マイヒーロー
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「レテ~…今日もいいかな?」
私の登場と共に彼女…レテは一瞬呆れた顔をする。
そしてため息をつくと口を開いた。
「お前も物好きな奴だな…どうせ触るまで離れるつもりはないのだろう」
「あ、バレた?」
「はぁ……」
本日二度目のため息をつきながらも、次の瞬間には化身をしてくれる彼女。
猫の姿になったレテは触るならさっさと触れと言わんばかりの眼差しを向けてくる。
「じゃあ、お言葉に甘えまして…」
私はゆっくりと彼女の体に触れた後ギュッと抱きついた。
「はぁ~…もふもふ、もふもふ…気持ちいい~……」
最近の私の日課はこうしてレテの化身後の体をもふもふさせてもらう事だ。
アイクと同じ世界から来たというガリアの英雄達は、ラグズの中でも獣牙族と呼ばれる種族。
ティバーン達鳥翼族とはまた違い、彼女達もとても頼もしい存在だ。
そして何より、私はこのもふもふに虜になってしまっている。
それからしばらくの間、レテは大人しく私に撫でられてくれて化身を解いた。
「はぁ~幸せだった。ありがとうレテ」
「このくらい別にどうという事はない。…しかしナマエ、お前は何故いつも私ばかりなのだ?」
レテの質問の意図がよく分からず疑問符を浮かべて見つめ返す。
「だから…獣牙の毛を触りたいなら私だけでなくともライやモウディがいるだろう。王はさすがに無礼に値するからやめてもらいたいが」
私はドキリとした。
ライ…その名前を聞いたから。
「えっと…モウディにも前触らせてもらったよ?カイネギス様はいつも触って良いと仰っていただいてるけど、さすがにおこがまし過ぎて触ってないんだけど……」
「ライは?触らないのか?」
う…と何も返せず思わず俯いてしまう。
そんな私の様子を察してか、彼女は苦笑いを浮かべた。
「つまり…ライが好きなんだな?」
「……仰る通りです…」
誤魔化せないのは分かりきっているので素直に認めたものの、顔は恥ずかしさから熱くなり両手で顔を覆う。
「やはりそうだったか」
「きっ気付いてたの?」
「ライと顔を合わせる度に顔を赤くさせて緊張している様子を見ていたら嫌でも分かる」
私…そんなに分かりやすい態度取ってたのか……
さらに恥ずかしさが増してもう穴があったら入りたい…
「もうやだ…絶対変な奴って思われてるよ……」
「どうしてそう思うんだ。普段あいつからどれだけナマエの話を聞かされてると思って……」
「何してるんだ、二人とも」
そこへ尻尾を揺らしながらライが歩いて来ていた。
いっ今来ちゃうの…!?
「ラっライ…!」
「ま、大方予想はついてるけどな。どうせナマエがレテに触ってたんだろ?」
「分かっているなら聞くな」
ライは笑いながら“悪い”と言うと私の前に立った。
緊張しながらも自然と彼を見上げる形で顔を見る。
「…なあ、ナマエ。俺には触ってくれないのか?」
「え…?」
「いつもレテばっかりで、しかもモウディにまでたまに触らせてもらってるらしいじゃないか。俺の毛並みはそんなに嫌だったか?」
ふと目を向けると彼の尻尾が垂れている。
私はその質問に反射的に首をぶんぶんと横に振った。
「違うよ!そんなんじゃない…本当はライにも触りたいって思ってる……」
「じゃあ、何で触ってくれないんだ?」
「それは……」
どうしよう…
その理由話すという事はライに告白する事になる。
そんな理由から触れないだなんて、いくらなんでも引かれてしまうだろうか……
私が何も言えず俯いていると、本日何度目かのレテの大きなため息がこの場に響いた。
「ライ、お前もいやらしい奴だな。こんな回りくどい事をするくらいなら、もう自分から伝えた方が早いだろう」
レテの言葉にライは頭を掻いて“あー…”と声を漏らす。
そして次の瞬間、私の手を引くとそのまま彼の腕の中に収まった。
「な、えっ…ライ!?」
「レテの言う通りかな…少し意地悪し過ぎた。ナマエ、俺はお前に触って欲しい。お前が…好きだから」
耳元で囁かれて思わず肩がビクリと反応する。
今まで以上に心臓がうるさくなっていく。
彼から告げられた好きという言葉…あまりにも嬉し過ぎて返事をしようにも上手く話せない。
幸せ…今の感情を一言で表すならまさに言葉の通りだ。
「ライ…その……私…っ」
「俺の勘が間違いでなければ、お前も俺と同じ気持ち…だよな?」
ニッと笑いそう言った彼に私は驚きながらもただ頷いた。
