これからもしっかりと僕が見張っておかなくちゃ…ね……
~end~
リクエストでレオンのギャグ甘夢でした!
ちゃんとご希望の内容に沿えていますでしょうか…?
ギャグには初挑戦だったので少し不安ですが、楽しんでいただけたらと思います(>_<)
もしお気に召しませんでしたら遠慮なくお申し付けください。
では、この度は本当にありがとうございました!!
「ねえ、溺れる感覚ってどんな感じなのかな」
太陽が照りつける中、僕達は二人で水浴びをしに泉へやってきていた。
水着姿のナマエは突然泉を見ながらそう発言したため、僕は思わず彼女の顔を凝視する。
「……は?」
「不謹慎だっていうのは重々承知してる…でも、一度考えたら試してみたくなっちゃって」
「だからって、まさかやるつもりじゃ…」
ナマエは僕が言い終わるよりも早く泉の中に飛び込んだ。
…潜っているみたいだけど、本当に限界まで潜るわけないよね……
そう思う事軽く1分程…
「………ナマエ?」
泉の中に目を凝らすと、徐々に沈んでいく彼女の姿が。
って、呑気に見てる場合じゃない!!
僕は慌てて泉に飛び込むと、ナマエを抱えて陸に上がった。
「けほっ、けほっ…!うぅ……」
「まったく何やってるんだ!危うく死ぬところだったじゃないか!!」
僕が説教をするとナマエは申し訳なさそうな顔をしながらも、少し照れ笑いを浮かべてみせた。
「ごっごめんね…でも、ちゃんと溺れる感覚は体験出来たから安心して!」
「安心って…はぁ……」
悪びれる様子が無い彼女にただ溜息をつく事しか出来ない。
その後は一応溺れかけたという事もあり僕の部屋で休ませる事にした。
「…ねえ、レオン」
「ん?」
読書をする本に目を落としたまま返事をする。
「空を飛べたら、きっととても気持ち良いよね」
「……んん???」
今度は本からナマエへと視線を移さざるを得なかった。
彼女はベッドで上半身を起こして窓の外を見ている。
このやり取り…嫌な予感が……
「私、今度は空を飛んでみたいな」
「ねえ…もしかして夏の暑さでおかしくなった?」
「む、失礼ね。私は至って健康ですっ」
「いや、それともさっきの後遺症で……」
僕があれこれと考えているうちにガタッと音がした。
目を向けると、そこには窓を開けて今にも飛び出しそうなナマエの姿が…
「ストオォォォップ!!!」
「わあっ!?」
気付けば反射的に体が動いていて、彼女の体を思い切り引っ張っていた。
そのせいで二人して部屋の床に倒れ込む。
「馬鹿!?馬鹿なの!?そんなに死にたいわけ!!?」
僕は二度も危険な真似をしようとした彼女を烈火のごとく叱った。
一体、何を考えているんだ…今まではこんな事なかったのに……
「そんな訳ないじゃない…!私はただ……」
「頼むから!頼むから…危険な真似だけはしないでくれよ……」
最終的に怒りよりも心配が勝り、気の抜けたように彼女の肩に顔を埋める。
「レオン……っ、ごめんなさい…少しやり過ぎたね…」
「え…?」
顔を上げると、ナマエはさっきよりも申し訳なさそうに顔を歪めていた。
「私…寂しかったの。最近貴方に構ってもらえないから、こうでもしなきゃ気を引けないと思って……」
そう話す彼女の顔はどこか赤い。
今までの奇行はそういう事だったのか……
確かに僕は最近ナマエと居てもあまり構ってあげられなかった気がする。
さっきだって自分一人で読書をしていたし…
僕はその事に気が付いた途端、思わず彼女を抱き締めた。
「え、レオン…?」
「ごめん…君の事をちゃんと考えられていなかったね。反省するよ……」
「ううん…いいの。今こうしてくれているだけでも、私は十分だから」
その言葉に胸が締め付けられて、彼女を抱き締める腕に力が入る。
「あ、でも溺れてみたいとか空を飛んでみたいとかって思ったのは本当だよ?」
「…だからといって本当に実行するのはやめてくれ。それに空を飛んでみたいなら、今度カミラ姉さんに頼んでドラゴンに乗せてもらおうよ」
「おお、その手がありましたか!」
「たくっ……」
色々な事に興味を持つ事は良いけれど、命に関わるような事はしないで欲しいな…
けど、そんな危なっかしいナマエだからこそ目が離せないんだ。
これからもしっかりと僕が見張っておかなくちゃ…ね……
~end~
リクエストでレオンのギャグ甘夢でした!
ちゃんとご希望の内容に沿えていますでしょうか…?
ギャグには初挑戦だったので少し不安ですが、楽しんでいただけたらと思います(>_<)
もしお気に召しませんでしたら遠慮なくお申し付けください。
では、この度は本当にありがとうございました!!
97/129ページ