「なんで…分かったの?」
「え?なんでって、そりゃあ…」
そこでレテが続けるように口を開く。
「ライと話している時のナマエの態度は、ライでも分かるほどのものだったからな。おかげで毎回私にナマエがどれだけ可愛いかを聞かされていたが」
ライの顔を見ると照れながらも悪戯っぽい笑みを浮かべている。
まさかライにまで分かるくらいだったなんて……
「ナマエが俺と話す時だけあんなに可愛い反応してくれるの、すげぇ嬉しかったんだぞ?」
「えと…私、気持ち悪くなかったかな……」
「だから、可愛かったんだって!おかげで好きな奴が自分の事好きになってくれてるの分かって安心してたけど」
私は恥ずかしいやら嬉しいやらで彼の胸に顔を押し付けた。
「ったく…そういうのは他所でやらないか……私はもう行くぞ」
「悪いな、レテ」
ライはレテがこの場から去ったのを確認すると私に向き直る。
そして一瞬の不意をついて私に軽く触れるだけのキスをした。
咄嗟に唇に指で触れる。
ライにキス…されたんだ……
「驚いたか?顔真っ赤だぞ」
「だっだって…!」
「本当、ナマエは見ていて飽きないな」
クスクスと笑う彼に少しだけ悔しさが込み上げてくる。
さっきからやられてばっかりだ…
…私だって……!
「んっ…!?」
少し背伸びをして今度は私からライにキスをした。
すぐに離れて彼の顔を見ると、両目を大きく見開かせて私の顔を見つめている。
「私だって…やる時はやるんだよ…!」
「…これはやられた……」
すると次は体が宙に浮く感覚を覚えた。
ライが私を横抱きにしたのだ。
「え、ライ?何して…」
「猫は今、発情期って知ってたか?だから…付き合ってくれるよな?」
「はっ…!!」
猫っていうか、この場合はライ個人に該当する事じゃ…
それを口に出す事もなく、私は大人しくライの発情期に付き合わされたのだった。
~end~
初ライ夢でした。
ライはラグズの中ではティバーンと同じくらい大好きです!
彼の毛をもふもふしたい人生でした…
私の登場と共に彼女…レテは一瞬呆れた顔をする。
そしてため息をつくと口を開いた。
「お前も物好きな奴だな…どうせ触るまで離れるつもりはないのだろう」
「あ、バレた?」
「はぁ……」
本日二度目のため息をつきながらも、次の瞬間には化身をしてくれる彼女。
猫の姿になったレテは触るならさっさと触れと言わんばかりの眼差しを向けてくる。
「じゃあ、お言葉に甘えまして…」
私はゆっくりと彼女の体に触れた後ギュッと抱きついた。
「はぁ~…もふもふ、もふもふ…気持ちいい~……」
最近の私の日課はこうしてレテの化身後の体をもふもふさせてもらう事だ。
アイクと同じ世界から来たというガリアの英雄達は、ラグズの中でも獣牙族と呼ばれる種族。
ティバーン達鳥翼族とはまた違い、彼女達もとても頼もしい存在だ。
そして何より、私はこのもふもふに虜になってしまっている。
それからしばらくの間、レテは大人しく私に撫でられてくれて化身を解いた。
「はぁ~幸せだった。ありがとうレテ」
「このくらい別にどうという事はない。…しかしナマエ、お前は何故いつも私ばかりなのだ?」
レテの質問の意図がよく分からず疑問符を浮かべて見つめ返す。
「だから…獣牙の毛を触りたいなら私だけでなくともライやモウディがいるだろう。王はさすがに無礼に値するからやめてもらいたいが」
私はドキリとした。
ライ…その名前を聞いたから。
「えっと…モウディにも前触らせてもらったよ?カイネギス様はいつも触って良いと仰っていただいてるけど、さすがにおこがまし過ぎて触ってないんだけど……」
「ライは?触らないのか?」
う…と何も返せず思わず俯いてしまう。
そんな私の様子を察してか、彼女は苦笑いを浮かべた。
「つまり…ライが好きなんだな?」
「……仰る通りです…」
誤魔化せないのは分かりきっているので素直に認めたものの、顔は恥ずかしさから熱くなり両手で顔を覆う。
「やはりそうだったか」
「きっ気付いてたの?」
「ライと顔を合わせる度に顔を赤くさせて緊張している様子を見ていたら嫌でも分かる」
私…そんなに分かりやすい態度取ってたのか……
さらに恥ずかしさが増してもう穴があったら入りたい…
「もうやだ…絶対変な奴って思われてるよ……」
「どうしてそう思うんだ。普段あいつからどれだけナマエの話を聞かされてると思って……」
「何してるんだ、二人とも」
そこへ尻尾を揺らしながらライが歩いて来ていた。
いっ今来ちゃうの…!?
「ラっライ…!」
「ま、大方予想はついてるけどな。どうせナマエがレテに触ってたんだろ?」
「分かっているなら聞くな」
ライは笑いながら“悪い”と言うと私の前に立った。
緊張しながらも自然と彼を見上げる形で顔を見る。
「…なあ、ナマエ。俺には触ってくれないのか?」
「え…?」
「いつもレテばっかりで、しかもモウディにまでたまに触らせてもらってるらしいじゃないか。俺の毛並みはそんなに嫌だったか?」
ふと目を向けると彼の尻尾が垂れている。
私はその質問に反射的に首をぶんぶんと横に振った。
「違うよ!そんなんじゃない…本当はライにも触りたいって思ってる……」
「じゃあ、何で触ってくれないんだ?」
「それは……」
どうしよう…
その理由話すという事はライに告白する事になる。
そんな理由から触れないだなんて、いくらなんでも引かれてしまうだろうか……
私が何も言えず俯いていると、本日何度目かのレテの大きなため息がこの場に響いた。
「ライ、お前もいやらしい奴だな。こんな回りくどい事をするくらいなら、もう自分から伝えた方が早いだろう」
レテの言葉にライは頭を掻いて“あー…”と声を漏らす。
そして次の瞬間、私の手を引くとそのまま彼の腕の中に収まった。
「な、えっ…ライ!?」
「レテの言う通りかな…少し意地悪し過ぎた。ナマエ、俺はお前に触って欲しい。お前が…好きだから」
耳元で囁かれて思わず肩がビクリと反応する。
今まで以上に心臓がうるさくなっていく。
彼から告げられた好きという言葉…あまりにも嬉し過ぎて返事をしようにも上手く話せない。
幸せ…今の感情を一言で表すならまさに言葉の通りだ。
「ライ…その……私…っ」
「俺の勘が間違いでなければ、お前も俺と同じ気持ち…だよな?」
ニッと笑いそう言った彼に私は驚きながらもただ頷いた。
「なんで…分かったの?」
「え?なんでって、そりゃあ…」
そこでレテが続けるように口を開く。
「ライと話している時のナマエの態度は、ライでも分かるほどのものだったからな。おかげで毎回私にナマエがどれだけ可愛いかを聞かされていたが」
ライの顔を見ると照れながらも悪戯っぽい笑みを浮かべている。
まさかライにまで分かるくらいだったなんて……
「ナマエが俺と話す時だけあんなに可愛い反応してくれるの、すげぇ嬉しかったんだぞ?」
「えと…私、気持ち悪くなかったかな……」
「だから、可愛かったんだって!おかげで好きな奴が自分の事好きになってくれてるの分かって安心してたけど」
私は恥ずかしいやら嬉しいやらで彼の胸に顔を押し付けた。
「ったく…そういうのは他所でやらないか……私はもう行くぞ」
「悪いな、レテ」
ライはレテがこの場から去ったのを確認すると私に向き直る。
そして一瞬の不意をついて私に軽く触れるだけのキスをした。
咄嗟に唇に指で触れる。
ライにキス…されたんだ……
「驚いたか?顔真っ赤だぞ」
「だっだって…!」
「本当、ナマエは見ていて飽きないな」
クスクスと笑う彼に少しだけ悔しさが込み上げてくる。
さっきからやられてばっかりだ…
…私だって……!
「んっ…!?」
少し背伸びをして今度は私からライにキスをした。
すぐに離れて彼の顔を見ると、両目を大きく見開かせて私の顔を見つめている。
「私だって…やる時はやるんだよ…!」
「…これはやられた……」
すると次は体が宙に浮く感覚を覚えた。
ライが私を横抱きにしたのだ。
「え、ライ?何して…」
「猫は今、発情期って知ってたか?だから…付き合ってくれるよな?」
「はっ…!!」
猫っていうか、この場合はライ個人に該当する事じゃ…
それを口に出す事もなく、私は大人しくライの発情期に付き合わされたのだった。
~end~
初ライ夢でした。
ライはラグズの中ではティバーンと同じくらい大好きです!
彼の毛をもふもふしたい人生でした…
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